東京日記

東京の気になったものについて書いてます。『東京写真10選』全100編公開中

東京写真10選その26(人形町・水天宮前編)

こんばんは一流です。今夜は個人的に好きな街である人形町・水天宮前エリアをご紹介します。気になったものの10枚の写真をいつも通り見ていってください。

 

 

 

 

人形町駅といえば日本橋エリアにある浅草線日比谷線が乗り入れている駅です。また水天宮前駅半蔵門線が通る駅です。二駅は路線では繋がっていませんが、歩いて行けるほど距離が近く、2018年の3月にはメトロから公式に乗換駅として指定されました。この辺りは江戸時代から芸能や経済において栄えていた地域であり、現在でもその風情を随所に残しています。その情緒あふれる街並みと近くを通る隅田川も相まって個人的にはお気に入りのスポットでもあります。そんな人形町と水天宮前で見つけた気になった10枚の写真をご覧ください。

 

 

 

 

 

 

1.

 

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まずは人形町の名物、人形焼のお店からご紹介です。

人形町通りにはどら焼きやたい焼きなどの和菓子のお店がたくさんありますが、中でも有名なのは人形焼です。人形焼といえば人の顔などをかたどったカステラにあんこが詰まった和菓子であり東京土産の定番の一つですが、名前の由来はこの人形町からきています。この重盛栄信堂の人形焼は特に有名で多い時には1日1万個も売れるのだとか。この街を訪れた際にはぜひ食べ歩きを楽しんでみてください。

 

 

 

 

 

2.

 

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人形町通りにあるからくり櫓(やぐら)です。

人形町はもともと歌舞伎や人形劇などの芸能が盛んな地域として江戸時代から知られていました。多くの人形遣いが住んでいたことが町名に由来にもなっています。そんな人形町の文化を残すオブジェとして人形町通りにはこのからくり櫓が二つ設置されています。この櫓、11:00〜19:00のちょうどの時間になると、時計の下にある三つのパネルと下のカーテンの部分が開き2分間の人形劇が始まります。二つの櫓はそれぞれ「落語」と「火消し」をテーマとしており、この地域の歴史と文化を伝えるオブジェとして人形町の名物となっています。

 

 

 

 

3.

 

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なんだか立派な建物を見つけました。

老若男女が中から出てくるので気になって写真を撮ってしまいました。調べてみると日本橋小学校という小学校のようです。ですがなんと同じ建物の中に日本橋図書館、貸しホールなどがある日本橋社会教育館、一般公開されている日本橋小学校のプール、日本橋幼稚園、さらに地下には区営の駐車場が併設されているという森ビルが作ったのかと思うくらいの複合施設となっています。やはり日本橋ではあまり土地が確保できないということなんでしょうか。ちなみにここはかつて西郷隆盛の屋敷があった場所でありそれを記す看板も設置されています。さらにちなみにこの日本橋小学校にはかつて岡本太郎氏が在籍していたこともあるそうです。色々な意味で濃い空間であるということがよくわかりました。

 

 

 

 

 

4.

 

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突然クジラと出会いました。

道端から急に顔を出すクジラ。人形町になんでクジラがと思い解説のパネルを見てみるとその意外な繋がりが見えてきました。先述したように人形町にはかつて多くの人形遣いが住んでいたのですが、彼らが使う操り人形はその繊細な動きのために頭と胴体の部分にバネを必要とします。そしてそのバネの原料こそがクジラのヒゲということのようです。調べるとクジラのヒゲというのは2m近くもあるらしく、それを人形に使える大きさまで加工し内部に組み込むという職人技が江戸時代から現在まで続いているようです。こうしたオブジェからも街の歴史や文化を知ることができますね。

 

 

 

 

 

5.

 

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水天宮にやってきました。

福岡は久留米に本宮を置く水天宮の分社の一つです。水天宮といえば安産や子授かりの神を祀る神社として知られ、多くの方が参拝や願掛けに訪れています。実家のアルバムを見ると私の両親も私の安産祈願でここを訪れており、その後無事出産することができたようで、生まれる前から個人的にもお世話になりまくりの神社です。

2016年に建て替えを行っており、現在の社殿は非常に新しいものとなっています。ビルの中にも溶け込む近代的な作りをしており、外からでも一目でわかる存在感があります。個人的には子宝いぬという仔犬と共に佇む親犬の像が可愛くて好きです。撫でると安産など子供に関するご利益があるらしく人々が列をなしていました。そのわりに狛犬はムキムキの力強い見た目をしているので、訪れた際はそちらも合わせてチェックして見てください。

 

 

 

 

 

6.

 

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首都高箱崎ジャンクションにやってきました。

車に乗らない人でも耳にしたことはあるであろう箱崎ジャンクションは電車でいうと水天宮前駅が最寄駅となっています。首都高3線が交わる屈指の難所として知られるこのジャンクション。地上から見るとまるでヤマタノオロチのように高架線が放射状に広がっており一見の価値ありです。この箱崎ジャンクションのように、首都高の出口やジャンクションには電車の駅名には使われていない地名が使われていることがあります。新たな視点から東京の地理を見つめ直すことができ面白いですね。

 

 

 

 

 

7.

 

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蛎殻町(かきがらちょう)公園にきました。

地名といえば水天宮近くのこの街の名前も特徴的です。初見ではなかなか読めない難読地名ですね。これはかつて日本橋の漁師たちが牡蠣の殻を積んでいた浜があったことが由来と言われています。日本橋には江戸時代に魚河岸がありましたから歴史を感じさせる名前と言えますね。この公園もかつては藩主の屋敷であった土地らしく、現在はその広い敷地を活かして隣接する小学校に併設する形で利用されており、子供達の笑い声が絶えない場所となっています。

 

 

 

 

 

8.

 

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日本銀行創業の地という碑を見つけました。

日本銀行といえば、現在は東京駅と神田駅の間にある日本橋本石町にありますが、創業当時の1882年はこの日本橋箱崎町にあったそうです。その後1896年に現在の場所へ移動したとのこと。石碑に刻まれているのは創業当時の本店のようですね。現存はしていませんが鹿鳴館ニコライ堂などで知られるジョサイア・コンドル氏の設計であったようです。日本橋という場所が古くから経済の中心地であったことが伺える石碑でした。

 

 

 

 

 

9.

 

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首都高の高架下に来ました。

なんて事のない高架下なんですがここはかなり長い道がまっすぐ伸びており色々な使われ方をしていました。この写真を撮った時はダンスの練習をしている集団がいましたね。ちなみにどうでもいい事ですが、タモリ倶楽部の名物コーナー、空耳アワーの2015年のグランプリ作品は多分ここで撮られていますのでお暇な方はチェックしてみてください。どんな空耳かはここでは言えません。

 

 

 

 

 

10.

 

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成田空港の看板がある場所に来てしまいました。

なんだここはと思ったら東京シティエアターミナル(T-CAT)という場所でした。みなさんこの地味スポットをご存知でしょうか。ここは首都高の真下という交通の利便性を活かし成田空港や羽田空港を繋いでいるバスターミナルです。かつてはこの場所では出国審査や搭乗手続き、荷物のチェックインまで行うことができ、成田に着いたらそのまま飛行機に乗れるという便利スポットでした。ですが現在はセキュリティの関係でそれらの業務は廃止されてしまい現在はバスターミナルと商業施設としての機能のみが残されています。人通りは少なくかなり閑散としており日本橋とは思えない寂しさがあります。いちおう水天宮前駅は副駅名として東京シティエアターミナル前駅という名も持っており、直通で行くことができるので気になる方はぜひ訪れてみましょう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ということで情緒あふれる人形町と水天宮エリアをご紹介しました。個人的にはオススメスポットです。

次回はまたおしゃれな街をご紹介します。

 

 

 

おわり