東京日記

東京の気になったものについて書いてます。『東京写真10選』全100編公開中

東京写真10選その96(府中編)

こんばんは一流です。今日は府中をふらりと歩いて気になったものを写真10枚でご紹介していきます。市も積極的に攻めます。

 

 

 

 

府中市から府中駅府中本町駅周辺をぷらぷらと歩いてきました。東京都のど真ん中に位置する府中は、大化の改新後から武蔵国国府(政治的な中心都市)が置かれていたことが名前の由来となってるほど古くから栄えてきた歴史を持つ街です。京王線府中駅やJR南武線武蔵野線が通る府中本町駅が街の起点となっています。この企画では狛江、吉祥寺、立川、町田に続く5度目の市ですが、普段あまり訪れない分市には新たな発見がたくさんあり歩いていて面白いです。予備知識がほとんどない状態から見つけた10枚の気になる写真をぜひご覧ください。

 

 

 

 

 

 

 

1.

 

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まずは大國魂神社からご紹介します。

府中をこの神社無くして語ることはできません。かつて栄えた武蔵国の総社として111年に作られたというとてつもない歴史を誇ります。645年の大化の改新ののち、武蔵国国府が府中に置かれるようになると、大國魂神社は国内の様々な祭務を統括する場所となりました。その後源家や徳川家などが境内のケヤキを寄進したり社殿の再建に携わるなど、あらゆる歴史の転換点を見届けてきた由緒ある神社です。関東三大奇祭の一つ、くらやみ祭りが行われることでも有名で、4月末から5月初めにかけて行われる祭りは70万人もの人出で賑わいます。その名の通り夜に行われるくらやみ祭りは武蔵国国府祭を起源としており、こちらも神社に負けない歴史を持っています。都内の中でも屈指の由緒と歴史を持つ大國魂神社は府中に訪れたらぜひチェックしておきたいスポットですね。

 

 

 

 

 

 

 

 

2.

 

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ふるさと府中歴史館に来ました。

大國魂神社の境内にある歴史資料館です。先ほど述べたとおり府中には大國魂神社を中心とした長い歴史があります。この資料館ではかつての国府の出土品やそれに関する資料などが展示され、府中の歴史を様々な角度から学ぶことができるようになっています。特にCGやタッチパネルなどを用いた展示は斬新で、来ていた子供達も展示内容に夢中になっていました。国府の中をCGで歩いて様々な施設の解説を受ける展示では、全然知らなかったことだらけで歴史を学び直したくなりました。大國魂神社と合わせて見学することで府中の歴史をより深く知ることができると思います。

 

 

 

 

 

 

 

3.

 

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さらに大國魂神社つながりでもう一枚だけ。

大國魂神社の前から府中駅を通るこの道は馬場大門のケヤキ並木という全長500mの並木通りとなっています。その起源は源頼義らにより寄進されたという説や徳川家康が整備したという説など未だはっきりしていませんが、少なくとも江戸時代から記録が残されており、数百年近い樹齢のケヤキも確認されています。日本で唯一ケヤキ並木としての国指定の天然記念物にもなっています。現在も歩行者天国や様々なイベントなどこの通りで行われる催し物は多く、府中を代表する象徴的な道と呼ぶことができるでしょう。

 

 

 

 

 

 

 

 

4.

 

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東京競馬場に来ました。

JRAが持つ10の競馬場の中でも中心的な存在として知られます。安田記念秋の天皇賞日本ダービーなどG1のレースも多く行われており、日本を代表する競馬場の一つと言える場所です。府中駅からも歩いて行けますが、府中競馬場正門前駅が最寄駅となります。これは京王競馬場線という支線の駅で、東府中駅と府中競馬場正門前駅の二つだけを結んでいるまさに東京競馬場のための路線です。競馬場内の設備も充実しており、馬と触れ合ったり、乗馬ができたり、パドックの裏には日本庭園があったりなど初心者や家族連れでも楽しめる要素がたくさん詰まっています。私も最近少しだけ競馬をやるようになったんですが、のめり込みそうな気しかしないのでほどほどに楽しもうと思っています...。

 

 

 

 

 

 

 

 

5.

 

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府中市のマスコットキャラクターを見つけました。

その名もふちゅこまくんです。見た目の通り狛犬がモチーフとなっていますが、これは先ほどの大國魂神社狛犬が由来とのこと。その他に尻尾がケヤキのようになっていたり、身につけている財布が市の花である梅と市の鳥であるヒバリのデザインが見られます。典型的なご当地マスコットキャラクターかと思いきや、ふちゅこまくんは全国自治ゆるキャラで初めて芸能事務所に所属したことでも知られます。しかも所属先はあの大手ホリプロ。つまりゆるキャラというよりは芸能タレントといっても差し支えないということになります。夢はアイドルになって府中のいいところをもっと広めることだそうで、芸能界の力を使ってもっとどんどん有名になっていってほしいですね。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

6.

 

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ドン・キホーテにきました。

一見何の変哲も無いドン・キホーテですが、この府中店からドン・キホーテの歴史は始まっています。1989年、ドン・キホーテはここ府中に1号店をオープンしその歴史をスタートさせました。現在は目黒にある本社も当時は府中にありました。当時は平屋の倉庫のような作りだったと言いますが、そこからユニークな商品の陳列やバラエティに富んだグッズの販売で徐々に全国に店舗を増やしていきました。現在ではこの府中店も新しく作り変えられ、当時の倉庫のような面影は見られません。気づいたんですが、東京写真10選ではたびたびドンキを取り上げているような気がします。目黒の時とか新大久保の時とか...。気になる方はブログ内検索でドンキと検索してみましょう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

7.

 

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東京オリンピックの看板を見つけました。

といってもこれは1964年に行われた東京オリンピックの方です。50km競歩の折り返し地点を記念して看板と記念碑も残されています。マラソンより長い50kmを歩く競歩ですが、当時は国立競技場を出発点としてちょうど25kmの府中のここで折り返すというコースが取られました。競歩は片方の足が常に地面についていなければならず、競歩審判員によるチェックが必要なことなどからトラックをぐるぐると周回するというコースが取られるのが一般的ですが、1964年の東京オリンピックでは25kmを1往復するという珍しいコースが取られ、結果として府中までオリンピックの舞台の一部となりました。ちなみに来年の2020年の東京オリンピックでは競歩のコースは皇居外苑をぐるぐる周回するものとなっています。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

8.

 

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府中の森公園にやってきました。

その名の通り府中に残る緑豊かな都立公園です。園内にはテニスコートサッカー場、美術館などがあり市民の憩いの場となっています。芝生も多くもう少し暑さがおさまればピクニックなどにも適していそうです。公園内には10個の彫刻作品が飾られていますが、これは府中市が「彫刻のあるまちづくり」事業を行なっているため。園内にふと現れる彫刻を探すのもこの公園の楽しみ方の一つですね。ここはもともと米軍の府中基地の敷地でしたが、返還されたのちに公園となりました。また一部敷地はこの公園の隣にある航空自衛隊の基地としても使われています。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

9.

 

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面白い彫刻を見つけました。

先ほどの「彫刻のあるまちづくり」プロジェクトの一環なのでしょう。元気に走り回る子供のオブジェが連なっています。ですが、この顔どこかで見覚えがないでしょうか。奈良県のマスコットキャラクターのせんとくんにそっくりではありませんか。それもそのはず、この『走る童子』を製作したのは彫刻家の籔内佐斗司氏ですが、彼はせんとくんの製作者としても知られます。彼はこの童子という子供のキャラクターを様々な作品に登場させており、子供が持つ生命の根源を象徴しているそうです。府中の街を元気に駆け回る童子の姿を見ると、確かにそれを感じることができますね。

 

 

 

 

 

 

 

 

10.

 

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最後はハスで締めます。

府中駅の近くにある寿中央公園ではハスが植えられています。看板に解説がありますが、ここに植えられているのは大賀蓮と舞妃蓮という種類のハスですが、これを植えたのが大賀一郎博士という植物学者でした。彼は千葉県で見つけた2000年以上もの前のハスの種子を府中で発芽させることに成功し、世界でも注目を浴びます。大賀博士はその後も様々な種類のハスを自宅やこの寿中央公園に植え育成を進めました。府中のハスといえば郷土の森公園にある修景池が有名ですが、修景池のハスも元はこの寿中央公園のハスを根分けしたものだそうです。2000年前の種子が府中の地に蘇り、今も人の心を動かしていると考えるとなんだかロマンチックですね。

 

 

 

 

 

 

 

ということで府中編をお送りしました。

来週はまだどこ歩くかわかりません。早く歩かなくては...。

 

 

 

 

 

 

おわり。