東京日記

東京の気になったものについて書いてます。『東京写真10選』全100編公開中

東京写真10選その32(柴又・新柴又編)

こんばんは一流です。前回に引き続き、またもや葛飾区を歩きます。今夜は柴又エリアで見つけた気になるものについて写真10枚でご紹介していきましょう。

 

 

 

 

 

 

前回に引き続き葛飾区を歩きました。選んだ場所は映画「男はつらいよ」シリーズの舞台として有名な柴又です。フーテンの寅さんの生まれ故郷としてシリーズを通して登場する人情味あふれる下町として知られるエリアです。柴又駅京成高砂駅から京成金町駅を結ぶわずか3駅の京成金町線の中間駅であり、下町感のある4両編成の車両でのみ行くことができる駅となっています。徒歩圏内にある新柴又駅北総線の駅となっておりこちらも京成高砂駅から一つ隣の駅となります。寅さんが過ごした街として知られる柴又のいろんな魅力を写真10枚で今夜はご紹介しましょう。

 

 

 

 

 

 

1.

 

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まずは柴又駅のシンボル、フーテンの寅像からご紹介です。

駅を降りてすぐにあるこちらの銅像。訪れた人を一目で男はつらいよの世界に引き込みます。視線の先には寅さんの妹、さくらの像も設置されています。恥ずかしながら私はほとんど男はつらいよシリーズを見たことがないので受け売りの情報になってしまい申し訳ないのですが、男はつらいよシリーズで全国を転々とするテキ屋の車寅次郎がふとした拍子に戻ってきてはドタバタ劇を繰り広げるのが彼の故郷であるこの柴又です。1969年〜1995年にかけて48作もの作品がある同シリーズの出演者を見てみると、渥美清さんはもちろんのこと現在も第一線で活躍されている名優さんの名前が目白押しです。2018年となった現在でも彼らが演じた人情味あふれるキャラクターが醸し出していた雰囲気がこの街には漂っています。

 

 

 

 

 

 

2.

 

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その人情味を最も感じることができるのがここ柴又帝釈天門前参道でしょう。

この柴又帝釈天へと続く参道はまるで映画のセットのようなお店がずらりと立ち並びます。映画にも度々登場する名物の草だんご屋さんをはじめ、和菓子や軽食屋さんが昔ながらの味を提供し続けています。食べ歩きにはもってこいのお店と雰囲気ですね。「風景の国宝」とも呼ばれる国が選定する文化財の一つ、重要文化的景観に都内で唯一選ばれている景観でもあり個人的にもぜひみなさんに訪れてほしいエリアの一つです。

どうでもいいですが柴又帝釈天門前参道って言葉の響きが卍解っぽいですよね。

 

 

 

 

 

3.

 

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門前参道まできたらここに来ない訳にはいきません。

柴又の象徴、柴又帝釈天の登場です。正式名を経栄山題経寺という柴又帝釈天は1629年に建てられた日蓮宗のお寺です。ちなみに帝釈天とは仏教の守護神の一つでヒンドゥー教などの武神インドラと同一の神様とされています。男はつらいよシリーズでも度々登場し、境内には現在も男はつらいよの有名なイントロのメロディがエンドレスで流されています。個人的に圧巻されたのは帝釈天内殿の周囲に施された木彫りの彫刻です。現在は彫刻ギャラリーとして有料(300円)公開されていますが、法華経の逸話を舞台とした細部まで緻密に施された立体感のある彫刻は一見の価値ありです。ギャラリーのチケットで同時に入ることが出来る庭園もまた見事でした。

 

 

 

 

 

4.

 

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柴又の王道スポットを紹介し過ぎてしまったのでいつもの調子に戻します。

駅近のお店で謎のキャラクターを発見しました。看板を見るとぎょうザウルスというようです。餃子と恐竜のザウルスをかけた名前なんでしょうか。このキャラクターを見つけた時、面白いもの見つけた!と思ったのですが、ぎょうザウルスと一緒に写真を撮ると幸せになる 訳ないよな()」と怒涛の説明文で一気に起承転結を完結させられてしまいツッコミを入れる隙が見当たりませんでした。ここまでされると言うことが特に見当たりません。もう少し隙が欲しかったです。

 

 

 

 

 

 

5.

 

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なんともすごいコインランドリーがありました。

こちらは柴又駅近くにある似顔絵コインランドリーというそのまますぎるネーミングのお店です。ランドリー内の壁や天井のいたるところにあらゆる有名人の似顔絵が所狭しと貼られている異様な空間です。どれも一目でわかるほど完成度が高い似顔絵で芸能界やスポーツ界などのジャンルを問わない著名人が描かれています。こちらは全てオーナーの菅野武志さんが独学で描かれたというものだから驚きです。コインランドリー自体は普通の設備ですので無数の絵に囲まれながら洗濯を待つという非日常の体験ができそうですね。

 

 

 

 

 

6.

 

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新柴又駅にやってきました。

新柴又駅に併設されているスーパーの名前は「エネルギースーパーたじま」。エネルギースーパーって初めて聞いた単語なんですけどどういう意味なんでしょう。語感に強いパワーを感じることはわかります。電気とか原子力とか売ってる可能性もありますので有事に備えて覚えておくことにします。

 

 

 

 

 

7.

 

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カラオケ喫茶を見つけました。

昔ながらのスナックのような施設ですが、注目すべきは右側のドアです。よく見ると杉山歯科クリニック口腔医学研究室という言葉が書いてあります。平たくいうと歯医者さんのようです。同じ建物の中にスナックと病院が共存しているというなんとも珍しいビルですね。病院とカラオケってめっちゃ相性悪いように感じるんですが、防音対策とか大丈夫なんでしょうか。この距離だと歯医者帰りでそのままカラオケ喫茶にはしごする利用者の方とかいそうですね。

 

 

 

 

 

8.

 

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フロリズ通りという聞きなれない通りを見つけました。

柴又街道の途中にあるこのフロリズ通り。フロリズという名前の由来はオーストリアはウィーンの第21区、フロリズドルフ区であるとのことです。なんと葛飾区はこのフロリズドルフ区と友好都市締結をしているそうでその縁からこの名前が付けられたのだとか。一見なんの関係もなさそうな両区ですが、調べてみると1986年、当時のウィーン市長が来日する際の飛行機の中で「男はつらいよ」を鑑賞し、出てくる葛飾の街並みや人間模様がウィーンと似ていることから友好都市交流を希望してきたとのこと。寅さんパワーは世界を超えますね。ちなみにフロリズドルフ区には逆に葛飾通りという意味の「カツシカシュトラッセ」という名前の道路があり寅さん公園という公園もあるのだとか。意外な繋がりにびっくりです。

 

 

 

 

 

 

9.

 

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写真では非常にわかりづらいですが柴又を語る上では欠かせない場所に来ました。

こちらは「矢切の渡し」という葛飾と松戸の間を流れる江戸川を渡る渡し船の発着点です。その歴史は江戸時代初期まで遡り、橋のない当時としては人や物を運ぶ重要な移動手段でした。細川たかしさんの歌謡曲にもその名を残す都内の名所の一つです。なんとこの矢切の渡し、現在でも現役で渡し船が運行しており、都内に残る唯一の渡し場として片道200円で向こう岸まで乗船することができます。晴れた穏やかな日なんかに乗ったら気持ち良さそうでいいですね。柴又の古き良き文化の一つは脈々と現代にも受け継がれていることがわかります。

 

 

 

 

 

10.

 

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最後はまた門前参道に戻って来ました。

参道の入り口にあるこちらは柴又ハイカラ横丁という建物です。外観からでもレトロな雰囲気が伝わってきますね。1Fは駄菓子屋となっており昔ながらの駄菓子がびっしりと並んでいる他、かつての名優たちのプロマイドが売られていたり、射的などのゲームも並びタイムスリップしたかのような雰囲気を味わえます。2Fのおもちゃ博物館には昭和の子供たちを魅了した懐かしのおもちゃがずらりと並んでいます。世代の方にはたまらない建物ですね。昭和の下町の魅力がいっぱい詰まったスポットでした。

 

 

 

 

 

 

ということで味のある街、柴又をお届けいたしました。

次は日本一偏差値の高いあの街を歩きます。

 

 

 

 

おわり