東京日記

東京の気になったものについて書いてます。『東京写真10選』毎週月曜21時から更新中。

東京写真10選その100(六郷土手・雑色編)

こんばんは一流です。東京写真10選がなんとついに100回を迎えました。まさかここまで続けられるなんて自分でもびっくりです。節目の今回は私の生まれ故郷をご紹介します。

 

 

 

 

とうとう東京写真10選が第100回目の記事を迎えました。毎週更新にしてからおよそ80週間もの間一度も休まずに更新を続けられたのは読んでくださっているみなさまのおかげです。いつも本当にありがとうございます。

さて節目の100回目は私が生まれた街、京浜急行線の六郷土手と雑色の街をご紹介します。以前その45で私の地元の街として蒲田を歩いたことがありました。

東京写真10選その45(蒲田・京急蒲田編) - 東京日記

六郷土手と雑色は京浜東北線でいうと蒲田と川崎に挟まれたエリアです。そのため友人と遊ぶ際などは蒲田や川崎で過ごすことも多かったのですが、本当の意味での地元はこの六郷土手と雑色エリアです。東京23区の最南端、神奈川との県境である多摩川沿いの街で私は生まれ子供時代を過ごしました。今日はこの街で気になったものを10枚の写真でご紹介します。

 

 

 

 

 

 

 

1.

 

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まずは雑色駅からご紹介します。

雑色(ぞうしき)という駅名は初見ではなかなか読むことが難しい名前だと思います。京急蒲田駅の隣に位置する駅で、普通車のみが止まる駅としては京急で最も利用者が多い駅でもあります。雑色という名はかつてのこの辺りの町名に由来するものです。日本史の授業で覚えのある方もいるかもしれませんが、雑色とはもともと律令制下の日本における宮中の官職の一つを意味します。平たくいうと下級役人と言ったところでしょうか。雑色の方々の屋敷などがあったとする説が有力ですが、現在の地名には残されておらずこの雑色という名は駅名だけに残ります。この駅は最近京浜急行線の高架化工事のために駅舎が新しくなり周辺の踏切が無くなりました。久しぶりに来たら駅の様相がガラッと変わっていて驚いたのですが、駅周辺の商店街の雰囲気は変わっておらずちょっと安心しました。

 

 

 

 

 

 

 

2.

 

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駅前のオーケーストアが気になります。

関東を中心に出店する激安スーパーとして知られるオーケーストアです。充実した品揃えとお手頃な価格から家の近くにあると非常に助かるスーパーですね。関東にお住いの方は利用したことがある方も多いのではないでしょうか。さてそんなオーケーストアですが、この雑色の店舗(ジャンボサガン店)はちょっと特別な意味を持っています。現在は神奈川県のみなとみらいに本社を置くオーケーストアですが、2016年まではこの雑色駅前の店舗が本社屋も兼ねていました。昔は上の階にレストランやボーリング場などもあり一日楽しめる複合的なビルでもありました。現在はそれらも無くなり本社も移転してしまいましたが、スーパーそのもののはまだ多くの人で賑わっています。雑色の象徴的な建物の一つだと思います。

 

 

 

 

 

 

 

3.

 

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トンビ凧を見つけました。

トンビの形をした凧、トンビ凧。これはこの六郷地域に伝わる代表的な伝統玩具です。江戸後半にこの地域に伝わったと言われるトンビ凧は明治期に竹内権次郎によって生産化され、日本国内さらには海外に輸出されるまでの人気を誇ったと言います。しかし第二次世界大戦によりトンビ凧の生産が衰退すると生産業者も次々と廃業してしまいます。一時はトンビ凧文化が途絶える危機に陥りますが、この地域の伝統文化を現在に残そうとする大田郷土の会などが発足し、トンビ凧は徐々にこの地に復活し始めます。現在ではこのように至る所で見かけることができるほか、土手でトンビ凧が上がっている風景もよく見られます。私も小学校の頃この文化についての説明を授業で受けた記憶があります。郷土文化を現在に残そうとする地域の働きかけって素晴らしいですね。

 

 

 

 

 

 

 

4.

 

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日本一ゆずり合いモデル交差点という看板を見つけました。

ここは七辻と呼ばれる世にも珍しい7本もの道路が交差する交差点です。雑色駅から少し歩いたところにあり、それぞれがそれほど大きい通りではないものの人も車も頻繁に行き来する交差点です。これほど複雑な交差点であるにも関わらずここには信号がありません。まあ確かに道が7つもあると信号を付けるほうがかえって混乱しそうな気もしますが。信号がないにも関わらず長い間無事故の交差点としても知られ、日本一ゆずり合いモデル交差点の名は伊達ではないことがわかります。逆にみんな慎重にこの交差点に入ってくるので事故が起こりづらいんですね。七辻は大正時代の耕地整理によって生まれたとされています。当時は畑や果樹園が広がる地域で人の通りもまばらだったそうです。住宅地となり人通りも増えた現在でも事故が起きていないのは当時からの思いやりがこの地に息づいていることの証明と言えるかもしれません。

 

 

 

 

 

 

 

 

5.

 

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六郷水門に来ました。

この地域の代表的な建築物の一つです。1931年に完成した六郷水門は多摩川下流地域の洪水被害を防ぐために作られました。ここは江戸時代に作られた六郷用水が多摩川に合流する地点です。この六郷水門は六郷用水からの排水のコントロール多摩川が氾濫した際の逆流を防ぐ役割を果たしていました。現在は六郷用水は無くなりましたが、門を開閉することで逆流防止の役割を果たしています。運が良ければ用水路からこの門をくぐり船が出発するのを見かけることもできます。日本の近代土木遺産にも選ばれており、多摩川とともに暮らすこの地域において重要な役割を果たして来たことがよくわかる堂々とした佇まいをしています。

 

 

 

 

 

 

 

 

6.

 

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小さい頃から気になっている温泉の表示です。

「ON泉 OFF呂」ってありそうでなかった表現じゃないですか?これが宣伝になっているかはよくわかりませんが...。ちなみに以前蒲田を歩いた時にもご紹介しましたが、大田区は23区で最も温泉の多い地域として知られます。以前は六郷土手駅の前にもあったりして訪れたことを覚えていますが、そこは閉館してしまいました...。とはいえまだまだ温泉がたくさんある地域ですので興味のある方は是非遊びに来てください。

 

 

 

 

 

 

 

 

7.

 

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六郷橋に来ました。

東京都大田区と神奈川県川崎市を結ぶ第一京浜が掛かる橋です。子供の頃はここで東京と神奈川の半往復横飛びをやって遊んでいました。お正月の箱根駅伝のコースにもなっており、テレビで見かけたことのある方も多いのではないのでしょうか。私もここに応援に来たことがあります。この場所は江戸時代から多摩川を越えるための要地とされ、幾たびも橋が架けられましたが多摩川の洪水により何度も流されては再建を繰り返していました。一時期は六郷の渡しと言われる渡し舟による航行も行われていました。近代に入っても何度も架けらえられた六郷橋ですが、現在のものは1987年に完成しています。これまでに流されてしまった多くの橋と、それでも架け直し続けてきた多くの人々の想いを考えながらこの橋を渡るとその重みを実感できます。

 

 

 

 

 

 

 

 

8.

 

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そんな六郷橋の近くにある止め天神が気になりました。

名前が面白いですね。正式には北野神社というこの神社は徳川家の第八代将軍吉宗の馬が暴走した際に落馬を止めた天神さまのご加護にあやかって作られました。落馬を防ぎ「落ちない」ことから学問系の祈願を始め、止め天神という名前から悪いものを止めるという祈願も多いのだとか。土手沿いにひっそりと佇む神社ですが、そのご利益は確かなようですね。この神社はこの近くにある六郷の総鎮守、六郷神社が管理する神社でもあります。六郷神社は平安後期の創建という長い歴史を持っており、現在でも6月に行われるお祭りは大きな賑わいを見せます。私も何度も子供の頃訪れましたが、地元のお祭りって何歳になってもいい思い出として心に残り続けますよね。

 

 

 

 

 

 

 

 

9.

 

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多摩川緑地管理事務所に来ました。

この辺りの土手にはテニスコートサッカー場、野球場などが多く、いつも子供たちを中心に多くの人で賑わっています。それらの施設を管理しているのがこの多摩川緑地管理事務所です。個人的に気になるのは昔この管理事務所内にあったスペースです。確か「たまリバー」という名前の休憩スペースで、「多摩川」と「溜まり場」をかけたなかなかシャレてる名前だったのを覚えています。子供ながらにいいセンスしてるなと思ったのですが、名前のインパクトが強すぎて逆にいうとそのくらいしか思い出がありません。もっとちゃんと中とか訪れておけばよかった...。



 

 

 

 

 

 

10.

 

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ついに東京写真10選の1000枚目の写真となりました。

最後は多摩川の土手の写真です。子供の頃はここでいろんな遊びをしました。虫取りをしたり、秘密基地を作ったり、マラソン大会をしたりといろんな思い出がここにはあります。また大雨が降るとこの写真に写る場所はすべて水に浸かっていたのも覚えています。私たちの生活圏に氾濫した多摩川が流れ込まないように守ってくれたのもこの土手でした。毎年8月15日にはここで大田区平和都市宣言記念事業として花火大会が行われ、多くの人で賑わいます。ドラマやCMなどでも使われることがあり、テレビで見かけるたびに故郷を思い出します。今も川沿いを散歩するのが好きなんですが、きっとここでの原体験が原因なんだと思います。今まで撮った999枚の写真の中に皆さんの幼少期の思い出を思い出させるようなものがあればこの企画を始めた私も嬉しいです。

 

 

 

 

 

 

 

ということで私の故郷である六郷土手・雑色の街をご紹介しました。

 

 

 

さて、ここで一つお知らせです。

 

これまで毎週更新を続けて来た東京写真10選ですが、今回の記事をもって一旦更新を休止させていただこうと思っています。

 

100回目まで続けて東京写真10選も一つの区切りに達しました。

 

まさか100回も続けることができるとは始めた当初はとても思っていませんでした。これもひとえに読んでくださっている皆様のおかげです。ありがとうございます。

 

この企画のおかげで今まで行ってみたかった街、見てみたかった光景にたくさん出会うことができました。しかし毎週いろんな街を訪れることで一つ一つの街に対してしっかりと向き合って楽しむことができなくなっていたのもまた事実です。

 

散歩を仕事のように事務的に行ってしまっていては、この企画をやっている意味も揺らいでしまいます。そのためまた新鮮な気持ちで散歩できるようになるまで少しリフレッシュのために時間をいただこうかと思います。

 

また東京写真10選の他にも書きたいと思っていた散歩の記事がたくさんあるので、このブログや何度か寄稿しているサンポーの方でそれらの更新は引き続き行っていきたいと思っています!

 

ブログ自体を休止するつもりではないので、毎週ではないかもしれませんがこれからもそういった記事を不定期に更新していきたとと思います!

そしてまた新鮮な気持ちを取り戻したら東京写真10選もまた復活更新する予定です。

 

もともとこのブログは東京写真10選以外にもいろんなんことを書いているブログでした。ちょっと事情があって今はそれらの記事は消してしまいましたが、また昔書いていた企画を新しく書き直すのもありかなと思ってます。

 

東京日記というこのブログと私の表現の幅をさらに広げるための前向きな休止にしたいと思いますのでよろしくお願いします。

 

とりあえずこれまでの100回の記事のまとめ記事なんかそのうち書きたいなーと思っています。お楽しみに。

 

 

それでは皆さんまた近いうちにお会いしましょう。

 

 

 

 

 

 

 

おわり