東京日記

東京の気になったものについて書いてます。『東京写真10選』全100編公開中

東京写真10選その87(葛西臨海公園編)

こんばんは一流です。今日は葛西臨海公園周辺を歩いて気になったものを写真10枚でまとめてみました。見ていってください。

 

 

 

葛西臨海公園に行ってきました。正確にいうと京葉線葛西臨海公園駅付近をブラブラと歩いてきました。その39の葛西・西葛西編以来2回目の江戸川区です。江戸川区民のみなさまお待たせいたしました。都内にあるJRの駅名の中で唯一公園の名を冠する葛西臨海公園駅は、JR内では6番目に利用者数の少ない駅として知られます。この駅で降りる人はほとんどが葛西臨海公園の利用者ということですね。ですが今回では公園以外の場所も歩き回ってみましたのでそちらの方もご紹介できればと思います。

 

 

 

 

 

 

1.

 

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まずは葛西臨海公園の写真をパシャリです。

葛西臨海公園は都内でも有数の広さを誇る都立公園で、水族館や観覧車に干潟など様々な表情を持っています。もともとこの辺りは昭和30年代ごろから埋め立ての計画が進められていた土地でした。それにより現在の京葉線や湾岸道路などの整備が行われましたが、当時都内で唯一の自然沖であった葛西沖を埋め立てることには多くの課題がありました。漁業の補償問題や自然と生物の保護など...山積みとなった多くの問題を解決する一助として作られたのがこの葛西臨海公園でした。自然環境の再生を目的として作られた園内では動植物や干潟の保護・再生が進められています。葛西沖の開発事業は都の行った大規模開発事業の中でも成功例として知られています。ディズニーリゾートなどもこの開発によって作られたものですね。このあたりの話はいろんな本なども出てますのでもっと掘り下げてみると面白そうです。

 

 

 

 

 

 

 

 

2.

 

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ということで少し話を続けます。

葛西臨海公園の沖には現在東京湾最大の干潟があります。沖に飛び出している二つの干潟は人口の干潟で、片方はバードサンクチュアリとなっており立ち入りは出来ません。都内では貴重、というより唯一の規模を誇る干潟でもあります。写真右側遠くにうっすらの東京ゲートブリッジも見えてますね。もともとこの場所には荒川や江戸川から大量の土砂が流れ込み広大な浅瀬が作られていました。その後高度経済成長期に一度埋め立てられましたが、先に述べた開発計画によって再生され現在の姿を取り戻しています。現在では潮干狩りができるなどかつての豊かな自然環境とそこに住む魚貝類が戻りつつあります。都会に残る数少ないオアシスと言えそうです。

 

 

 

 

 

 

 

 

3.

 

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ということで水族館に来ました。

もっと近くで撮ればよかった。ガラスのドームが特徴的な葛西臨海水族館は東日本でもっとも人気のある水族館と言われています。以前大量死という悲しい話題でも有名になったドーナツ型の大水槽で泳ぐクロマグロなど600種を超える様々な水棲生物を見る事ができます。世界の海に生息している珍しい生物も見どころの一つですが、東京の海をテーマとした展示も見逃せません。東京湾のすぐそばの立地ということもあって展示されている生き物たちを身近に感じることができるのではないでしょうか。またこの水族館の特徴としてあげられるのは展示内容が主に魚類に特化しており、イルカやシャチなどの海獣類がいないことです。派手なイルカショーなどは見られませんが、その分生き物と海に関する深い知識を学べる実用的(?)な水族館となっています。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

4.

 

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もう一つのシンボルもご紹介しておきましょう。 

ダイヤと花の大観覧車です。高さ117m、一周17分の日本で二番目に大きい観覧車です。誰もが認める葛西臨海公園の顔ですね。近くにある東京ディズニーリゾートをはじめ、東京都内の景色や富士山まで一望できるほか、夜は鮮やかにライトアップされ美しい表情を見せます。ディズニーランドからの帰りの京葉線からその輝く姿を見たことのある人も多いでしょう。ダイヤモンドや花をモチーフとしたライトアップを行なっていることからこの名前がついたそうです。公式ホームページを見るとこの観覧車に関する色々な情報を見ることができますが、なんとてっぺんからの景色までスライドショーで見ることができます。見せていいのかそれ...。ただ生で見る景色には勝てないと思いますので是非みなさんも楽しい17分間のひと時を過ごしに葛西臨海公園まで足を運ぶのはいかがでしょうか。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

5. 

 

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駅を降りてすぐのところにあるオブジェが気になりました。

葛西臨海公園に入る前にあるオブジェです。タイトルは「海と友愛」。1988年に江戸川区が設置したものだそうで、葛西臨海公園駅が作られたその年に同時に作られたということになります。実は葛西臨海公園駅葛西臨海公園に先んじて開業しており、初めの数ヶ月は駅の名を冠する公園がまだ開園していないという状態でした。このオブジェは駅の開業と同時期に作られたということでしょう。かつては機械仕掛けで動いていたようですが、現在は停止しています。ですが、海を臨むこの位置にふさわしい地球と舟は今日も航海を続けているように見えます。

 

 

 

 

 

 

 

 

6.

 

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臨海橋に来ました。

葛西臨海公園駅はその名の通り葛西臨海公園を利用する人のための駅です。そのため公園のある南側にしか出口がありません。西の方面から北側に行くには公園沿いをちょっと歩いてこの臨海橋を通らなくてはいけません。これは葛西臨海公園駅の北側すぐを首都高の湾岸線が通っているため。京葉線湾岸線は葛西沖開発事業の目玉でしたが、それによりこのエリアは北と南で大きく分断されてしまっています。高速道路を跨いで渡るための橋というのも結構珍しいかもしれませんね。この橋を渡って普段は行く機会の少ない駅の北側に向かってみましょう。

 

 

 

 

 

 

 

 

7. 

 

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葛西市場がありました。

またまた市場を見つけてしまいました。東京写真10選では豊島、豊洲、板橋、大田に続いて5つ目の市場です。もうだいぶ東京都卸売市場に関しては詳しくなってきた自信があります。この市場では江戸川区江東区墨田区葛飾区の東京東部を供給対象として青果物と花卉を取り扱っています。看板に申し訳程度に描かれている小松菜?がいい味出してますね。先ほど述べたように首都高湾岸線がすぐ近くを通ってますので交通の便に恵まれた立地を活かした拠点としても知られます。ここでは葛西市場感謝祭りという消費者向けのイベントも行なっており、競りの擬似体験が出来るなど市場を身近に感じてもらえる工夫も行なっています。

 

 

 

 

 

 

 

 

8.

 

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新左近川親水公園に来ました。

左近川とはもともと江戸川から分岐し東京湾へ流れ込む一級河川でした。しかし先に述べた葛西の開発事業により埋め立てが進み、現在は荒川と旧江戸川を東西に結ぶ形となりました。そのため現在は川というより水路の扱いになっており、それに沿った形で親水公園が作られています。この公園ではデイキャンプやカヌー、釣りを楽しむことができ、23区内では貴重な水に親しむ体験をすることができる施設です。駅から少し離れているため人通りもそれほど多くありません。これからの暑い季節にはもってこいの場所かもしれません。

 

 

 

 

 

 

 

9.

 

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そんな新左近川公園で見つけたこれが気になりました。

よく見ると水面にラインが引いてありゴールのようなものが確認できます。はじめは水球のコートかとも思ったのですがよく考えると水球を川でやるわけないですね。調べてみるとこれはカヌーポロのコートのようです。カヌーポロとは一人乗りのカヌーに乗ってボールをゴールに入れた数を競う競技で、水球とともに水上の格闘技とも称される激しいスポーツです。世界で幅広く行われているスポーツでもあり、日本でも大学の部活やクラブチームなど多くのチームが活動しています。2018年のアジア大会では男子日本代表が優勝しています。実際にここで行われているところを見てみたいですね。

 

 

 

 

 

 

 

 

10.

 

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最後は関口美術館で締めます。

葛西の街並みに佇む美術館です。2003年に生活美とアーティスト支援をテーマとして作られた美術館で、地域に根ざした安らぎの空間となっています。建築家で館長の関口雄三さんが自身のコレクションである彫刻家の柳原義達さんの作品を常設展示しています。館長の関口さんは葛西生まれの葛西育ちで、子供の頃は当時のまだ開発されていない葛西で潮干狩りや魚釣りなどをして過ごしていました。その後の開発により次第に変化していく葛西の街並みを見てふるさとの街を今の子供たちに伝えていこうとこの美術館を開きました。「ふるさと東京を考える実行委員会」の理事長でもある関口さんは様々な活動を通して自然環境を守る取り組みに務めています。

 

 

 

 

 

 

 

ということで久々の江戸川区から葛西臨海公園周辺をお送りしました。

次回は東京メトロで利用者が最も少ない駅周辺を歩く予定です。お楽しみに。

 

 

 

 

 

おわり