東京日記

東京の気になったものについて書いてます。『東京写真10選』全100編公開中

東京写真10選その59(錦糸町・住吉編)

こんばんは一流です。今日は墨田区から錦糸町の街を歩いて気になったものを写真10枚でご紹介していきます。楽しみですね。

 

 

 

 

 

墨田区から錦糸町の登場です。実は錦糸町エリアは新宿や渋谷と並び東京都から7つの副都心の一つとして定められています。マジかよ。JRの総武線、メトロの半蔵門線が乗り入れる錦糸町駅周辺はかなりゴチャゴチャした繁華街が形成されており、私好みの街でもあります。開発の進む北口と、雑多な感じの残る南口の対比が面白いです。かつてはもっと荒れていて、かの有名な「ダメ。ゼッタイ。」という薬物禁止の標語は錦糸町覚醒剤が横行していた歴史から作られたものだそうです。そんな南口からさらに南下すると半蔵門線の隣駅である住吉駅にたどり着きます。ここあたりまで来るとその名の通り住みやすい住宅街が広がっています。そんな街で見つけた気になるものを写真10枚でご紹介していきます。

 

 

 

 

 

 

 

 

1.

 

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まずは錦糸町駅の象徴からご紹介です。

錦糸町駅の北口を降りると目に入って来る錦糸町のオールドファッション改めウロボロスのようなモニュメントがこちらです。もともと左右の柱は排気塔なのですが、その間にモニュメントを作ろうと1997年に作成され、以来錦糸町の顔になりました。こちらはローレン・マドソン氏による「ECHO」という作品です。墨田区は音楽都市を目指し街づくりを行っているようで、この作品もその一環で円の部分はヘ音記号(みたいなアレ)を表しているらしいです。さらに排気塔からオブジェを繋ぐワイヤーは五線譜をイメージしているとのこと。言われてみるとそう見えなくもないですが、やっぱりドーナツ感も否めません。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

2.

 

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アルカキット錦糸町に来ました。

かつてここにあったそごうが閉鎖され生まれ変わった商業施設になります。三井不動産系列でららぽーとの仲間的な店舗です。アルカキットという名前...「いい商品がきっとある」みたいなダジャレかなんかだろと思って調べてみると「Active Renovations for Citizens Advantage, Kinsicho Individual Tower」(市民のための有益な積極的開発による錦糸町の個性的なビル)というめちゃくちゃしっかりした答えが出てきて失礼ながらちょっと笑いました。お見それしました...。一応「きっとある」という意味もダブルミーニング的に含めてはいるらしいです。すごい考えられた名前。余談ですが、ここの7Fにあるダイソーは売り場面積が日本で一番大きく品揃えがすごいです。高校生の時の文化祭の買い出しでここに来たなぁなんて懐かしいことをふと思い出しました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

3.

 

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なんかゴチャゴチャした景色が撮れました。

錦糸町らしい写真ですね。駅の近くにある錦糸公園からの眺めです。駅近でありながらたくさんの遊具がある広い敷地と、野球場やテニス場、プールなど備えている公園です。最近はポケモンGOの聖地としても話題になってましたね。ちょうど東京スカイツリーもよく見える眺めのいいスポットです。右奥に見えるのはオリナスというショッピングセンターやオフィスビルなどからなる複合施設です。オリナス錦糸町の職・住・遊が「織りなす」イメージで名付けられたそうですが、「Organization of Lifestyle Interface, New bussiness, Amenity, Shopping」の略でもあるそうです。錦糸町のネーミング力の高さすごいな。さっきのアルカキット然り錦糸町には固有の名前の商業施設が多い気がします。駅ビルのテルミナとか。その街らしさ表しているようでそういうの好きです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

4.

 

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カッパを見つけました。

錦糸町付近を含む本所と呼ばれる地域には古くから七不思議の怪談が継承されています。そのうちの一つが「おいてけ掘」と呼ばれる話です。かつてこの辺りには掘があり釣りをする人がよくいました。しかしたくさん魚が釣れて帰ろうとすると掘の中から「置いていけ」という恐ろしい声がしたそうで、釣った魚は何者かに全て奪われてしまったそうです。その正体はカッパではないかという説からこの場所にカッパの像が建てられています。「おいてけ掘」という名前は「置いてけぼり」と「掘」を掛けた洒落た名前なのかなと思ったんですが、なんとそもそもこの話が「置いてけぼり」という単語の語源だそうです。他の本所七不思議の怪談も面白いものばかりですので興味のある方は調べてみてください。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

5.

 

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すごい色のビルを見つけました。

これ写真だとあんまり伝わらなくて申し訳ないんですが、このビルめちゃくちゃな色してるんですよ。金色を基調としてパネル一つ一つがいろんな色に光り輝く装飾がされており、成金っぽさがすごいです。中に入っているのはパブみたいなお店ばっかりである種納得のラインナップと言えます。調べてもあんまりこのビルの情報が出てこないんですが、高度経済成長期かバブルあたりのアゲアゲな時期に作った感がすごいですね。まさに錦糸町っぽい建物で感動しました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

6.

 

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自動販売機の表示が気になりました。

フウガドールすみだという文字を発見しました。聞き覚えがないワードだったので早速調べてみると墨田区をホームとしているフットサルチームの名前であることがわかりました。日本フットサル連盟が運営するセミプロのフットサルリーグ、F.LEAGUEに加盟するチームの一つで、23区に本拠地を置く唯一のチームでもあります。自動販売機に名前が出されるくらい区の中に浸透しているんですね。元々は高校のサッカー部のOBが始めたチームであるらしく、そこからあれよあれよと大会で好成績を残し続け、ついにリーグ参入を果たした叩き上げのチームです。まだリーグ内での優勝経験は無いようなのでいずれ栄冠を掴んでほしいですね。墨田区から始まったサクセスストーリーはまだまだ続きがありそうです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

7.

 

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すみだ江戸切子館に来ました。

その名の通り江戸切子を専門に取り扱うお店です。「切子」で検索するとすぐ出てくるくらい有名なお店です。江戸時代に現在の日本橋あたりにある大伝馬町で発祥した江戸切子はその鮮やかな色と立体的な模様が有名ですね。見るたびに買い揃えたいなぁなんて考えちゃいます。ここでは切子の販売だけではなく製作体験までできるらしく、自分だけのオリジナル切子を作ることができ人気を博しています。錦糸町を始めとした墨田区は今なお江戸の技術や伝統が色濃く受け継がれているエリアです。こうしたお店がさらに次の世代にバトンを渡していることを強く感じることができました。

 

 

 

 

 

 

 

 

8.

 

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少し住吉寄りに来ました。

ブレーキ博物館という気になる博物館を発見です。ここはブレーキを専門に取り扱う中山ライニング工業株式会社の敷地の一角に構える博物館です。車などのブレーキの歴史から仕組みなどを実物の部品や運転シミュレーターを通して学ぶことができます。子供向けの展示もある一方で、業界のプロに向けたものもあり、さすがはブレーキ専門の会社といった内容です。身近なものすぎてあまり意識したことはなかったですが、人類が発明した究極の安全装置と考えると改めてブレーキの偉大さに気づくことができました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

9.

 

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ちょっと面白い建物を発見です。

一番上のAOKIの看板はまあいいんですが、問題はその下です。ペットショップの真上でしゃぶしゃぶ食べ放題やってるのなんか嫌じゃないですか?人間から見た他の動物の命という観点ですごい考えさせられる建物でした。考えすぎか...。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

10.

 

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最後は猿江恩賜公園で終わりにします。

住吉駅近くに広がる広大な都立公園です。ここは江戸時代は貯木場として使われていた土地でした。かつて現在の木場駅あたりに置かれていた貯木場が埋立地新木場駅に移されたという話は新木場編でもご紹介しましたね。

東京写真10選その5(新木場・辰巳編) - 東京日記

住吉は木場の近くのため貯木場であったことも頷けます。隣接する小学校の生徒が体育の時間に学校を抜けてそのまま公園を走っているのを見かけましたが、そのぐらい地域と共に歩んでいる公園なのでしょう。園内には「ティアラこうとう」というコンサートホールもあり、管弦楽団やバレエなどに使われているそうです。まさに名に恥じぬ住みやすい街を形作る要素として住吉の街を支えています。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ということで錦糸町・住吉の街をお送りしました。

次回は色々あったけどようやく落ち着き始めているあの街に繰り出します。お楽しみに。

 

 

 

 

 

 

 

おわり