こんばんは一流です。今日ご紹介するのは成増と赤塚の街になります。一回言ってみたかったんだこれ。
板橋区から成増、練馬区から下赤塚が登場です。東京の北西に位置し埼玉県和光市との境目となっている地域です。成増駅と下赤塚駅は共に東武東上線が通っていますが、すぐそばに東京メトロ副都心線と有楽町線が並走しており、それぞれ地下鉄成増駅と地下鉄赤塚駅という別の駅があります。駅名が「地下鉄」から始まるのは日本の駅でもこの二つだけという貴重な名前です。周辺は住宅街がメインの街並みが広がり23区内のベッドタウン的なエリアです。ちなみにモスバーガーが日本1号店を出店したのは成増だそうです。そんな成増と下赤塚の駅周辺を歩いて気になったものを写真10枚でまとめましたのでぜひ見ていってください。
1.
まずは成増駅の目の前に広がる商店街の名前が気になりました。
その名もスキップ村。商店街に村という名前が付いているのは珍しいですね。スキップしたくなるほどウキウキする商店街ということでしょうか?マスコットの没個性的なウサギもまたいい味を出しています。商店街の中身はチェーン店が中心ながらも昔から成増に根付いているような老舗もいくつか見かけ充実していました。成増に訪れた時はここをスキップせずにゆっくり回ってみるのも良いでしょう。
2.
そんなスキップ村にこんなお店を見つけました。
その名も小熟女パブ。伝統復活の文字が踊りますが成増にはこんな伝統があったのでしょうか。看板に書かれた『20代小熟女から』の文字が気になりますぎます。女性の皆さんには大変申し訳ないのですが、ここらでは20代は小熟女と呼ぶようです。(生き急ぎすぎじゃないか?)人生が熟れていれば熟女と呼ぶのに年齢など関係ないのかもしれません。気になりますがもう少し人生経験を積んでから訪れたいです。
3.
極真カラテの道場が気になりました。
極真カラテと書かれた看板の下をよく見ると人の形をしたパネルが置いてあります。これちびまる子ちゃんの友蔵おじいさんですよね?柔道をしている設定とかあったかなと思い調べてみたんですが、そんな話はどこからも出て来ませんでした。つまり完全に関係ないキャラに道義を着せてアピールしているということになります。どういう意図なん?ちびまる子ちゃんの作品自体がまず柔道というスポーツから遠い位置にいるのに更にそのキャラクターの中から最も縁遠そうな友蔵じいさんをチョイスするセンス...侮れません。高齢者も募集中ということでしょうか。話を聞いてみたい道場でした。
4.
成増駅前にあるオブジェです。
この辺りには鳥をかたどったオブジェが多く置かれており穏やかな雰囲気を醸し出すのに一役買っています。ですがわざわざ鳥のオブジェの真下にハトにエサをあげないでの看板置かなくてもよくないですか?鳥が味方なのか敵なのか混乱してしまう配置でした。
5.
なかなかインパクトのある名前を見つけました。
赤塚乳房大神というこちらの碑。赤塚氷川神社の近くの道に突然とその姿を現しました。これはこの石碑の後ろにある樹齢1750年とも言われる立派な木を指す名前であるそうです。この木には逸話があり、落語の怪談噺の一つ、「怪談乳房榎」というお話のモデルとなっているのだとか。あらすじはこうです。かつてとある絵師の妻を好きになってしまった浪人がおり、彼はその絵師の弟子となって妻に近づき無理矢理自分と関係を持たせます。そして絵師を殺害し妻を独占しようとするのですが、妻は夫を失ったショックでお乳が出なくなってしまいます。そんな妻のもとに夫の亡霊が現れ、乳が出るという不思議なエノキがあると伝えるのでした。そしてそのエノキの乳を飲んで成長した子供が浪人を討ち取り父の仇討ちを成功させた...というものです。なんとも不思議なお話ですが確かに不思議な雰囲気のする場所ではありました。ちなみに怪談ではエノキですが実際にここに生えている木はケヤキだそうです。
6.
めっちゃかっこいい地名を見つけました。
バス停の名前にも使われている「六道の辻」と呼ばれる交差点です。名の通り6方向への道が重なる辻となっている全国的にも珍しい場所です。六道というと仏教における6つの世界のことを指し、「六道の辻」という言葉自体は仙台や京都にも同様の地名があることで知られています。6つの道がある場所に仏教用語と掛けた名前を付けたという歴史を感じる名称ですね。
7.
赤塚城本丸跡に来ました。
都立赤塚公園の中で城跡を発見しました。植物が生い茂り森と竹林に囲まれた公園を進んでいくと突然開けた草原が目に入ってきます。ここにはかつて赤塚城と呼ばれたお城がありました。1456年に千葉自胤によって作られたとされていますが1590年には廃城となったと言います。廃城から400年以上が経っていることもありほとんど史跡は残されていませんが、かつて堀として使われていた水場は現在釣りを楽しめる場所になっているなど少しだけ名残が残されています。周囲には見事な梅林なども広がりますが、人も少なく独特の雰囲気が漂っていました。ぼんやり草原を眺めていたら「夏草や 兵どもが 夢の跡」の一句が自然と頭の中に浮かんでいました。
8.
東京大仏の登場です。
皆さんは東京にも立派な大仏様がいることをご存知でしょうか。それがこちら、乗蓮寺の東京大仏です。乗蓮寺は1400年頃に創建されたとされるお寺で、かつては現在の都営三田線の板橋区役所前駅あたりにありましたが首都高建設に際して1973年に先に述べた赤塚城の二の丸があったこの地に移設されました。そしてその4年後の1977年にこの東京大仏が完成します。東京大空襲や関東大震災など東京を襲ったあらゆる災厄が二度と起きないように願いを込めて作られたものだと言います。大仏としての歴史は比較的浅いですが、実際に見てみるとその大きさに驚かされます。青銅製の大仏としては奈良、鎌倉に次ぐ日本で3番目の大きさを誇るのだとか。かつて上野を歩いた時「東京には2つの大仏がある」と書きましたが、やっともう片方をご紹介することができました。↓
と思ったんですが、なんと今年の2月に日の出町に鹿野大仏という新しい大仏が作られたそうなのでいつかそちらも行ってみたいですね。大仏って意外と新しいの増えるんですね。
9.
何が?
10.
地下鉄赤塚駅にひみつのアッコちゃんがいました。
これは練馬区の取り組みで、アニメ発祥の地と呼ばれる練馬区が区内にある駅に様々なアニメとコラボした看板を設置しています。地下鉄赤塚駅がひみつのアッコちゃんなのは赤塚不二夫先生との赤塚繋がりってことでしょうか。練馬区は東映が最初にスタジオを建てたり手塚プロが設立された地として知られ、現在でも数多くのアニメ会社があります。練馬区で電車を降りる機会があったら駅にこのような看板が付いていないか探してみましょう。
ということで成増と赤塚の街をご紹介いたしました。
次回は山手線からとある駅が登場です。お楽しみに。
おわり