東京日記

東京の気になったものについて書いてます。『東京写真10選』全100編公開中

東京写真10選その51(狛江編)

こんばんは一流です。前回記事で50回目の節目を迎えましたが、まだまだこの企画は続きます。今回は初めて23区を超えて市に突入します。みてね。

 

 

 

 

 

 

50回の壁を超えたということで、これまでこの企画では一度も訪れていなかった市を遂に歩いてみました。選んだのは東京で1番、全国でも蕨市に次ぐ2番目の小ささの狛江市です。名前はよく聞くのですが訪れたことがなかったので前々から気になっていた場所でした。小田急線の狛江駅が玄関口となる同市は住宅街が広がるベッドタウンとして暮らしやすい街並みが広がっています。狛江という土地の名前は百済の国王が高麗人を日本に帰化させた土地であることから「高麗の里」と呼ばれていたことが由来なのだとか。すごい歴史を感じさせる名前ですね。そんな小さいながらも魅力的な狛江の街で見つけた気になるもの10枚の写真をご覧ください。

 

 

 

 

 

 

1.

 

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まずは狛江駅を降りると目に入ってくる看板からご紹介です。

「ようこそ狛江市へ」の文字と東京都の地図が見えます。赤い部分が狛江市ですが、こう見るとその小ささがよくわかります。狛江市には狛江駅と隣の和泉多摩川駅しか路線駅がなく、狛江駅を中心として半径2kmほどの円に収まるほどの広さしかありません。しかし古くから主に新宿方面へのベッドタウンとして栄えてきた歴史があり、現在も多くの著名人が居住していたり、ドラマや漫画などの舞台になることもままあります。なかなか用事があって訪れる機会は少ない駅かもしれませんが、それでも訪れてくれた人のためにちゃんとこうした看板を用意しているあたりに住みやすさの秘訣が隠れている気がしました。

 

 

 

 

 

 

 

2.

 

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駅前にステージを見つけました。

音楽の街、狛江という文字とともにステージが広がっています。「音楽の街」と検索すると狛江がウィーンより上に表示されて驚きました。かなり浸透度は高いようですね。著名な音楽家が多く居住していることや市民による音楽活動が活発であることが由来だそうです。このステージでもたびたび野外コンサートが行われているようで多くの市民の方が足を止め音楽を楽しんでいるのだとか。「音楽の街」の左隣にいるキャラクターは音楽の街狛江の象徴であるこまねちゃん。狛の字と楽器を演奏している様子を組み合わせてできた音楽の街ならではのキャラクターのようです。

 

 

 

 

 

 

3.

 

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泉の森会館にきました。

音楽、ダンス、健康、教養、アート&クラフト、キッズ...などなどありとあらゆるジャンルの教室が開催されています。この泉の森会館は飲食店や貸しホール、ギャラリーなどが入る市民の憩いの場です。看板にあるように常時様々な教室が開かれており、市民の趣味や交流を楽しむ場として一役買っているようです。住宅街が広がる街にこうした施設があるのは嬉しいですね。音楽の街であることは先述しましたが、こうした芸術的活動に対して市としてかなり力を入れているみたいですね。

余談ですがこの写真私が写ってますね...顔はわかんないからセーフってことにします!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

4.

 

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謎のメッセージを見かけました。

街角でたまに見かける昔ながらの地図に「無許可看板 撤去せよ!」との力強い文字が踊っています。これはこの周辺にある無許可の看板を撤去せよということなんでしょうか。それともこの地図自体が無許可看板という意味?しかしこのタイプの古くからの地図が無許可で掲示されているケースってあるんでしょうか?区とか市のオフィシャルなものかと思っていましたが...。ただオフィシャルでないとしても営利目的の広告ではなく地図なのでそこまで怒らなくてもいいんじゃないかとも感じます。いずれにしても謎が深まるメッセージでした。

 

 

 

 

 

 

 

 

5.

 

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白ポストを見つけました。

話には聞いたことありましたが、実物を初めて見ました。白ポスト、あるいはやぎの箱など呼ばれる子供への悪影響を避けるために設置されたいわゆるエロ本回収ボックスです。1960年代ごろに一気に普及が進んだという白ポストですが、PCやスマホの普及した現代ではその役目もほとんど果たせなくなり撤去が次々と進んでいます。小田急線沿いや狛江周辺には他にも複数の白ポストがまだ残されているらしく、都内では貴重な景色を現代に残しています。ポストに描かれている男性が読んでいる本の「B」がなにを指しているのかが気になります。チラッと中を覗いてみましたがやっぱり空っぽでした。

 

 

 

 

 

 

 

6.

 

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通学服などを扱う店に来ました。

プロデューサー巻きをしているシャツの胸より上半分だけの立体像って見たことあります?かなりレアな光景だと思いつい撮ってしまいました。それだけです。

 

 

 

 

 

 

 

 

7.

 

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ちかちゅーを見つけました。

ちかちゅーて。地下駐車場のことなんでしょうがやたらとカジュアルな表現ですね。しかもこれはれっきとした狛江市の公共駐車場。この看板の表記の問題ということではなく、ホームページなどを見てもちゃんと「ちかちゅー」との記載があります。ただこんな表記をしている理由はわかりませんでした。親しみやすさを売りにしているのでしょうか。かわいくて好きですけどね。ちかちゅー。

 

 

 

 

 

 

 

8.

 

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自動販売機です。

よく見ると全ての飲み物に「おすすめ!」と「イチオシ!」の文字が。こういうのって一番売れるところだけに貼るのが普通だと思うんですがこの自販機は全ての商品に自信を持っているようです。この自販機を設置した人、悪い人ではないと思うんですが人が良すぎるような気もします。全てをオススメする事は何もオススメしていないことと同義になってしまいますからね。マーケティングって難しいね。

 

 

 

 

 

 

 

 

9.

 

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めちゃくちゃ絵になる光景を見つけてしまいました。

侵食した木がフェンスに絡みつき、非行を防止する標語を握りつぶしています。こんな退廃的な光景はなかなか見れるものではありません。ゾンビ系の映画の最初のワンシーンでしょこれ。冷静に考えてみても標語が設置されてからここまで木が成長するのは相当な時間を要するはずですが、じわじわと侵食される様子を見ながら誰も対策を打たなかったのでしょうか。いつかまた訪れたらこの木の成長具合をまた確認したいですね。

 

 

 

 

 

 

 

10.

 

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最後は泉龍寺で締めます。

森の中に姿を表す見事な鐘楼...これもまた絵になる光景ですね。この周辺は緑地保全地区となっており行政が自然を保護している区域になります。かつてはその地区もこの霊山寺の境内だったらしく駅前にありながら緑に囲まれた落ち着いた空間が広がります。創建は765年と非常に長い歴史を持ち、古くからこの狛江の安寧の地として鎮座し続けています。境内にある弁財天池は、かつて奈良時代に起きた大干ばつの際に僧正が雨乞いをしたところ竜神が現れ雨を降らせたという伝説に基づく泉で、泉龍寺という寺の名前の由来にもなっています。現在も鯉を始め多くの魚が泳いでおりその透明度には驚かされました。さすが伝説の泉。余談ですがこの辺りを歩いていたら子供の頃見たポケモンセレビィの映画を思い出しました。雰囲気が似てる気がします。

 

 

 

 

 

 

 

ということで初の市である狛江をお届けしました。これからもたまに市にチャレンジしていきたいと思います。

 

次はおばあちゃんのあの街を歩きます。お楽しみに。

 

 

 

 

 

おわり