東京日記

東京の気になったものについて書いてます。『東京写真10選』毎週月曜21時から更新中。

東京写真10選その99(丸の内編)

こんばんは一流です。先週の八重洲に続き東京駅周辺を歩いてきました。今回は駅の西側、丸の内周辺を歩いて気になったものを写真10枚でまとめてみました。

 

 

 

 

 

今夜の舞台は丸の内です。先週の八重洲に続き二週連続で東京駅周辺をお届けです。東京の象徴である東京駅の駅舎を中心に、皇居までの道のりには丸の内ビルや新丸の内ビルなど日本を代表する高層ビル群が立ち並びます。特に三菱地所関連のビルが多く、三菱グループの天下となっている場所でもあります。日本を代表するビジネス街で見つけた気になる写真10枚をご紹介していきます。

 

 

 

 

 

 

 

1.

 

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まずは三菱の名を冠する建物からご紹介です。

こちらの三菱一号館美術館三菱地所が運営する企業博物館です。19世紀末の美術品を中心に企画展を年に数回行っています。この趣のある建物はかつてこの場所にあった三菱一号館を復元して2009年に建てられたものです。もともとの三菱一号館は日本初の近代洋式建築として1894年に建設されたもので、銀行や商社などが入居していました。設計を行ったのは東京写真10選でもたびたび名前が上がっているジョサイア・コンドル。明治を代表する名建築でしたが老朽化に伴い1968年に解体されました。復元された現在の三菱一号美術館は当時の一号館を忠実に再現して作られており、明治の形式を現代に蘇らせています。近代的なビルが立ち並ぶ様も丸の内らしいですが、こうした味のある建物もまた丸の内らしさを感じますね。

 

 

 

 

 

 

 

 

2.

 

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丸の内というとこちらの建物も見逃せません。

国の重要文化財にも指定されている明治生命館です。1934年に建設された明治生命館歌舞伎座鳩山会館なども手がけた岡田信一郎の設計によるものです。現在でも明治安田生命の本社として利用されていますが、第二次大戦の終戦後にはGHQに接収され本部として使用されていた過去もあります。かのマッカーサーもこの建物で戦後の対日理事会などに出席していました。当時使われていた執務室などの館内の一部は現在も見学することができ、歴史の重みを実感することができます。優雅さと重厚感を兼ね備えているような丸の内の建物群は外観も中身も見ていて全く飽きがこないですね。

 

 

 

 

 

 

 

 

3.

 

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東京ステーションギャラリーが気になります。

東京駅には丸の内側の出口の駅構内に美術館があります。それがこちら東京ステーションギャラリー。駅を単なる通過点としてではなく、文化の場として提供したいとの思いから1988年にオープンした美術館です。年に数本の企画展を行っており、近代美術の魅力を再発見するとともに新しい現代美術への誘いというテーマも持っているそうです。歴史的にも非常に重要な意味を持っている東京駅構内にこの美術館があることの意義は大きく、駅開業当時の赤レンガをそのまま壁として利用する展示方法は美術品の魅力をより際立たせています。先週の八重洲でもアーティゾン美術館を紹介しましたが東京駅周辺は意外と美術館が多いですね。

 

 

 

 

 

 

 

 

4.

 

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丸の内の高架下にやってきました。

奥に東京駅の駅舎がちらりと見えますが、華やかなビジネス街のすぐそばにちょっと日陰になっている高架下の飲食店群です。個人的にはここの雰囲気が結構好きで、目の前には超高層ビルが立ち並んでいるというのに、失礼ですがここだけちょっと寂れた雰囲気がありそのコントラストがなんとも面白いです。こういうところもいずれ開発されていってしまうかもしれませんが、大都会ならではのフッと別世界が現れるような街の途切れ目は見つけるとワクワクしてしまいます。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

5.

 

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東京駅に向かって佇む銅像を見つけました。

東京駅の駅前にあるこちらの銅像。見つめるその先には東京駅の駅舎が構えます。こちらの人物は幕末から明治にかけて活躍した井上勝。「日本鉄道の父」と呼ばれる彼は、日本の鉄道事業の開発に深く貢献した人物で、現在の日本鉄道の礎を築いたと言っても過言ではありません。この記念像はもともと駅の正面から皇居方向を向く形で設置されていましたが、東京駅の復元工事に際して一時撤去され、現在は東京駅の駅舎を斜めから見る位置に再設置されました。これまで何回も東京駅の前は通っていますが今回の散歩で初めてこの銅像の存在に気づきました。井上勝の功績はここではとても書ききれないので気になる方は調べてみることをぜひお勧めします。偉大な日本鉄道の父はこの地で今日もターミナル駅を見つめ続けています。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

6.

 

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丸の内仲通りに来ました。

東京駅と皇居の真ん中を通る丸の内仲通りは石畳のおしゃれな道が続いています。日中はほとんど歩行者天国となっており、左右には高級そうな店が立ち並んでいます。三菱地所の天下である丸の内の中でも特に三菱色の強いビルが集中しているエリアでもあります。ここではよくイベントが行われているほか冬にはイルミネーションでも賑わいます。ただのビジネス街の通りに留まらずこれらの取り組みを行っているのは三菱地所の都市再生プロジェクトの一環によるものです。ヒートアイランド現象の防止や景観保護の目的から丸の内の道やビルはたびたび改修が行われ、より良い街並みへと進化を遂げています。まさに進化を続ける東京の中心地ですね。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

7.

 

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羽ばたく鳥がいました。

丸の内仲通りにはストリートギャラリーといって道沿いに様々なアート作品が展示されています。これは三菱地所彫刻の森美術館の協力による取り組みで、その数は15にも登ります。数年に一度作品の入れ替えも行なっており、長くこの街に勤める方でも新しい発見ができそうです。箱根の彫刻の森美術館は日本初の野外型の美術館として知られ、箱根の山々や緑に囲まれた自然環境の中に彫刻という芸術作品を展示することで芸術家たちの創造精神やダイナミズムを感じることができるということがコンセプトとなっています。その彫刻の森美術館と協力することで、屋外で気軽に彫刻作品と触れることを実現させたのがこの丸の内ストリートギャラリーのポイントです。彫刻を見てふと足を止めたり、誰かとの話題にするだけでも作品がここにある意義は大きいと思います。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

8.

 

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動輪の広場に来ました。

東京駅の丸の内側地下1Fにある待ち合わせスポットの一つです。この動輪はかつて東海道線を走っていたC62-15型蒸気機関車のものです。直径1.75mもの大きな動輪は迫力がありますね。C62型はシロクニという愛称を持ち、主に特急列車などの牽引に使われた力強い機関車でした。現在は全国の鉄道博物館などに展示されています。ターミナルである東京駅にかつて活躍した車両がランドマークとして展示されていることの意義は大きいですね。しかしこの動輪の広場には一つ注意点が。現在この広場は丸の内の南側の地下1Fに位置していますが、2014年までは丸の内北側にありました。これは駅の改装によるものですが、待ち合わせの定番だった場所の位置を変えてしまったのはどうなんだろうって気もします。昔を知っていた人ほど間違えやすいと思うので現在は丸の内の南側だということを忘れないようにしましょう。

 

 

 

 

 

 

 

 

9.

 

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丸の内地下街の床に注目です。

東京駅周辺の地下は世界一混み合っている場所ということをご存知でしょうか。13もの地下鉄路線が交差し、大量のオフィスビルの電気やガス、水道に通信設備を合わせるとその集積度は大変なことになっています。にも関わらず今もなお拡張や新たな設備の増設が続けられており、既存の空間の隙間を縫いながら地下迷宮は進化し続けています。広がり続ける地下街には様々な境界を見つけることができます。このように床の色や模様の変わり目はそれぞれの空間の管理者が変化したことを意味します。JR、東京メトロ都営地下鉄三菱地所などあらゆる所有者によって分断されている東京駅周辺の地下街。下を向きながら歩いてその境目を探してみるのも面白い散歩になるかもしれません。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

10.

 

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というわけで最後はやっぱり東京駅です。

2012年に復元工事が完了し、東京大空襲で焼失したかつての姿を取り戻した東京駅です。皇居までの行幸通りも整備が完了し、より東京の中心としてふさわしいスポットになったと思います。復元工事の中でも特に注目されたのは南北にあるドームですね。ドームの天井は圧巻の作りで、写真を撮る方も多い東京駅の目玉です。駅舎の復元工事は1980年代ごろから構想があり、様々な障害を乗り越えて実際に工事が開始されたのは2007年のことでした。多くの時間と労力を要した復元工事には500億円もの資金がかかったとされていますが、東京駅は「空中権」を売却することでその資本を得ています。これは結構ややこしいの話なのですが、簡単にいうとこうです。東京駅はその敷地に対して容積率が低い(≒背が低い)建築物です。この本来東京駅の敷地の上に建てられるはずだった空間を他の高層ビル群に売却することで、それらのビル群は定められた容積率を超える高さのビルを建てることができたのです。このビル群には新丸ビルグラントウキョウノースタワーなどが含まれます。東京駅がその見事な姿を取り戻すために周りの高層ビル群を成長させたと聞くとなんとも面白い話ですが、これもまた現在の丸の内の景観を形作っている大きな要素の一つなのです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ということで丸の内編をお送りしました。

次回はついに大台です。私の生まれ故郷をご紹介しましょう。

もしかしたらお知らせがあるかもしれません。よろしくです。

 

 

 

 

 

 

おわり