こんばんは一流です。今日は葛飾区から金町が登場です。下町を歩いて見つけた気になるものをご紹介していきます。見てね。
今夜ご紹介するのは葛飾区の下町、金町です。以前ご紹介した柴又に近いエリアになります。常磐線が乗り入れる金町駅と京成金町線の終着駅である京成金町駅が街の中心になります。京成金町駅の創業はなんと1899年という非常に長い歴史を持つ駅でもあります。街のすぐ東側には江戸川が流れており、千葉県松戸市との県境となっています。さらに北側には埼玉県三郷市との県境もあり、まさに東京の最北東に位置する下町ですね。久しぶりの葛飾区で見つけた気になるものを写真10枚でまとめましたのでご覧ください。
1.
まずは京成金町駅から改めてご紹介です。
京成金町線の終点である京成金町駅です。京成金町線は京成高砂駅を始点として以前ご紹介した柴又駅を経由しこの京成金町駅を終着とする3駅だけの支線です。単線のため来た電車がそのまま折り返す都内では珍しいタイプの路線です。その起源は1899年に開通した帝釈人車鉄道と呼ばれる路線で当時の動力はなんと人力だったそうで、6人乗りの車両64両を1人の力で押して動かしていたそうです。半端じゃないですね。当時の資料は葛飾区郷土と天文の博物館にあるらしいので今度見に行こうと思います。現在はJR金町駅との乗換駅としても利用され1日25,000人を超える乗車乗降人員を誇ります。もう人力じゃ無理ですね。
2.
ヴィナシス金町に来ました。
ヴィナシス金町は2009年に建てられた高層マンションです。金町駅から徒歩2分のアクセスを誇り、現在も下町の中で大きな存在感を放っています。気になったのはヴィナシスの1〜3Fを占める商業施設の空間。マルエツを始め各種様々な買い物ができる店に加え飲食店、さらには塾や図書館まで一つの建物に収まっています。すごい充実ぶり。ここの住人はヴィナシスから一歩も出なくても一通りのことができそうですね。最近は都内でもこうした生活に必要な施設が一体となっているマンションが多く建てられています。住む人の利便性を考えた再開発ですね。
3.
一方こちらは昔ながらの商業施設です。
見たことある看板が目白押しです。東急ストアを始めとして色んなタイプのお店が入っていることがわかります。こちらは先ほどのヴィナシスと逆の北口方面で、この商業施設を突き抜けると団地にさしかかります。駅からの帰りに買い物して通り抜けて家へ行くという理想的なルート取りが出来そうです。こちらの団地は1968年に作られたそうで駅の出口によって昔ながらの街並みと再開発された街並みがはっきり分かれている構造になっていることがわかります。今後再開発が進むにつれてこうした光景も珍しくなくなるかもしれません。
4.
駅の近くの路地で見つけたスナックの看板です。
すごい地元のスナックって感じでグッと来てしまいました。手作りながらも「貸切予約受付中」のところなんかはめっちゃ味のあるフォントですね。また右上のカラオケ歌い放題の部分はビーズを貼り合わせて文字を作っています。ビーズっていう響きすらちょっと懐かしいです。また一番下の缶ビールのプレゼントキャンペーンですが、よく見るとめちゃくちゃハードル高くない?週に一回しかチャンスが無い上にただ高得点を出せばいいのではなくゾロ目を狙わなくてはいけないのは難易度が高そうです。これぞ下町って感じのお店ですね。
5.
電池の自販機を見つけました。
かなり年季の入っている自販機であることが見て取れます。電池の自販機って都内で見れるところなんてもうほとんど残ってないのではないでしょうか。まだ撤去されずに稼働しているところに驚きですね。この年季の入りようでは買ったとしても電池がちゃんと使えるのかは怪しいところですが...。しかし最近は地震による停電で大変な混乱が起きたことも記憶に新しいところです。多くの方がスマホやラジオなどの充電を確保するのに苦慮したことを考えると意外と電池の自販機って今の時代にもアリな気がします。かつてこういった自販機は街の電気屋の近くに置かれ、子供の電動で動くオモチャなどの電池として買われていたと言いますが、現在はまた違った需要がありますのでちゃんと整備して現代版として再設置するってどうですかね?なんて色々考えてしまいました。
6.
老人臭・介護臭・体臭6日・口臭3日です。
字面で全てを持ってかれてしまったので以上です。
7.
謎の球体を見つけました。
この広がる原っぱは東京理科大学葛飾キャンパスの敷地です。神楽坂のキャンパスだけでは手狭になった東京理科大学は2013年にこの金町の地に新たなキャンパスを開きました。隣接する葛飾にいじゅくみらい公園と一体化しているパーク型キャンパスと言うコンセプトを掲げており、公園内には学生以外にも周辺の住民が多く訪れ家族や友人間での憩いの場となっています。そんな公園内にはいくつかのモニュメントが飾られていますが特に気になるのはこの球体です。地球釜と言う名の高さ4mほどにもなる巨大な球体の正体は紙を再生させるための機械です。実はこの敷地は理科大のキャンパスとして使われる前は三菱製紙中川工場が稼働していました。そこで使われていたのがこの釜。使えなくなった紙などをこの中に入れ回転させながら蒸すことで紙を再生させるための装置だったと言うわけです。この街の歴史を今に伝える大変意義のあるオブジェですね。
8.
金町花の写真館に来ました。
こちらは松山忠徳さんと言うカメラマンが開業している無料の写真館の一角です。写真館の中にはあらゆる花の写真が所狭しと並べられています。この写真館の特徴は写真に詩が当てられていること。その花にあった情景の俳句が写真ごとに当てられさらなる深みを引き出しています。そこから派生してか写真のように最近では花を飛び越えてゴジラやパンダの写真で俳句を読むコーナーまで登場しているようです。趣旨変わりすぎじゃない? とはいえ写真も詩もどれも素敵なものばかりですので気になる方はぜひ訪れて見ましょう。
9.
セクシークラブオペロンと言うお店のチラシです。
このドラえもんを劇画タッチで描くっていうユーモアセンス2004年くらいのやつじゃないですか?小さい頃はこの手の絵やマンガでめちゃくちゃ笑っていたのですごい懐かしい気持ちになりました。この絵を描いてた人のサイトもお気に入り登録してたなぁなんてまるでタイプスリップした気分になりました。
10.
金町自動車教習所に来ました。
バカでかい文字で常磐線からもよくわかる自動車教習所です。ここは日本初のとある特徴を備えた教習所になっています。その特徴とはズバリ建物の屋上に作られているということ。この金町自動車教習所はイトーヨーカドーの屋上にコースを備えている日本でも珍しい作りの教習所です。かつては地上にあったそうですが、このヨーカドーが建設されるとなった時、屋上を使えばコースを確保できることから当時の社長がそのまま屋上に移転することにゴーサインを出したのだとか。これは1973年の当時としては日本初の試みでした。それから同様の教習所が全国にいくつか作られていますが、ここを参考としているところも多いそうです。商業施設で買い物して同じ建物で教習も出来るっていいですね。地元に根付いていることがよくわかる教習所でした。
ということで下町の金町をお送りいたしました。来週は渋谷区からとある街に繰り出します。お楽しみに。
おわり