東京日記

東京の気になったものについて書いてます。『東京写真10選』全100編公開中

東京写真10選その97(瑞江・篠崎編)

こんばんは一流です。今日は江戸川区から瑞江と篠崎の街を歩いて気になったものの写真を撮ってきました。三度目の江戸川区です。

 

 

 

 

97回目にしてまだ3回目の登場というレアな区、江戸川区から瑞江と篠崎の街に来ました。都営新宿線新宿駅から35分ほどでたどり着く、千葉寄りのベッドタウンの一つです。江戸川と新中川に挟まれた地形となっており、千葉県に隣接する東京都内の最東端の街の一つですね。私も今回の企画で初めて訪れる街でしたので新しい発見がたくさんあって面白かったです。瑞江と篠崎の街で見つけた珠玉の10枚の写真をご覧ください。

 

 

 

 

 

 

 

 

1.

 

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まずは瑞江駅前で見かけたこれが気になりました。

同じものが篠崎駅前にもあったのですが、これはこの看板のある地域のA.P.の数値を表したものです。A.P.とはArakawa Pail(荒川ペイル)の略で隅田川の河口近くにある霊岸島の量水標をゼロとする水位表記です。前に青砥を歩いた時にも同じような看板がありましたね。

東京写真10選その72(青砥・立石編) - 東京日記

江戸川区は海抜0m以下の地帯が区の7割を占めるとされ、23区内で最も水害の危険が高いことで知られる区でもあります。特に江戸川と新中川に挟まれたこの地域では台風や大雨によって堤防が決壊した際、浸水による甚大な被害を受ける可能性があるのです。そのため看板にあるように色別でかつて実際に起きた水害で記録した最高水位を表示しています。黄色のA.P.3.15mは昭和24年に起きたキティ台風のものですが、駅前のこの高さまで水位が上がったと考えると恐ろしいですね。

 

 

 

 

 

 

 

 

2.

 

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躍進がありました。

躍進とだけ書かれた碑です。一体何についてのことかと思ったら裏にその説明が書いてありました。これは1964年から1999年にかけて実に35年もの間江戸川区長を務めた故中里喜一氏によって書かれたものです。実はこの石碑がある瑞江駅は、都営新宿線の開業当時には存在していない駅でした。1978年に岩本町から東大島間でまず開業した都営新宿線は、その後1980年に新宿から岩本町が開業しましたが、この瑞江がある東大島から本八幡間が開業したのは1983年のことでした。その延伸に尽力位したのが当時区長であった中里喜一氏だったと言います。一時は計画凍結の話もあったらしく、この辺りの駅があるのは中里氏の功績と呼ぶことができるでしょう。まさに「躍進」を遂げた江戸川区を象徴している石碑でした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

3.

 

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地図を見たら小学校が気になりました。

下鎌田小学校という小学校が左側にありますが、右側には下鎌田西小学校という小学校があります。しかも間にあるのは一本の道とグラウンドだけ。めちゃくちゃ間隔が狭い小学校同士ですね。学区の関係とかで別れているのかもしれないですがそれにしても近いです。江戸川区は23区の中では世田谷、練馬に続いて三番目に子供の数が多い区(2017年調べ)らしいので学校の数も多いのかもしれません。

 

 

 

 

 

 

 

 

4.

 

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ダイドーロボット館という建物を見つけました。

産業用ロボットを取り扱う会社であるダイドーが昨年オープンさせた産業用ロボットの展示施設です。ダイドーは名古屋に本社を構える会社で、先駆けて名古屋にロゴっと感をオープンさせていましたが、それに追随する形でここ瑞江に2号館をオープンさせたようです。ここでは企業に向けた産業用ロボットの見学会が行われており、いわゆるロボットアーム系のあらゆる機械が見学できるようです。私も以前何かの展示会でロボットアームを見学したことがあるのですが、人の手先より器用なことをロボットがどんどん行えるようになっており最近の技術には驚かされます。

 

 

 

 

 

 

 

 

5.

 

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美容室で見つけた言葉が面白かったです。

「当店オリジナル マッサージ シャンプー 新しいやり方発見!」とあります。新しいやり方って言い方面白いですね。マッサージとかシャンプーに今さらそんな新しいやり方あります?発見!と言うからには相当斬新で画期的なやり方なのでしょうか。気になります。目隠ししてシャンプーするとか、手じゃなくて足を使ってマッサージするとか?誰かここでシャンプーとマッサージをぜひ受けてみてください。

 

 

 

 

 

 

 

 

6.

 

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ビニールハウスを見つけました。

23区内でビニールハウスとはかなり珍しいですね。近くには田んぼ(水田)も見受けられました。江戸川区というと小松菜の原産地としても知られます。江戸川区小松川で栽培され始めたことが名前の由来にもなっており、現在でも江戸川区内のビニールハウスなどで栽培されているそうです。農村だった頃の名残がまだ色濃く残っているのは、ここが川に囲まれた水資源豊かな場所であることの証拠と言えるでしょう。

 

 

 

 

 

 

 

 

7.

 

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水関連のお話が出たので続けます。

この本郷用水親水緑道は篠崎駅の近くに位置している水路です。親水緑道とは歩道の脇に小川のように設置されている水路のことで、江戸川区の「水と緑のネットワーク」づくりのプロジェクトの一環でもあります。もともとは今よりも田んぼや畑があったころに用水不足による干害などを防ぐ目的で作られた用水路でしたが、都市化によりその役目を終えると、現在では区民が自然と水に気軽に親しむことができるよう役割を変えました。江戸川と新中川に挟まれた瑞江・篠崎エリアにはこのような緑道が多く、10本以上もの緑道が縦横無尽に街を駆け巡っています。江戸川区では水の良い側面と悪い側面の両方と向き合うことが大切なようです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

8.

 

 

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谷河内一丁目という地域が気になりました。

今回は地図の写真が多めですね。この谷河内一丁目という地域、道の曲がり具合がすごいことになっています。規則性のない曲がり方な上に行き止まりがたくさんあります。これはかなり珍しい地形なのではないでしょうか。この周辺は規則的な網の目状の道が多いだけに余計に際立って見えます。この地域はほとんどが住宅かビニールハウスなどになっていますが、周囲360度を道に囲まれた離れ小島のような家があるなどやはり独特な形状をしています。気になって江戸時代の地図を見てみたのですが、当時はここまで複雑な道にはなっていませんでした。ますます気になる...。あるとすれば上側の道がかつては川だった(水路?)ことが関係ありそうです。現在でも水田が残っていることを考えると張り巡らされた用水路の跡なのかもしれませんね。地図からかつての地形を推測するのってブラタモリみたいで楽しいですね。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

9.

 

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一ノ江名主屋敷に来ました。

一ノ江と言う割には瑞江駅の方が近い一ノ江名主屋敷です。この辺りは江戸時代に一ノ江新田と呼ばれていましたが、その開拓を主導したのが田島図書(ずしょ)と言う人物でした。この屋敷はその田島家が住んでいたとされる屋敷で、1770年頃に建てられた家屋がほとんどそのままの形で残っている都内でも貴重な建築物です。東京都指定史跡にもなっており、現在は江戸川区が所有しており、入場料100円で誰でも入ることができる施設となっています。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

10.

 

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最後は篠崎駅です。

篠崎駅は東京都にある駅の中で最も東端にある駅です。ですが都営新宿線の終点ではありません。1986年の開業当時は終着駅でしたが、その後都営新宿線は隣の本八幡まで延伸し中間駅となりました。その本八幡駅は千葉県にあり、東京都交通局 (都営地下鉄)の駅の中で唯一都外にある駅となっています。篠崎駅周辺は東側に少し飛び出たような形となっているため駅だけでなく地域としても都内で最も東の端の街です。江戸川区花火大会は千葉県との境になっている土手で行われていますね。私も県境のある土手が近い場所で育ったのでこういう端っこの駅はなんだか親近感があります。近いうちに私の地元も歩く予定ですのでその時また土手の魅力をご紹介します。

 

 

 

 

 

 

 

 

ということで瑞江・篠崎をご紹介しました。

来週はついにあの都心のど真ん中に挑みます。2週間掛ける特別企画の予定です。

 

 

 

 

 

 

 

おわり