東京日記

東京の気になったものについて書いてます。『東京写真10選』全100編公開中

街の景色で韻を踏みたい

どうも一流と申します。

 

最近、韻を踏みたくて仕方ありません。

 

韻を踏むとは『ありがとう』『マジ多忙』のように、母音が同じ言葉を並べて表現することを言います。

 

 

ラッパーの方達などが即興で韻を踏んでいるワードを披露している姿を見て、「自分も踏んでみたい...!」と憧れを抱くようになりました。

 

 

特に韻のスペシャリストとして知られるICE BAHNのFORKさんという方が残した次のフレーズが自分の中でずっと印象に残っています。

 

「本物のライム(韻)は耳に焼き付く 後で気が付く そしてニヤつく」

※韻は英語でライム(rhyme)と言います。

 

かっこいい。

つまり本当に優れた韻とは一目ではわからないほどに自然と文脈に隠れており、後から見返してようやく気づくものであるということです。

踏みたい...私もそんな韻を踏みたおしたい!

 

 

そこでお散歩ライターの私は、『街の名前』と『その街の景色』の二つの言葉で韻を踏む街歩きに挑戦してみたいと思います!

街の風景の中にも、韻を踏んでいる言葉がきっと隠れているはずです。

 

 

ということで韻を探す散歩に出かけます。韻、踏みまくるぞ!

 

  • 最初の街、赤羽へ

というわけでまずは赤羽にやってきました。

 

赤羽といえば安くて美味しい居酒屋が名物で、昼からあてもなく飲み歩くのがなんとも楽しい街です。私は以前住んでいたこともあり、個人的な思い入れもあります。

そんな赤羽も緊急事態宣言の時は人影もまばらで、あんなに寂しい飲み屋街をまさか目にすることになるとは...と思ったものですが、最近は賑やかさでいっぱいな姿を取り戻しつつあります。

 

さて『あかばね』は母音で言うと『ア・ア・ア・エ』となります。

この『ア・ア・ア・エ』に当てはまる景色がないか探していきます。

 

賑わいを見せる商店街を歩いてみましょう。

 

あっ!!見つけましたよ!!韻が現れました!

この写真の中に『ア・ア・ア・エ』と韻を踏んでいる言葉があるのがわかるでしょうか!

 

「赤羽」(ア・ア・ア・エ)「唐揚げ」(ア・ア・ア・エ)。

やった!見事に韻を踏めました!

 

いいですね。この調子で街中に潜む韻を踏みまくってやるぞ。

 

あっ!!ここにも韻を見つけました!!

 

「赤羽」「働け」。求人広告で見事な韻が踏めました。

韻だ!と思ってスタッフ募集の広告を撮ったの、人生で初めてだな。

 

...あれ、ちょっと待って!?この広告、よく見てみてください!

 

この部分!もうひとつ韻が隠れていませんか!?!?!?

 

「赤羽」「朝まで」「働け」

なんとダブルで韻を踏んでしまいました。こいつは高等テクニックだ。

 

どうでしょう。みなさんもコツが掴めてきたんじゃないでしょうか。

を頭で考えながら街歩きをするのは新鮮で楽しいですね。

 

そろそろ「ア・ア・ア・エ」の4文字だけでは物足りなくなっていませんか!?

文字数を増やすために次の街へ行きます!

 

 

  • お次は中目黒へ

ということで次にやってきたのは中目黒。

母音は「ア・ア・エ・ウ・オ」となる5文字の名前の街です。

 

中目黒といえばおしゃれなお店が立ち並ぶ繁華街。

最近は再開発も進み駅の高架下は華やかな人気スポットに生まれ変わりました。どのお店の中巡ろうか迷ってしまいそうですね。高架下らしい『ひとつの屋根』をコンセプトに掲げるのも納得のデザインは目を奪われます。

 

周辺の散策スポットといえば目黒川の桜も有名です。川沿いを歩いて韻を探してみましょうか。

 

目黒川の看板を見つけました。

説明文には目黒川がかつて頻繁に氾濫を起こす暴れ川だったことが書いてあります。まさかこんな温厚な目黒川が暴れ川と呼ばれていたとは。道にある看板から学べることって結構有意義だったりしますよね。

 

いや待てよ...目黒川が暴れ川だった...!!ということは!?

 

「中目黒」(ア・ア・エ・ウ・オ)「暴れるぞ」(ア・ア・エ・ウ・オ)。

目黒川の暴れてやるぞという意気込みが韻に繋がりました。今はもう暴れないでね。

 

おや、なんだかかわいらしいグラフィティを見つけました。

つぶらなお目目のとってもキュートなキャラクターたちですね。

 

あれ、この子だけ周りに見守られながらぐっすり寝ています。

 

きっと楽しい夢を見ているんだろうなぁ。もう少し寝かせてあげましょう。

 

微笑ましい気持ちでふと上を見上げてみると、日が暮れ始めていました。

 

今日は綺麗な夕焼け空ですね。ということは...。

 

中目黒の茜雲。風情があっていいです。

 

最後に中目黒周辺をめちゃくちゃ歩いてポケモンパラセクトがいないか粘りましたが見つかりませんでした。中目黒のパラセクト、良い韻だから撮りたかった...。

目当ての光景を見つけられないままこの街を離れるとは無念ですが、今回の散歩では韻が見つからなくなった街に長居はしません。情け無用で次へと進みます。

 

 

  • お隣の代官山へ

というわけでやってきたのはお隣の駅の代官山。

文字数は6文字、母音は「ア・イ・ア・ン・ア・ア」です。

 

あっ!待って!!この風景!!

 

さっそく見つけてしまいました。韻力(いんりょく)が研ぎ澄まされてきたな。

 

さて代官山といえばおしゃれなファッションタウン。カフェやスイーツのお店も多く若者のトレンドに敏感な街という印象です。余談ですが、この代官山駅は土地の知名度の割にはかなり小さめの駅で、一時は廃止されるのではとの懸念もあったほどだそう。そんな災難がありながらも今もこうして街の玄関口としての役割を果たしています。

 

代官山駅周辺は谷底のような地形にあるため坂と階段が多いです。

思っていたより倍段差があってかなり大変だ。

 

さて公園を歩いていたらこんな掲示を見つけました。

 

24H防犯カメラ録画中とあります。ということはつまり...。

 

代官山の治安の良さは地域の目によって保たれていたみたいです。

 

と思って歩いていたら、代官山にしてはあまり良くない光景を発見しました。

ポイ捨て禁止の看板の横に堂々と傘が捨てられています。大胆な犯行だ。

これはよくないですね。物の不法投棄は犯罪ですよ!こんなことをしたら...。

 

完璧な韻が踏めました。代官山と裁判沙汰。

偶然見た景色でうまく韻を踏めた時の快感がたまんね〜。この散歩楽しすぎます。

 

 

かなり調子が出てきたので更に次の街へと移動したいと思います。

 

  • 7文字!代々木八幡へ

代々木八幡にやってきました。母音は「オ・オ・イ・ア・イ・ア・ン」です。

小田急線沿いの落ち着いた街並みが広がる代々木八幡。新宿や原宿など都心は目の前ですが代々木公園などの緑も多く、暮らしやすさを感じられます。派手さはないけどささやかな楽しみを見つけることに価値観を見出すタイプの人にはおすすめの街です。

 

駅に着くと、そういえばかなり昔にこの街歩いたことあるなぁと気が付きました。

 

景色を見て一気に記憶が蘇ることってありますよね。

 

代々木八幡といえば駅名の由来でもある代々木八幡宮が有名です。

創建から800年以上もの由緒正しき歴史を感じることができる神社です。境内には4500年前の竪穴式住居が復元されている場所もあり、今がどの時代なんだかわからなくなる不思議な体験ができるかも。古くからの象徴的な存在がある街っていいですね。

 

さて、駅前の商店街を歩いていたらこんな景色がありました。

 

ビルとビルの間を見てください。違う建物同士の屋上の間を繋ぐ通路とは珍しい作りだなぁ。しかしそれにしても怖そうです。高いところをあんな...

 

細い階段で行き来するなんて。私なら足がすくんでしまいます。

 

さらに歩いていると駅前にスーパーを見つけました。

 

新鮮な果物が並んでいますね。ひとつ買ってみましょうか。

 

ということで買った果物と代々木八幡駅の前でパシャリ。

私がなぜこの果物を買ったのか、みなさんはもうお分かりですね?

 

韻を買うという貴重な経験ができました。

しかし7文字になってもまだ綺麗な韻を踏めていることを自画自賛したくなってきたな。

 

 

韻を見つける力がかなりついてきたぞ!ではいよいよ最後の街へと移動します。

 

  • ラストは9文字!駒場東大前へ

駒場東大前にやってきました。

名前の通り東京大学駒場キャンパスがある街です。自分は全然東大卒ではないんですが、今でも学生街の街とかどこかの大学のキャンパスを歩くと自分の大学の合格発表の時を思い出します。大学のホームページで自分が合格なのかが公開されあのドキドキの瞬間って忘れられませんよね。

 

駒場東大前の母音は「オ・ア・ア・オ・ウ・ア・イ・ア・エ」です。

いや9文字って。本当に韻が踏めるんでしょうか。

 

うわ!東大だ!駅の目の前がいきなり東大になっています。

 

こんなところで9文字の韻なんか本当に見つかるのかな。

そう思って振り返った瞬間でした。

 

うっ、後光が刺すような眩しい夕暮れの日差し...。この光景は...。

 

最後にぴったりな美しい9文字の韻でした。

 

 

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さてこれで韻を見つける散歩はおしまいです。

いかがでしたでしょうか。街に隠れた韻をたくさん見つけられましたね。

 

 

 

...そういえばみなさんは私が最初に言ったことを覚えていますか?

 

『本当に優れた韻とは一目ではわからないほどに自然と文脈に隠れており、後から見返してようやく気づくものである』と。

 

みなさんを騙すようなことをして申し訳ないのですが、この言葉を実現させたいがために私はこの記事にある仕込みをしていました。

 

実は街についての文章中にその街の名前で踏んだ韻を散りばめていたのです。

合計21個もの韻が文中に隠れていたのですが、みなさんは気づくことができていたでしょうか。

 

 

韻が隠れているということを踏まえて、もう一度この記事を読み返してみてください。

きっとあなたは画面の前でニヤつくはずです。

 

 

※↓全ての韻の答え合わせをしたい方はこちらをご確認ください。

 

icchiryu.hateblo.jp

 

 

それではまたどこかの街でお会いしましょう。

 

 

 

おわり