東京日記

東京の気になったものについて書いてます。『東京写真10選』全100編公開中

東京写真10選その86(祖師ヶ谷大蔵・千歳船橋編)

こんばんは一流です。今日は祖師ヶ谷大蔵千歳船橋の街を歩いて気になったものを写真10枚でまとめてみました。みてね。

 

 

 

 

世田谷区の祖師ヶ谷大蔵千歳船橋の街を歩いてみました。小田急線沿いの住宅街が広がるエリアです。先週に続き23区の西部の住宅街です。なかなか住宅街の街は訪れるきっかけがありませんのでじっくりと歩いてみました。ともに小田急線の駅が起点となる街並みをしており、利用者数でも上位にくるエリアです。祖師ヶ谷大蔵はあるヒーローが街の顔となっているのですが、それは1枚目の写真からご紹介していきましょう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

1.

 

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まずは祖師ヶ谷大蔵の象徴からご紹介です。

祖師ヶ谷大蔵といえばウルトラマンウルトラマンといえば祖師ヶ谷大蔵です。祖師ヶ谷大蔵駅円谷プロダクションの旧本社の最寄駅であったことから、この街はウルトラマン発祥の地と呼ばれています。駅前の通りはウルトラマン商店街と名付けられ、写真にあるようなオブジェなど随所にウルトラマンにちなんだ工夫が散りばめられています。私も小さい頃ウルトラマン大好きだったので子供は大はしゃぎしそうな商店街ですね。このウルトラマンプロジェクトには円谷プロダクションも版権を無償提供するなど協力を惜しんでいません。他の街にはないいい個性ですね。

 

 

 

 

  

 

2.

 

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商店街をよく見ると芸の細かい作りに気付かされます。

この街灯、よく見るとウルトラマンの顔になっていますね。他にもバルタン星人のような街灯や怪獣が彫り込まれている車止めがあったり、街灯にカラータイマーが付いていたりと注意深く観察しなければ気づかないような様々な工夫が見られます。ウルトラマン作品への愛が伝わってきますね。この商店街がウルトラマン商店街となったのは2005年と比較的最近のことですが、今ではすっかり地域に根ざした取り組みとしてウルトラマンが街並みに馴染んでいます。



 

 

 

 

 

3.

 

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商店街に保育園を見つけました。

世田谷祖師ヶ谷大蔵雲母保育園というこちらの保育園。今まで見た保育園の中でダントツで名前が長い気がします。雲母という特殊な読み方もあるし大人でも一目で読むのは難しそうです。ここの園児に「なんて保育園通ってるの〜?」と聞いて「せたがやそしがやおおくらきららほいくえんだよ!」なんて言われたらびっくりです。天才園児かと思っちゃいます。卒園までにはっきり名前を言えることがここに通う園児の目標となりそうです。

 

 

 

 

 

 

 

4.

 

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さらに商店街を進むと気になるものを見つけました。

この木梨サイクルはお笑いコンビとんねるず木梨憲武さんの実家の自転車屋さんです。バラエティ番組などでもたびたび名前が出ることがあり存在は知っていたのですが祖師ヶ谷大蔵にあるとは知りませんでした。祖師ヶ谷大蔵で50年以上の歴史を持つ地域から愛される自転車屋さんで、自転車以外にも帽子やバッグなどのおしゃれな雑貨も一部販売を行なっています。2Fにはカフェまであり様々な楽しみ方ができます。この多彩さはノリさんに通ずるものがありますね。

 

 

 

 

 

 

 

5.

 

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変なブランコを見つけました。

海賊のキャプテンの両腕からブランコが吊り下がっています。腕疲れそう。アイディアは新鮮ですが、海賊である必要性をあまり感じずちょっと面白かったです。この遊具は団地の中にある公園にあったものです。祖師ヶ谷大蔵は閑静な住宅街が広がるエリアですが昔ながらの団地も見られます。昔からベッドタウンとして発展してきたことがよくわかります。

 

 

 

 

 

 

 

6.

 

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砧クリニックの看板が気になりました。

砧とは祖師ヶ谷大蔵駅周辺の町名で「きぬた」と読みます。砧はもともとは布を叩いて柔らかくする際に使うまな板のような道具のことを指し、衣板(きぬいた)が変化した言葉と言われています。この周辺はその砧を作っていた地域であったことからその町名になっています。それを知ってから改めてこの看板を見てみるとあることに気がつきます。左側に狸のキャラクターがいますが、逆立ちをしていますね。たぬきがひっくり返ってきぬた...というトンチの効いた看板でした。

 

 

 

 

 

 

 

7.

 

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ということで砧公園に来ました。

 世田谷区で最も広い公園です。駅からはやや離れていますが、芝生で満たされた園内はピクニックや日向ぼっこにもってこいの場所で常に家族連れなどで賑わっています。桜の名所としても知られている他、アスレチック広場やバードサンクチュアリなど見所が多く様々な表情を見せます。園内を歩いてみると小さい頃何回か遊びに来ていたことを思い出しました。周辺の住民だけでなく、区外からも多くの方が訪れるだけの魅力を持った公園のようです。

 

 

 

 

 

 

 

 

8.

 

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 世田谷美術館に来ました。

砧公園の中にある美術館です。1986年に内井昭蔵の設計によって開館した美術館で、素朴芸術と呼ばれるプロの芸術家ではない方々の作品を集めています。世田谷区の住宅街の中にあることもあり、そうしたいわゆる素人の身近に感じられる芸術を大事にしているそうです。建物自体も砧公園の自然の中に調和する落ち着いた色と高すぎない地上2F建の造りが見事な落ち着きをもたらしています。音楽会や美術大学の催し物なども行われているとのことで地域に根付いた美術館であることがよくわかります。広場で遊んでいた子供がいつか美術館目的で砧公園を訪れる...なんてことが世田谷区ではよく起きているのかもしれません。

 

 

 

 

 

 

 

 

9.

 

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千歳船橋駅までやってきました。

個人的には名前がすごく気になっていた駅なので来れてよかったです。ちとふなの略称でも呼ばれる千歳船橋。気になるポイントはズバリ「千歳」と「船橋」です。千歳船橋とは一つの地名ではなく、かつてこのあたりにあった千歳村という村の名前とそこに掛けてあった船橋(川に船を並べて作った橋)に由来するものです。たまたまどちらも北海道と千葉にそれぞれ同名の市があるため初めて聞く方は東京の街だとはわかりづらいかもしれません。実際にこの駅が作られた際はもともと船橋という駅名にしようとしていたそうですが、千葉県の船橋駅がすでにあったために千歳船橋という名前に変えたのだそうです。この村や街の名前を合体させて駅名にする手法はたまに見かけますね。(清澄白河とか)

 

 

 

 

 

 

 

 

10.

 

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ラストは千歳船橋のハチ公的なやつです。

駅を降りると目の前におじいさんの銅像があります。これは舞台「屋根の上のヴァイオリン弾き」で主役のテヴィエ役をつとめた際の森繁久弥さんの像です。屋根の上のヴァイオリン弾きは、ユダヤ人であるテヴィエが家族とともにユダヤ人排斥運動から逃れていく様子を描くアメリカ原産のミュージカルで、森繁さんは日本版の公演を19年間で900回もつとめました。千歳船橋は彼が生前長い間住んでいた街で、地元からも深く愛される存在でした。現在では駅の近くに森繁通りという通りまであるほどです。この銅像も彼の偉大な功績をこの地に残すため2014年に世田谷区が設置したものです。国民栄誉賞まで受賞した名優の足跡を辿りにこの街を散歩するのもまた一興でしょう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ということで祖師ヶ谷大蔵千歳船橋の街をお送りしました。

来週はしばらく行ってなかったあの区が2回目の登場です。お楽しみに。

 

 

 

 

 

おわり