東京日記

東京の気になったものについて書いてます。『東京写真10選』全100編公開中

東京写真10選その37(田園調布・多摩川編)

こんばんは一流です。月曜21時といえば東京写真10選のお時間です。今夜はあの高級住宅街、田園調布と多摩川を散歩しましたのでぜひ見てやってください。

 

 

 

 

大田区から登場しますは田園調布駅とそのお隣、多摩川駅周辺の街並みでございます。田園調布といえば都内でも屈指の閑静な高級住宅街として知られるエリア。どデカイ一戸建てが立ち並び、ベンツ・BMW・レクサスなどといった高級車がそこら中を走り回っています。路線でいえば東急田園都市線東急東横線が通っており、都内であれば渋谷、神奈川であれば横浜まですぐ行ける利便性の高いエリアでもあります。そんな田園調布の東横線で隣の駅が多摩川駅です。こちらは東横線のほか東急多摩川線が通っており、大田区西部のこのエリアは東急の天下となっています。住宅街だけでないこの街の魅力を写真10枚でご紹介いたします。

 

 

 

 

 

1.

 

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まずは田園調布の駅舎からご覧ください。

趣のある駅舎ですが、この建物は駅とは繋がっていません。かつて使われていた駅舎を復元したものでここをくぐり抜けた先に現在の駅があります。駅舎としての機能は無いので2階建ての建物ですが入り口もありません。その割にエレベーターがついており2Fのボタンまであるのですが、押しても反応が無く開かずの間となっています。気になる...。駅前には水辺の広がる広場があり閑静な住宅街ということもありゆっくりした時間が流れています。

 

 

 

 

 

2.

 

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田園調布駅にあった地図です。

田園調布駅の西側、3丁目と4丁目と呼ばれる地域は道路が放射状に広がっているのが特徴です。田園調布という街は名の由来ともなっている田園都市株式会社という会社によって開発された計画都市です。かの渋沢栄一が立ち上げた田園都市株式会社は現在の東急の母体となっている企業です。渋沢栄一はイギリスなどで見られる田園都市(田園などに囲まれた住みやすい住宅地帯)を日本にも建設したいと考え、周囲に土手や緑も多いこの場所に理想的な住宅地を作り上げました。まさに住むための街として開発された田園調布は、現在も日本屈指の高級住宅街として多くの住民に愛されています。

 

 

 

 

 

 

3.

 

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そんな住宅街で見つけたのがこちらの張り紙。

よく見かけるゴミ捨ての張り紙ですが、注目すべきは最後の一文、「一般社団法人 田園調布会」とあります。さすが田園調布、ここでは町会が社団法人として運営されているようです。住みやすい住宅街として作られたこの街は、住人たちがその住みやすさを自分たちで秩序立てて守っていく必要があります。田園調布が作られた時に渋沢栄一が掲げた様々な理念は、今もなおこの街の住人たちの生活の指針となっているようです。

 

 

 

 

 

 

4.

 

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犬塾という塾を見つけました。

なんだこれはと思って調べてみたらどうやらその名の通りのお店のようです。「愛犬にしてあげたいことができるようになる」がコンセプトのこちらの犬塾。シャンプーやカットなどのトリマーとしての利用のほか、様々なしつけを教えてくれるコースも用意されているようです。さすがは田園調布、ペットを飼っているご家庭も多いということでしょう。他の街ではなかなか見られない需要があることがよくわかります。

 

 

 

 

 

 

5.

 

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どこかで見たことがあるようなデザインの張り紙を見つけました。

赤い帽子に丸メガネ、工作道具にワクワク工作ショーの文字...。まさかと思い「くぼたまさと」さんという名前を調べてみましたが、やはりワクワクさんその人でした。くぼたさんはワクワクさんとして「つくってあそぼ」に出演していた時から全国の幼稚園を周り工作の楽しさを小さい子供達に伝えていたとのこと。田園調布の幼稚園もお楽しみ会のゲストとしてしっかり誘致に成功したようです。つくってあそぼが終了して早いもので5年を過ぎているため今の園児はワクワクさんのことを知らないでしょうが、くぼたさんの生の工作はきっと彼らを虜にするでしょう。

 

 

 

 

 

 

6.

 

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くまさんを見つけました。

 ちょっと歳をとった熊に見えるよね。ね?

 

 

 

 

 

 

 

7.

 

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多摩川台公園にある亀甲山古墳にやってまいりました。

実は多摩川駅付近は大量の古墳があることで知られています。こちらの亀甲山古墳はこの地域最大級の前方後円墳です。歴史の授業でやりましたね前方後円墳。国の史跡として指定されており、中に入ることはできませんが外からて見ても大きいことがよく伺えます。5世紀前半ごろに作られたとされていますが、中の発掘調査は実施されたことがないそうです。23区内の住宅街に歴史のミステリーがまだ眠っていると考えるとなんだかワクワクしてきますね。

 

 

 

 

 

 

8.

 

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そのご近所にある多摩川浅間神社に来ました。

富士山にある浅間神社の分社の一つであるこの神社。その創建は鎌倉時代とされており、かの北条政子がこの地で夫の武運を祈ったことが由来とされているそうです。その際北条政子は現在でもここからよく見える富士山の方向を見て、麓にある浅間神社に手を合わせたのだとか。この多摩川浅間神社はその浅間神社の分社として作られたため社殿に着くまでに富士登山を模した階段状の道を通る仕掛けが施されています。ここからの眺めは富士山ほどとはいきませんが見事なもので、多摩川を挟んで神奈川方面、武蔵小杉あたりの街並みが一望できます。ゴジラは来ないので安心して眺めを楽しみましょう。

 

 

 

 

 

 

 

9.

 

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多摩川の土手にやって来ました。

土手に広がる野球場...と見るとよくある風景ですが、実はこの多摩川緑地の野球場はかつて読売巨人軍の練習場でした。 よみうりランド付近に現在の新しい施設が作られるまで二軍の本拠地として1955〜1985年まで使われていました。当時の巨人といえばあのV9の黄金時代の真っ只中。王貞治長嶋茂雄などを始めとした伝説のプレイヤーたちもかつてはここで汗を流した時代がありました。あの巨人が二軍とはいえ土手にある球場で練習していたと聞くと少し親近感がわきますね。この多摩川の土手を礎として数々の名プレイが生まれたと考えると感慨深いです。

 

 

 

 

 

 

 

 

10.

 

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教会を見つけました。

この風景なかなかすごくないですか?小高い丘の上に構える大きな教会...まるでヨーロッパの郊外のような光景です。こちらは多摩川駅そばにあるカトリック田園調布教会。立派な大聖堂や中庭なども構える都内でも屈指の広さの教会のようです。多摩川駅周辺は閑静な住宅街に加えてこの教会や土手、公園なども多く、さらに駅前は歩行者天国となっているエリアもあり落ち着いた雰囲気が広がっています。穏やかな気持ちで散歩するにはもってこいの街でした。

 

 

 

 

 

 

ということで田園調布・多摩川編をお送りしました。

次はまだ行けてない区に行きたいと思ってます。

 

 

 

 

おわり