東京日記

東京の気になったものについて書いてます。『東京写真10選』全100編公開中

東京写真10選その58(恵比寿・広尾編)

こんばんは一流です。恵比寿と広尾を歩いて気になったものを写真10枚でご紹介していきます。珍しく2週連続でオシャレな街をご紹介です。緊張する〜。

 

 

 

 

 

渋谷区の恵比寿、港区の広尾が今週の舞台です。もはや説明不要の大人の街ですね。恵比寿という駅名はヱビスビールの工場があったことに由来するというのは有名な話ですが、現在は地名としてもすっかりお馴染みとなりました。 JR山手線に埼京線湘南新宿線の他、東京メトロ日比谷線まで乗り入れる利便性の高い駅です。日比谷線で隣駅となる広尾駅を含めこの辺りにはオシャレな飲食店が立ち並ぶ以外にも、各国の大使館などが集中しているエリアでもあり国際色豊かな人々が生活しています。そんな恵比寿周辺で見つけた気になるスポットを写真10枚でまとめましたのでご覧ください。

 

 

 

 

 

 

 

1.

 

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まずは恵比寿ガーデンプレイスがやっぱり気になります。

ガープレこと恵比寿ガーデンプレイスです。恵比寿の駅からそこそこ離れており、駅から動く歩道が用意されています。恵比寿がオシャレと言われる所以である場所の最たる例で、CMやドラマなどにもかなりの頻度で登場している映えるスポットです。元々はこの地にヱビスビールの工場がありました。現在もサッポロの本社や恵比寿麦酒記念館が構えており、ビールの街という歴史はまだまだ続いています。他には三越の恵比寿店やウェスティンホテルなども並んでいたり、冬は見事なイルミネーションやクリスマスツリーが有名で常に人で賑わっているスポットですね。私はここで優雅に買い物する大人になることを目標としています。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

2.

 

 

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そんなガーデンプレイスの中にある気になる美術館です。

こちらはTOP MUSEUMの愛称で知られる東京都写真美術館です。その名の通り日本初の写真を中心とした美術館で、地下1Fから地上3Fまでの広大な展示スペースに様々なジャンルの写真が展示されています。2016年にリニューアルが終わったばかりで落ち着いた綺麗な空間が広がっています。私は特に写真について知識があるわけではないのですが、やっぱりプロの撮った写真って色々計算されており見ていて本当に感心させられるばかりです。私もこうして毎週10枚もの写真を全世界に発信している者として身が引き締まる思いで鑑賞しました(大げさ)。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

3. 

 

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そんな写真美術館からも見える巨大な赤い球体です。

山手線によく乗る方はお馴染みかもしれませんがやっぱりあの巨大さは気になります。よく見ると建物本体は工事中で足場がつけられていますが球体はデカすぎて足場を組むことすらされていないのが面白いですね。こちらは日の丸自動車学校という教習所です。その名の日の丸を見た目でゴリゴリに体現していて非常にわかりやすいです。建築は芦原太郎氏によるもので、赤い球体だけに目が行きがちですが、近くで見ると付随する建物自体もかなり鋭利な形をしていて面白いです。恵比寿と目黒の間というめちゃくちゃ都心にある貴重な教習所のためその土地柄から芸能人の教習生もかなり多いのだとか。いろんな意味でインパクトの大きい教習所でした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

4.

 

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タコ公園にきました。

前も大崎を歩いた時に似たような公園をご紹介した気がしますが、タコのいる公園、タコ公園です。正確には恵比寿東公園というこの公園は昭和33年に作られて以降、恵比寿にある貴重なオアシスとして多くの子供から愛されてきました。しかし幾たびかの修繕や改修を経て、かなり姿形を変えてしまっています。以前はもっと様々な遊具に溢れており、肝心のタコもこの3倍近い大きさでした。それが子供が遊ぶのに危険な遊具であるという声を受けて遊具自体が次々と撤去され、なんとかトレードマークのタコだけは生き残りましたが、かつての姿からは程遠い小さい姿になってしまいました。恵比寿の地域性を考えると遊具で怪我が起きたりした場合、大きな問題に発生しそうな感じもわかるんですが、これはこれで少し寂しい気もします。肝心の子供をあまり見かけないのが悲しいですね。都心の公園の抱えるジレンマを垣間見ました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

5.

 

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広尾にきました。

Hiroo散歩ど〜りという表記を発見です。ゆるい表記ですね。散歩と書かれたものはつい反応してしまいます。この通りには新旧含め様々なお店が立ち並びます。今時のおしゃれなレストランから昔からある老舗などなどいろんな店が混ざりながらも一つの調和を作り出している飽きのこない商店街です。周辺に大使館が多いことなどからこの辺りでは海外の方もよく見かけます。通りの雰囲気と合わせるとちょっと旅行している気分になりますね。広尾と聞くと高級な街みたいなイメージがありましたが、この通りを歩くと人情味のある地域性みたいなのを感じられて良かったです。次にご紹介する写真でもそれをご理解いただけると思います。

 

 

 

 

  

 

 

6.

 

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広尾湯にきました。

なんと広尾の一等地に昔ながらの銭湯を見つけました。隣にはコインランドリーまであります。昭和初期からやっているという老舗ですが、2017年にリニューアルしたとのことで中は綺麗になっています。とはいえ内装はいわゆる昔ながらの銭湯といった感じで雰囲気はそのままに残しています。広尾に昔から住んでる常連の方の利用が多いようですが、手ぶらで来れることもあって都心で働く方達にも人気のお店のようです。こういう店が商店街の中でまだ続いているところが、広尾がただの流行りの街ではないということを如実に表していますね。

 

 

 

 

 

 

 

7.

 

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祥雲寺にきました。

こちらも広尾の商店街の中にあるお寺です。渋谷区でもっとも大きいお寺の一つだそうで、敷地には黒田長政の墓を始めとして様々な見所があります。1623年に創建され、徳川家と非常に繋がりの強いお寺だったことで知られ、歴代将軍の多くがここを訪れた記録が残っています。茶室や庭園などもあり都心のど真ん中でありながら心落ち着く空間が広がっています。坐禅の体験も行っているらしく、広尾散歩通りで出来ることの幅広さに驚かされます。

 

 

 

 

 

 

 

8.

 

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広尾橋交差点に来ました。

広尾駅を降りると目の前に広がるのがこの交差点です。普通の交差点ですが、気になったのはその名前です。都営バスのバス停にも使われているこの交差点の名前は広尾交差点ではなく広尾交差点。ですがこの辺りには橋はおろか川の面影すらありません。よく調べてみるとかつてこの辺りには笄川(こうがいがわ)という川が流れていたことがわかりました。青山や麻布を流れる川だったと言いますが、現在は全面的に暗渠化されておりその名残となる水源を少し残しているのみです。この広尾橋という名前はかつて笄川に架かっていた橋の名前が由来ですが、都営バスの停留所の名前として使われる前はかつてここを通っていた都電の駅の名前だったそうです。その土地の歴史が名前に脈々と受け継がれていることがよくわかる交差点でした。

 

 

 

 

 

 

 

 

9.

 

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都営のアパートを見つけました。

ここは都営広尾五丁目アパートという都営のアパートで広尾駅近くの一等地にどっしりとその姿を構えています。1970年に作られたとあって歴史を感じる作りをしています。広尾に限らず都心の一等地に都営アパートがあるという風景は意外と珍しくありません。そのほとんどが昭和の中頃に作られたものでそのまま現代にその姿を残しています。周囲の再開発が進むことでその空間だけ時代が取り残されたようになっている景色もまた都心を歩く上での魅力の一つと言えるかと思います。同潤会の青山アパートを取り壊して表参道ヒルズが出来たという話は有名ですが、暮らす人がいる場所の再開発というのはこれからの東京が直面していく難しい問題だと思います。

 

 

 

 

 

 

 

 

10.

 

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最後は有栖川宮記念公園に来ました。

広尾に残る貴重な緑あふれる空間で、広尾橋の写真で触れた笄川の水源である池を園内に残しています。有栖川宮親王の御用地として使われていた土地を整備して公園になった歴史があります。園内には都立の図書館を統括している東京都立中央図書館があり充実した書庫を誇っています。この周辺には大使館などがある関係から外国人の居住者の方が多いのですが、彼らにとってもここは都心のオアシス的存在であるようでよく子供をこの公園で遊ばせています。かつてここを訪れた時、広場に様々な年齢や肌の色をした子供達がおり、言葉が通じないことなど気にせずにみんなで楽しそうに一つのボールを追いかけて遊んでいました。その景色を見て「これ、人類の最終目標じゃん」と感じたことを覚えています。いつか世界から争いがなくなってみんなでこんな風に楽しく過ごせたらいいのに...と柄にも無く感動しちゃいました。というわけで私が都内で最も好きな公園がこの有栖川宮記念公園です。平和な気持ちになりたいときはぜひ訪れてみてください。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

というわけで恵比寿と広尾の街をご紹介しました。

次はオシャレな街から離れてごちゃごちゃした街に行きます。お楽しみに。

 

 

 

 

おわり