東京日記

東京の気になったものについて書いてます。『東京写真10選』全100編公開中

東京写真10選その34(新大久保・大久保編)

こんばんは一流でございます。今夜もやってきました東京写真10選のお時間です。本日は都内随一のコリアンタウン、新大久保と大久保駅周辺を散策して気になったものを写真10枚でご紹介いたしますよ。

 

 

 

なんとか更新に間に合いました。週一更新まだまだやめるわけにはいきませんので頑張って散歩しております。

 

さて今宵ご紹介いたしますのは新大久保と大久保の街でございます。新大久保と言えば日本を代表するコリアンタウンがあることで知られていますが、実際にはアジアの様々な文化が織り混ざった独特の街並みが広がっています。駅としては山手線が通るのみで同線内唯一のエレベーターが無い駅でもあります。2020年には駅舎をバリアフリー対応のものに新調するそうです。そんな新大久保駅から300m離れた所にあるのが中央線の大久保駅です。この二つの駅の間を歩くとまるで海外旅行に来たかのような気分が味わえるこの街で気になったものを写真10枚でまとめましたのでご覧下さい。

 

 

 

 

 

 

1.

 

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まずはボロボロの看板からご紹介です。

フレームは歪み、文字の中抜きの部分は全て抜け落ちてしまっている悲惨な看板です。「百人町明るい会」とありますが、確かにある意味での明るさは感じますね。新大久保と新宿の間のこの周辺は百人町といい、外国人居住者が非常に多かったり歌舞伎町ともほど近いことからかなりカオスな街並みが広がっています。海外旅行でアジアに行った時の感覚ととても近い気がしますね。そんな百人町周辺では色々と面白いものを見つけましたので次からどうぞ。

 

 

 

 

 

 

 

2.

 

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まずは百人町の名前の由来から見ていきましょう。

大久保駅前の壁に鉄砲隊の絵が描かれています。かつてこの地に屋敷を構えていた内藤清成は百人組と呼ばれた鉄砲隊を率いていました。銃の腕は江戸随一と呼ばれた彼らがこの街の名前の由来となっています。ちなみにこの内藤清成ですが、奉行や老中などを歴任し多大な功績を挙げたことから徳川家康から東は四ツ谷、西は代々木、南は千駄ヶ谷、北は新大久保に渡るほどの広大な屋敷地を与えられたそうで、それが現在の新宿御苑のルーツとなっているそうです。また内藤という名前は現在も千駄ヶ谷駅近くに内藤町という地名として残されています。その後内藤家の莫大な敷地のうちの一部は幕府に返上され、新宿の名の由来である内藤新宿として宿場町となりました。新宿エリアは地名から色々な歴史を学ぶことができますね。

 

 

 

 

 

3.

 

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そんな百人町には現在はどんな人が住んでいるのでしょうか。

店の外壁が全て看板というド派手な不動産屋さんですね。看板の数のわりには礼金0、敷金0、返戻金0の情報量しかないような気もしますが...。百人町には戦後日雇い労働者が住み着くようになったり、朝鮮戦争後に多くの韓国人が流入してきたことから徐々に現在のコリアンタウンが形作られていきました。現在は韓国人の方を含めアジアを中心にあらゆる外国人の方が住む住宅街が広がっています。こういった不動産屋さんもそういった方々にお金の面の不安を感じさせないよう部屋を紹介することを意識しているのでしょう。

 

 

 

 

 

4.

 

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その流れでこんなお店も見つけました。

異国で暮らすこととなって不安だらけの外国人の方に安心感を持ってもらいたいという思いがあるのでしょう。でも日本語で書いてある時点で全然親切じゃなくない?

 

 

 

 

 

5.

 

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マンションの一角にきました。

ゴミがちゃんとまとめて捨てられていて一見おかしいところはないのですが、看板をよく見ると「ここはごみ捨て場ではありません。」との記載があります。こんだけゴミ捨てられててゴミ捨て場じゃないのかよ。囲われていてゴミ捨て場っぽい作りに見えますが実際は違うようです。マンションの住民以外はダメって意味かな?この辺りのルールが曖昧な感じもちょっと海外っぽくて面白いですね。

 

 

 

 

 

 

6.

 

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これまたすごい看板を見つけました。

ゴミを捨てているのを見つけたら発見時告訴しますとあります。告訴ですよ告訴。通報じゃなくて。しかも発見時とあります。ゴミを捨てるのを見かけたらその時点で告訴状をすぐに書いてその足で法的機関に持っていくのでしょうか。過去にどんなゴミの捨てられ方をされたのかわかりませんがすごい執念ですね...。

 

 

 

 

 

 

7.

 

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珍しいタイプのお賽銭箱を見つけました。

本堂はなくご本尊がフェンス越しに鎮座しています。そしてその前に設置された賽銭箱という珍しい構図です。「お賽銭箱を壊さないでください。防犯装置がついています。」との張り紙があるのも新大久保らしくていいですね。駅前の大通りから外れると人通りも少ない道が続きますが、その中で目を惹く存在感があったので思わず写真を撮ってしまいました。

 

 

 

 

8.

 

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また自動販売機に騙されてしまいました。

いつかの大崎・大崎広小路編でも紹介しましたが、自販機の詐欺看板をここでも発見です。500mlペットオール100円の文字の下に堂々と置かれる110円と120円のペットボトル...。ここまで書くなら100円のブランドの飲み物だけのラインナップにしちゃえばいいのにそういうわけにはいかないんですかね〜。新大久保では他にもいくつか同じような自販機を見つけました。

 

 

 

 

 

9.

 

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百人町のドンキホーテにやってきました。

このあたりのドンキホーテというと歌舞伎町の入り口にある店舗をまず思い浮かべてしまいますが、百人町にももう一つドンキホーテがあります。しかも実はドンキホーテ新宿店の名がついているのはこちらの店舗の方で、歌舞伎町のは新宿歌舞伎町店という名前らしいです。更にこことは別に新大久保の駅前にもドンキホーテの店舗があり、この辺りはドンキホーテの密集地です。更に更に新宿の東南口にも最近新しい店舗が出来たので、新宿から新大久保という一駅の間に4つもの店舗があることになります。多すぎ。激安の殿堂という価格帯はこの地域とは相性がいいということなのでしょう。

 

 

 

 

 

 

 

10.

 

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最後はハローワーク新宿にやってまいりました。

歌舞伎町と百人町の境目となっている道を職安通りと言います。その名の通りこのハローワーク新宿、つまり職業安定所があることがその名の由来となっています。施設の名前が由来になるってよく考えると珍しいですよね。こんなこと言ったら日本中のハローワークがある道が職安通りという名前になっちゃう気がします。この道路は歌舞伎町の入り口の前を通っている靖国通りの支線の一つであり新宿の要の道の一つですね。歌舞伎町を抜けこの道に来ると急に韓国語の看板でいっぱいになるのでワープしたような気分がして面白い場所です。

 

 

 

 

 

 

 

ということで異国情緒溢れる街、新大久保と大久保をお送りしました。

 

次回はまだ未制覇のあの区を攻めます。お楽しみに。

 

 

 

 

おわり