東京日記

東京の気になったものについて書いてます。『東京写真10選』全100編公開中

東京写真10選その64(品川・北品川編)

みなさまあけましておめでとうございます。今年もどんどん歩きますよ。新年一発目を飾る街は品川です。今年も気になるものをどんどん見つけていきましょう。

 

 

 

新年最初の散歩は品川を歩きました。お正月の風物詩である箱根駅伝でも品川駅前の国道15号を通ることでおなじみですね。品川駅には山手線、京浜東北線などを始めとしJRが数多く通っている他、京浜急行線や新幹線などが通る屈指のターミナルです。降りるより乗り換えで使う方が多いのではないでしょうか。最近は再開発が進められているエリアでもあり、来年品川駅の隣には話題となった高輪ゲートウェイ駅が開業予定です。京浜急行線で隣駅となる北品川駅と合わせ、昔から江戸の南の玄関口であった品川の街を歩いて気になったものを写真10枚でまとめてみましたので、ぜひご覧ください。

 

 

 

 

 

 

1.

 

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まずは品川駅前の景色が気になります。

品川駅の高輪口側にはなかなか他ではみられないほどの巨大ホテル群が広がります。江戸時代より宿場町であったこのエリアには品川プリンスホテル京急EXホテル品川などを始めとする巨大ビジネスホテル群が広がり、この街が東京の玄関口であることを証明しています。ご存知の通り品川駅は新幹線が通る駅であると同時に羽田空港から京浜急行線を使って都心に出る際への通過点でもあることから旅行や出張の際の拠点として選ばれることが多く、その需要に応える形でこうしたホテル群が建てられています。特に品川プリンスホテルは施設内に映画館やボウリング場、水族館などなど宿泊者以外でも楽しめる施設が充実しており利用者を飽きさせません。私は中学生の頃校外レクリエーションみたいな企画で全員ジャージ姿で品川プリンスホテルのボウリング場でボウリングさせられてめっちゃ恥ずかしかったのを覚えています。プリンスホテルでジャージて。

 

 

 

 

 

 

2.

 

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今度は港南口に来てみました。

港南口は以前は倉庫や工場が並んでいて高輪口に比べやや地味なエリアでしたが、その後の再開発によりオフィスビル街へと生まれ変わりました。特にこの写真のオフィスビルと商業施設、セントラルパークが一体となっている品川インターシティは港南口の顔といっても過言ではないでしょう。ここもなかなか映えるスポットなのでCMやドラマなどでもよく使われています。この広場の中にはオブジェなども多く飾られており、品川のサラリーマンの憩いの場になっているみたいです。駅の東と西でここまで違った方向での発展を遂げている駅というのも珍しいですね。品川駅周辺の再開発はまだまだ進みそうです。

 

 

 

 

 

 

3.

 

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八ツ山橋に来ました。

品川駅から第一京浜沿いに南下すると見えてくるのがこちらの橋。日本で初めてとなる路線橋(川ではなく線路をまたいでいる橋)です。とは言え1872年に新橋〜横浜間を日本で最初に鉄道が走った際に作られた橋なので路線橋としては日本初で当たり前なのです。箱根駅伝で名前を聞いたことがある方も多いと思います。この橋の上からは並行して走るJRの路線を眺めることができ電車好きの方にもたまらないスポットです。またこの橋は初代ゴジラの上陸地として有名ですね。太平洋から現れたゴジラが日本に初上陸した場所であり、2016年公開のシン・ゴジラでもそのオマージュからかゴジラはこの場所で立ち上がっています。シン・ゴジラでここを上陸の地としなかったのは、初代公開時(1954年)と比べ八ツ山橋の周辺が埋め立てが進んでいたり高層ビルが増えたりしたことで物理的に上陸できる地ではなくなっているからと思われます。フィクションの中の東京にも色々な変化が起きていることがわかります。

 

 

 

 

 

 

4.

 

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北品川駅に来ました。

品川駅の南にあることでお馴染み北品川駅がこちらです。この一見矛盾した名前ですが、北品川駅がおかしいわけではありません。この駅のある場所の地名は北品川。品川区の北端に位置する北品川という地名をそのまま付けているだけです。おかしいのはむしろ品川駅の方で、品川駅がある場所は品川区ではなく港区なんです。なのに品川駅と名乗っているせいで正しい名前である北品川駅の方がおかしく見えているのです。京浜急行の開業した1904年、ここは品川駅という名前の終着駅でした(すでに開業していた国鉄の品川駅とは同名の別駅)。その後国鉄の品川駅に乗り入れを開始ししたことでこの駅は品川駅→北品川駅に改名され今に至ります。ややこしい。結局地名としては北品川駅のあるこの場所の方が品川と名乗るには相応しいのですが、現在の品川駅に名前を取られてしまったような形ということです。頑張れ北品川。

 

 

 

 

 

 

 

5.

 

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アノ゜ートに来ました。

発音したい。アノ゜ート。他の文字もよく見るとちょっと歪んでないですか?第二の二とか。手作り感があっていいですね。品川駅付近も実は都営アパートが多い場所の一つです。多くは港南口側に昔からある工場や倉庫の従業員向けのもので、港南エリアの歴史を感じることができます。

 

 

 

 

 

 

 

6. 

 

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そんな都営アパートのゴミ捨て場から一枚。

禁止マークにドクロ使うことある?なかなか穏やかじゃないですね。そもそもどう変換したら出てくるんだこのマーク。自治会というオフィシャルな会がこういう文字使うのいいですね。「禁止のマークにドクロを使うのはどうでしょう。」「それはいい抑止力になりそうですね。さすが◯◯さんだ。私は賛成しますよ。」みたいな会議が行われた結果なんでしょうか。その会議見たかったです。

 

 

 

 

 

 

7.

 

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味のある緑色の建物を見つけました。

ここは居残り連という創作料理屋でイタリアンを中心とした様々なメニューが並び人気を博しています。オープンしたのは2005年ですが、建物はもっと歴史があるように見えます。それもそのはず、この建物にはかつて荒井屋という鰻屋さんが入っており、古典落語の演目のひとつ「居残り佐平次」にもその名が出てくるほどの歴史を持ったお店でした。しかしご主人が亡くなったことでお店を畳んでしまいます。地元の方々はなんとかこの歴史ある建物を存続させようと奮起し、北品川で生まれ育った植島 誠さんが新たにこの建物でお店を始める運びとなり現在に至ります。店の中身は変わりましたが、古くから北品川の方々が通う名店として伝統を引き継ぎ続けています。

 

 

 

 

 

 

 

8.

 

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 品達に来ました。

品川駅から北品川駅間の京急線の高架下にあるフードテーマパークがこちらです。ラーメン屋を中心として高架下に13店もの名店がズラッと立ち並んでいます。2004年に開業し京急グループが運営を行なっています。品川付近で働く方が増えている今、こうした店舗はありがたいですね。最近は高架下の再開発があらゆるエリアで進んでいますが、その先駆けとも言える存在かもしれません。京急も品川を拠点としておりこのエリアの再開発に一役買っている企業です。将来的な再開発から働く人が増えることを見込んでこのエリアを開発した...というのは考えすぎでしょうか。

 

 

 

 

 

 

 

9.

 

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品川駅構内から気になる光景です。

山手線、京浜東北線上野東京ライン(宇都宮・高崎線)、上野東京ライン(常磐線)、東海道線横須賀線総武線というJRが通りまくっている品川駅には1〜15番線を有する10個ものホームがあります。中には写真のように電車が止まらないために封鎖されているホームさえあります。現在の品川駅では4番線が使用されておらず、8番線が臨時ホームとなっています。工事の度にホームの使われ方は変わり、その変遷は複雑すぎてとても書ききれません。それだけ柔軟に対応できるだけのホームを有しているターミナル駅ってことですね。現在4番線が使われていないのは高輪ゲートウェイ開業に伴うものです。品川田町駅間にある高輪ゲートウェイ駅はこれまで路線が通過していなかった部分に駅舎があるので線路を切り替える必要があり、隣の品川駅にもその影響が出ています。品川駅もまだまだ発展の余地がありますね。

 

 

 

 

 

 

 

10.

 

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もう一個品川駅構内からです。

ポストがあり、その隣には0km品鶴線と見えづらいですが山手線との表記があります。品川駅は品鶴線と山手線の起点とされています。品鶴線とはあまり聞きなれない路線ですが貨物線をルーツとする品川駅から鶴見駅を結ぶ路線で、横須賀線成田エクスプレスが通る線路として主に使われています。路線というより線路の名前といった方がわかりやすいかもしれません。また山手線とは正確には品川駅から田端駅までを結ぶ路線を指すものであるため、品川はその両路線の起点駅ということになります。この白い棒は距離標と呼ばれる線路や道路の起点からの距離を示すもので、またの名をポストとも言います。つまり品川駅のこの光景は距離標としてのポストの横に郵便のポストを置いているというダジャレ的なものなんです。古くから様々な起点となってきた品川駅ならでは遊び心といったところでしょうか。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ということで品川周辺をお送りしました。

次週は久しぶりに23区を飛び出します。お楽しみに。

 

 

 

 

 

 

おわり