東京日記

東京の気になったものについて書いてます。『東京写真10選』全100編公開中

東京写真10選その49(築地・築地市場編)

こんばんは一流です。本日は何かと話題の築地市場周辺を歩いてきました。移転前の最後の勇姿を目に焼き付けましょう。

 

 

 

 

 

 

築地周辺を歩いて気になったものを写真10枚でまとめました。何かと話題の築地市場ですが、10月6日に閉場が決まったことでまさに今豊洲への移転が本格化しており、83年の歴史に幕を閉じようという大きな節目を迎えている街です。築地市場駅には大江戸線が、築地駅には日比谷線が通っており両駅は徒歩圏内にあります。築地市場駅の方は肝心の築地市場が移転してしまうので駅名が変わるという話も上がっているのだとか。銀座などもほど近く、古くから中央区の中枢を担ってきた歴史のある街ということで、卸売市場以外にも様々な見所がありましたのでぜひご覧ください。

 

 

 

 

 

 

 

1.

 

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最後の勇姿を目に焼き付けましょう。

もうすぐその役目を終えようとしている築地市場です。築地というと水産品のイメージが強いですが、青果や鳥卵、加工品等なども取り扱われており、市場としての取引額は世界最大というモンスター市場です。元々は江戸時代から続いてきた日本橋魚河岸が関東大震災により壊滅的被害に遭い、現在の場所に臨時の魚市場として作られたのが歴史の始まりです。現在では外国人が数多く訪れる東京の有名観光スポットの一つとしていつも賑わいを見せています。かねてより建物の老朽化などから移転問題が取りざたされていましたが、ついに2018年10月6日に閉場が決定し、10月11日からは新たに豊洲市場がオープンする予定です。揺れに揺れた移転問題ですが、なんとか決着がついてしまいましたので築地市場に訪れることができるチャンスはあと僅かです。まだ訪れたことのない方は滑り込みで行ってみるのもよいでしょう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

2.

 

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一方で築地に残る市場もあります。

築地市場は移転しますが、市場の外にある飲食店が立ち並ぶ築地場外市場は築地に残り続けます。そんな場外市場で見つけたのがこの投票箱。築地市場があるうちは築地場外市場という名前も成り立ちますが、市場が移転してしまうと場外という枕詞もあまり意味をなさなくなってしまいます。そこで新たな名前を投票によって決めようというプロジェクトが立ち上がり「TKJ総選挙」として公募が行われていました。候補として「築地魚河岸・外河岸」や慣れ親しんだ「築地場外市場」という名をそのまま残す案などが挙がっています。もう間も無く決定予定ですので注目ですね。

※追記 「築地場外市場」をそのまま残す事で決まったようです。親しみのある名前がやっぱりいいですね。

 

 

 

 

 

3.

 

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市場ならではの看板を見つけました。

築地市場に行くと立ち乗りで進む見慣れない乗り物がそこら中を走っているのを見かけることができます。ずっと乗り物の名前がわからなかったんですがこの看板でようやく知ることができました。正式名をターレートラックというこちらの乗り物。看板にあるように先端に大きなハンドルがついており、運転手はその前に立ち操作します。後ろ側の空いてるスペースに色々な品物を載せ縦横無尽に市場を駆け回っています。狭い市場でも小回りが利く性能と、生鮮食品に配慮した電気で動くEV仕様であることが重宝され築地市場では大活躍しているようです。観光客で溢れる道も颯爽と駆け抜けて行く姿を見ると築地で働く男たちのマストアイテムであることが伺えます。いつか乗ってみたいですね。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

4.

 

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外市場で見つけたソフトクリームです。

さすが築地といったところでしょうか、他では見たことないような種類が目白押しです。くじら、しらす、日本酒、桜の花、あと抹茶とは別でお濃茶があるあたりが注目ポイントですかね。くじら味はベースが黒ごま味でそれにくじらパウダー をかけているみたいですね。(くじらパウダーってなに?) 白桃やマンゴーなどは割と見かける味ではありますが、築地市場では魚だけでなく青果の扱いも充実していますのでこれもまた美味しそうですね。場外市場ではこうした食べ歩きできる系の食品も充実しています。

 

 

 

 

 

 

 

 

5.

 

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ちょっと築地市場を離れます。

この付近の象徴的なビルというとこの聖路加ガーデンがまず浮かびます。大きい方が高さ220mのオフィス棟で小さい方が高さ141mのレジデンス棟になります。隅田川沿いにそびえる二棟の高層ビルですが、何と言っても真ん中の連絡通路が気になりますね。ここまで高い位置にある渡り廊下って世界でも珍しいのではないでしょうか。レジデンス棟側からなら一般の方でも入ることができ、ドキドキの空中散歩を楽しめちゃいます。ちなみに私は「聖路加」のことを「せいろか」と読んでたんですが、「せいるか」と読むのが正しいらしいです。これは新約聖書に登場する聖人ルカに由来するものらしく、この聖路加ガーデンをはじめ聖路加国際病院聖路加国際大学などがこの地域には密集しています。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

6.

 

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勝鬨橋にきました。

勝鬨の鬨の字が難しすぎて勝どきとも表記される隅田川を代表する橋ですね。築地エリアと勝どき・月島エリアを結ぶ重要な架橋です。かつてこの場所には1940年まで渡し船が通っていたそうですがこの勝鬨橋が作られたことで廃止されています。実はこの橋は日本でも珍しい可動橋(跳ね橋)であり、かつては1日数回ほど橋を上げていたといいます。完成当時はまだ隅田川を往来する大型船が多かったため稼働する機会も多かったようですが、徐々にそれも少なくなり1970年を最後に一度も開閉は行われていません。一度は見てみたいですが、そもそも交通量も多いので今後も機会はなさそうです。ただドラマや漫画なんかではよく開かれるシーンが描かれており、跳ね橋としての認知度は依然高いようです。

 

 

 

 

 

 

 

 

7.

 

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日本近代文化事始の地という碑を見つけました。

慶應義塾発祥の地」ともあります。調べるとかつてこの地に蘭学塾があり、そこに福沢諭吉が就任したとのこと。その後福沢諭吉は西洋文明の重要性を痛感し、蘭学から英学の振興へと焦点を変え三田に慶應義塾を開いたという経緯があるようです。この近くにはシーボルトの像があったり、杉田玄白が解体新書の翻訳を行なった中津藩邸があるなど、殊に蘭学との結びつきが強いエリアだったみたいです。かつて外国人居留地が置かれていた影響が大きいようですね。先述の聖路加国際病院なんかもルーツは同じらしいです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

8.

 

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タイムドーム明石にきました。

又の名を中央区立郷土天文館というこちらの施設は郷土資料の常設展示や区民ギャラリー、プラネタリウムなどを備えています。築地エリアにプラネタリウムがあるとは初めて知りました。子供向けの展示が充実しており、中央区の子供の自由研究などに一役買っているみたいです。プラネタリウムも最近リニューアルしたばかりでドラえもんなどとコラボを行なっており子供にも大人気とのこと。地域の憩いの場として貴重な施設ですね。

 

 

 

 

 

 

 

 

9.

 

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なんか見覚えのある公園を見つけました。

なんとタイヤが遊具になっている公園です。その45蒲田編でご紹介したタイヤ公園と同じような公園がまさか他にもあるとは...ちょっと衝撃を受けました。

東京写真10選その45(蒲田・京急蒲田編) - 東京日記

地元の公園のアイデンティティだと思っていたタイヤの遊具でしたが、このあかつき公園にはかなりの規模でタイヤが使われていました。他ではほとんど見かけたことないのでやっぱりかなり珍しいんじゃないですかね。中央区で地元を思い出す光景を見かけるとは思いませんでした。

 

 

 

 

 

 

 

 

10.

 

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最後は築地本願寺で締めましょう。

浄土真宗の本山、京都の西本願寺の直轄の寺院として1617年に建立されました。その後数回にわたる本堂の焼失を経て、1934年に特徴的な古代インド様式をモチーフとした現在の本堂が作られました。中も荘厳な作りとなっており、ステンドグラスや多くの動物の石像、さらには巨大なパイプオルガンが設置されていたりとお寺とは思えない建築物となっています。最近は本堂の前の駐車場だった空間が作り変えられたようで広いスペースが確保され中に入りやすくなりました。中には誰でも入ることができ、椅子も多く用意されているので座ってゆっくり時間を過ごすだけで心が洗われるような感覚になれます。私が訪れた中でも最も印象深いお寺ですね。

 

 

 

 

 

 

 

 

ということで揺れに揺れた築地をお届けしました。いつか豊洲も行きたいですね。

次はついに50回!ということで私が今暮らしている街をお届けします。お楽しみに。

 

 

 

 

 

 

おわり