東京日記

東京の気になったものについて書いてます。『東京写真10選』全100編公開中

東京写真10選その85(石神井公園・大泉学園編)

こんばんは一流です。今日は練馬区から石神井公園大泉学園のあたりをふらりと歩いて気になるものを探してみました。

 

 

 

 

練馬区から西武池袋線石神井公園駅大泉学園駅のあたりをフラフラ歩いてきました。西武池袋線沿いの住宅街を中心とするエリアですね。池袋へ一本で行けるアクセスの良さから住宅地のの多い練馬区の中でも特に人気の高い街です。大きな商業施設などが多いわけではないですが、駅前の商店街に石神井公園、学校など住みやすい施設が充実しています。以前から訪れたいと持っていた街なのでついに歩くことができて嬉しいです。そんなこの街で気になったものを写真10枚でまとめましたのでご覧ください。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

1.

 

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まずは石神井公園駅前の商店街が気になりました。

パークロード石神井というこちらの商店街。なんだかジブリ映画みたいな雰囲気のある看板でかわいらしいですね。駅前から350mほど続く通りの中には160を超える多くのお店が並んでいます。様々な催しなども頻繁に行われているほか石神井公園方向にも通じておりまさに地域に欠かせない存在となっています。公園スタンプというパークロード内だけで使える第二の通貨を導入しており、加盟店で割引を受けられるだけでなくりそな銀行などの金融機関でも預金として扱われるそうです。地域振興の精神が伝わってきますね。

 

 

 

 

 

 

 

2.

 

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昭和館という建物を見つけました。

一見すると普通の家なのですが、その正体はビジネス旅館です。家をそのまま改装したような内装で旅館というよりは普通の家に泊まる感覚で宿泊できるようです。住宅街が多い地域で駅近のビジネスホテルはなかなか重宝されそうです。見た目は完全に家なので景観にも馴染んでいますね。実はこの旅館、サッカーの日本代表にとって歴史的な場所なんです。遡ること1930年、日本代表チームの初の合宿練習が石神井公園で行われました。その時に宿舎として使われたのがこの昭和館でした。こんなところでサッカー日本代表の歴史的な場所を見つけることができるとは...土地に歴史ありですね。

 

 

 

 

 

 

 

3.

 

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ということで石神井公園にやってきました。

石神井池三宝寺池を有する公園です。特に三宝寺池は古くより地下水が湧き出ており自然や野鳥の楽園として知られていました。現在でも国の天然記念物である三宝寺池沼沢植物群落など豊かな水辺の植生を楽しむことができます。人工的に作られた石神井池の方はスワンボートなどに乗れる開けた水辺で三宝寺池とは違う楽しみ方ができます。読みづらい「石神井」という地名は石神(しゃくじ)という石や樹木の神様の名前が由来とされています。この地域で見つかった石を石神様として祀ったことが石神井という地名のおこりであるようです。余談ですが石神井池の前の通りの住宅はどれもとんでもない豪邸揃いでぶったまげました。いいところ住んでるな〜。

 

 

 

 

 

 

 

 

4.

 

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石神井城の跡を見つけました。

前回の渋谷に続きまたもや城の跡を見つけました。23区内にもお城っていっぱいあったんですね。この石神井城は室町時代の中期頃に作られたとされており、石神井川の流域で勢力を伸ばしていた豊島氏が本拠地としていました。1477年豊島氏は太田道灌に攻め入られ滅亡し石神井城も落城したとされています。太田道灌というと江戸城を作った人物としても有名ですね。こんなところで名前を見かけるとは思いませんでした。なお石神井公園ではこの落城の際に命を落としたとされる照姫をしのぶ照姫まつりが開催されています。ですがこの照姫という人物は実在しない伝説上の人物なんだそうです。明治時代の小説が伝説の起源とされているのですが、実在しない人物をしのぶ祭りが行われているというのは興味深いですね。実際に滅んでしまった豊島氏がちょっとかわいそうな気もします。

 

 

 

 

 

 

 

 

5.

 

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よくわからないものを見つけました。

遠くから見てなんだあれは?と思って近づいてみたのですが近くまで来てもなんだこれは?って感じでした。なんだこれは?調べてもあんまり情報が出てきませんでしたのでご存知の方いたら教えてください。何がモチーフかわからないんですが、なんか独特の存在感があって不思議な魅力があります。

 

 

 

 

 

 

 

 

6.

 

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大門南緑地という緑地が気になりました。

緑地という名前ではありますが、なんとこの写真に写っている範囲の空間しかありません。道が少し窪んでスペースができているところに木が一本生えているだけです。なんとも控えめな緑地ですが石碑は随分と立派です。緑地という言葉の指す範囲を改めて考えさせられました。

 

 

 

 

 

 

 

7.

 

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とんでもない名前の広場を見つけました。

けんか広場て。教育上絶対よくない名前のような気がするんですがいいのでしょうか。名前の由来はそのまま子供達がこの場所を取り合って喧嘩したからだそうです。負の歴史を名前にするなよ。この広場は遊具などが一切ないただの空き地タイプの遊び場です。一説にはここはドラえもんによく登場する土管のある空き地のモデルの場所とも言われているそうです。ドラえもんの舞台は練馬区ですからありえない話ではないですね。土管はありませんがここにいるとちょっぴりのび太たちの気持ちがわかったような気がしました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

8.

 

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大泉学園駅にやってきました。

西武池袋線の中では乗り換え路線のない駅としては最多の利用人数を誇ります。大泉学園という駅名は学校名ではなく大泉学園町というれっきとした地名から取られたものです。もともとこの場所は関東大震災後にディベロッパーにより開発された学園都市でした。町名と碁盤の目のような街並みにその面影を見ることができますが、肝心の学校誘致に失敗し「大泉学園」という学校がないまま大泉学園町という町名になってしまいました。現在では小学校から高校まで大泉学園の名を冠した学校が設けられています。実在しない学園の名を冠した町名から学校の名前が付けられるというややこしい逆輸入現象が起きているなんとも珍しい街でした。

 

 

 

 

 

 

 

 

9.

 

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ゆめりあに来ました。

この写真は大泉学園駅の北口にあるゆめりあ1です。中にはホールやオフィスが入っています。ゆめりあ1があるということはゆめりあ2もあるわけで、南口にあるゆめりあ2は商業施設が入っており1とは別の役割を果たしています。これらのゆめりあ大泉学園駅周辺の再開発プロジェクトによって生まれた施設です。大泉学園駅は近年子供連れの家族などを中心に隠れた人気を誇っておりこうした再開発が随所に見られます。西武線で池袋まで一本なことと様々な行き先のバスが多く交通の便が良いことや落ち着いた街並みが広がっていることが要因だそうです。大江戸線も光が丘からここに延伸するなんて話もあるのでこれからさらにその人気は加速するかもしれません。ゆめりあはその先駆けとも言える施設かもしれません。

 

 

 

 

 

 

 

 

10.

 

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最後は庭園で締めます。

駅近にある牧野記念庭園は日本の植物学の父とも呼ばれた植物学者、牧野富太郎の自宅跡に建てられた庭園です。都内に3箇所しかない国の登録記念物としても知られるこの庭園は、牧野博士が発見したものを含む300種類もの植物が生い茂っています。牧野博士の人生もパネルで紹介されているのですが、これまで知らなかったことが恥ずかしくなるくらい偉大な方だがということがよくわかりました。命名した植物は2500種を超えるとされ「雑草という名の植物はない」という言葉を残したことでも有名です。企画展示室も近年リニューアルされ、彼が過ごした書斎を再現した展示も行われています。植物への愛を貫き通した生涯を過ごしたこの場所で、少しでも植物に興味を持つことができたなら牧野博士もきっと喜ぶことでしょう。

 

 

 

 

 

 

 

ということで石神井公園大泉学園をお送りしました。来週はあのヒーローの街を歩きます。お楽しみに。

 

 

 

 

 

 

おわり