東京日記

東京の気になったものについて書いてます。『東京写真10選』全100編公開中

東京写真10選その38(中野・新中野編)

こんばんは一流です。今夜は中野の街で見つけた気になる物を写真10枚でご紹介します。中野区民のみなさまお待たせしました。

 

 

 

まだ訪れていなかった区の一つ、中野区から中野駅新中野駅周辺の街並みをご紹介します。こんなに歩いていながら意外にもこの企画では未登場だった中野区ですが、ストレートに中野駅周辺を散策してきました。JR中央線東京メトロ東西線が通る中野駅周辺は様々な文化が織り混ざった独特の雰囲気が広がります。若者が集うサブカルの聖地から、地元のおっちゃん達が酒を酌み交わす昔ながらの飲み屋など、世代を問わず人を惹きつけるスポットがたくさんです。丸ノ内線の通る新中野駅と合わせてこの周辺で見かけた気になるものを写真10枚でお届けいたします。

 

 

 

 

 

 

1.

 

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まずは中野一番のサブカルスポット、中野ブロードウェイからご紹介です。

サブカルチャーの聖地」の異名を持つ中野ブロードウェイ。中にはアニメ・漫画を中心とするサブカルグッズを扱う店が所狭しと並んでいます。50年以上前に開業した長い歴史を持つビルですが、意外にもサブカルの聖地と呼ばれるようになったのは比較的最近のこと。以前は通常の商店が入っておりシャッター街同然の状態でしたが、中野という街とオタクブームの世の潮流に目を付けたまんだらけが出店すると状況は一変。1号店をこの中野ブロードウェイにオープンさせるとその客を取り込もうと一気にテナントが活性化し、現在のカオスな状態が形作られていきました。店内に広がる独特の世界観は一見の価値ありです。余談ですが、このビルの上階は集合住宅となっているそうです。

 

 

 

  

 

 

 

2.

 

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中野の象徴、中野サンプラザにやって来ました。

サンプラザ中野くんどっちがどっちかたまに分からなくなります。1973年、林昌二氏の設計により完成したこちらの建物。直角三角形型の特徴的な見た目ですが、中には主にコンサートホールや宴会ホールなどが入る多目的複合施設です。アイドルのライブ等もよく行われていることから中野のサブカル文化の象徴とも言える場所ですね。そんな中野サンプラザですが、2024年までを目処に中野区の再開発の一環として解体される予定というニュースを数年前からよく聞くようになりました。残念だなと思っていたのですが、つい先日行われた中野区長選挙で当選した酒井直人新区長により解体計画の凍結が発表されました。一度立ち止まって再考するとのことで今後の動向に注目です。中野に暮らす人が納得できる形で話が進んでいってほしいですね。

 

  

 

 

 

 

3.

 

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レンガ坂にやって来ました。

こちらは先ほどまでとは違って駅の南側になります。北口とは一変して急におしゃれなレンガ造りの道が出現しました。中もヨーロッパ風の景観が続いており、バルを中心としたいい雰囲気のお店が並んでいます。レンガ坂自体の歴史は古く、昭和初期の駅周辺開発の際に整備された道をルーツとしているそうです。今ではその雰囲気を活かし、シャレオツな飲食店街へとアップデートしました。おっさん達が飲む街というイメージが中野にはありましたが、最近はこうした女性客にも人気のお店もどんどん増えているようですね。

 

 

 

 

 

4.

 

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中野の標語を見つけました。

「ともにつくる 人間のまち 中野」とあります。「人間のまち」ってすごい表現ですね。まるで他の街は動物が暮らしてるみたいな言い方です。調べてみるとこれはかつての中野区の標語であるようです。現在の標語は「多彩なまちの魅力と支え合う区民の力」となっています。これもちょっと無個性な感じがしますね...。ちなみに東京の市区町村には全てこうした標語が用意されています。それぞれの街の特徴が出ていて面白いので時間のある方は「東京都 標語」で検索してみましょう。

 

 

 

 

  

 

5.

 

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桃園橋という橋を見つけました。

「も・そのはし」ではなく桃園橋です。橋といっても川の上を通っているわけではないのですが、それがポイントです。私のブログをずっと読んでくださっている方は「桃園」という名前に聞き覚えがあるかもしれません。かつて高円寺を歩いた時に桃園川という川の暗渠を見つけたことがありました。

東京写真10選その15(高円寺・新高円寺編) - 東京日記

桃園川は現在の杉並区から中野区を流れていた川です。あの時高円寺で見つけた暗渠と中野区で再会を果たすことができました。未知の場所で既知のものと偶然出会う...これぞ散歩の醍醐味そのものですね。

 

 

 

 

 

 

 

6.

 

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どうしたんだよその肩幅は。

薬局の壁に描いてあったものなんですけど半端じゃない屈強な体つきをしている店員さんですね。薬と無縁そうな体つきですが、顔を見る限り悪い人たちではなさそうです。中野で薬を買うときは店員の肩幅に注目しましょう。

 

 

 

 

 

 

7.

 

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構造計画研究所という建物を見つけました。

 その名の通り構造を研究してるっぽい見た目の建物なので思わず気になって写真を撮ってしまいました。ここは建物の建築だけでなく、あらゆる社会問題を構造別に工学的に解決しているエンジニアリングコンサルティング会社ということです。なんだか難しそう。六本木ヒルズが建てられる際のプロジェクトにも参加した経歴があるそうで、都内にもこの会社に構造を研究されている建物がたくさんありそうですね。

 

 

 

 

 

 

 

8.

 

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中野不動、善成寺にやって来ました。

ビルの一階位部分だけが本堂になっている非常に珍しいタイプのお寺です。看板も相まって一見すると何かのお店のようにも見えますね。通りに面したところに置かれている香炉もまたあまり見かけない光景です。都会ならではのタイプのお寺ですね。ちなみにこのお寺が作られた江戸時代、この辺りは桃園町と呼ばれ桃が採れる土地だったそうです。先ほどの桃園川の名のルーツを見つけることができました。

 

 

 

 

 

 

 

9.

 

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パチンコ屋の裏道に来ました。

パチンコの景品交換所でおなじみTUCショップが三件連続で並んでいます。私はパチンコやらないのであんまりよく分からないんですがこれってよくあることなんでしょうか。パチンコで勝つと貰える特殊な景品を買い取ってくれるということは知っているんですが、同じ店が三つ並んでいるのは珍しいなと思って写真撮っちゃいました。客入りは結構分散してたんで意外と住み分けができているようですね。

 

 

 

 

 

 

 

10.

 

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最後は中野のディープなビルをご紹介します。

こちらは通称5の55番街と呼ばれる「ホテルワールド会館」というビルです。オレンジの配色と六角形型の外壁が特徴的ですね。1970年に元はホテルとして建てられたこの建物ですが、その後は様々な形態に姿を変えながら現在はバーやスナックなどが入る雑居ビルとなっています。数年前から取り壊しの噂が出ていますがなんだかんだ2018年現在まで現役で使われています。が建物自体の老朽化もありいつ使えなくなってもおかしくない状況は続いています。中野のディープな世界を体験したい方は早めに訪れておくことをお勧めします。

 

 

 

 

 

 

 

ということで中野区から中野・新中野周辺をご紹介しました。

これで未登場の区は豊島区と江戸川区だけとなりました。来週はこの内の一つを攻めますので楽しみにしていてください。

 

 

 

 

おわり