東京日記

東京の気になったものについて書いてます。『東京写真10選』全100編公開中

東京写真10選その81(神保町・九段下編)

こんばんは一流です。令和初回の更新は神保町と九段下の街を歩きました。新元号になっても歩き続けますのでみんなも付いてきてください。

 

 

 

 

今日は流通センターにて文学フリマが開催されていました!サンポーから出ている「あたらしいさんぽのていあん2」がなんと売り切れたそうで本当にみなさんありがとうございました。

また機会があればぜひ次も寄稿しようと思いますのでよろしくお願いします。

 

 

 

さて新元号一発目の街は神保町と九段下の街を歩きました。前回歩いた皇居からも程近いエリアですね。正式名称を神田神保町というこの街は古本屋街があることで有名な街です。その規模は世界最大級とも言われており、本好きにはたまらない名店が軒を連ねています。また九段下駅日本武道館の最寄りであることで知られています。その他靖国神社北の丸公園なども程近い東京の中心的なスポットです。都営三田線新宿線東京メトロ半蔵門線が通る神保町駅東京メトロ東西線半蔵門線、都営新宿線の通る九段下駅を中心にぶらりと散歩して気になったものの写真10枚をご覧ください。

 

 

 

 

 

1. 

 

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まずは神田すずらん通りからご紹介です。

神保町の顔とも言える商店街です。カフェや古本屋などが密集しており、神保町らしさを手っ取り早く感じたいならここに行けば間違いないでしょう。神保町周辺のこの一帯は大学も多く、学生街としての一面も持っています。パリの学生街になぞらえて、日本のカルチェラタンと言われることもあるのだとか。特にこのすずらん通りで毎年行われているすずらんまつりでは神田伝統の様々な文化を体験することができ、周辺の大学とのコラボレーションも見逃せない魅力の一つです。この街に大学が集まりだしたのは1870年代のころと言われており、学生が集うことから自然と本の街へと発展を遂げていったそうです。神田の街に150年近く伝わる伝統の文化がこの街にはまだ息づいています。

 

 

 

 

 

 

 

2.

 

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神保町最大の本屋がありました。

こちらは全国に店舗を構える大手書店、三省堂書店の本店となっています。1881年にこの神保町で古書店として創業した三省堂は、それ以来日本有数の大手書店として第一線を張り続けてきました。特に力を入れていたのが辞書の編纂です。写真にある看板でも社名よりも辞書の名前を大きく表示していることがよくわかります。創業者である亀井忠一は明治の時代にあって英語、ドイツ語、フランス語を学び文化の交流の必要性を痛感し、本の力でそれを発展させようと辞書の編纂事業をスタートさせたと言います。現在神保町には200店近い古書店が立ち並びますが、三省堂はそんな街のシンボルとして今なお存在感を放ち続けています。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

3.

 

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本の街だけが神保町の全てではありません。

写真左側にあるのは黒澤楽器店、右側にあるのはゼビオです。御茶ノ水から神保町にかけては楽器店やスポーツショップも乱立しています。これも学生街であるがゆえといったところでしょう。かつて御茶ノ水を歩いた時にも楽器店についてはご紹介しましたね。

東京写真10選その28(御茶ノ水・新御茶ノ水編) - 東京日記

神保町寄りになるとスポーツショップの方が多く目立つようになります。これは昭和30年代のアイススケートブームが由来とされています。当時、ここから近い後楽園にスケートリンクがあり盛況していたのですが学生にとっては出費の痛い道楽でした。すると道具屋(質屋)が神保町に登場し、学生の持っていた楽器やスポーツ用品を買い入れ始めたそうです。そしてその後のスキーブームにも後押しされスポーツ店街へと発展を遂げたわけです。学生というポテンシャルは街をあらゆるジャンルへと進化させる着火剤のようです。

 

 

 

 

 

 

 

 

4.

 

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神保町の持つ顔はまだあります。

学生街、さらにはオフィス街としての一面を持つ神保町はランチのお店が充実していることでも知られます。特にカレーに関しては都内屈指の激戦区として知られており、今なおその勢いは留まる事を知りません。近年はさらに店舗数が増えていますが、1923年創業の共栄堂を皮切りに30年以上の歴史を持つ名店も多く並びます。この写真にある駅の横すぐの通りの近くにもカレー屋がいくつか立ち並ぶ他、老舗の喫茶店も名物の一つです。この写真は老舗喫茶の有名店、さぼうるに並ぶ行列を捉えたものです。古くからの本の街だけあって、そのレトロな雰囲気を残した名店揃いですので令和の時代に昭和を感じたい方はぜひ訪れてみるのもよいでしょう。

 

 

 

 

 

 

 

 

5.

 

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神保町の持つ顔はまだまだあります。

こちらは吉本興業の神保町花月です。花月というと大阪にあるなんばグランド花月を思い浮かべる方も多いかと思います。あちらは吉本興業の売れっ子芸人たちが漫才やコントを繰り広げる劇場として有名ですが、こちらの神保町花月は少し演目が異なり、芸人たちが芝居を行う小劇場となっています。コントではなくお芝居を芸人たちが行う一風変わったコンセプトの劇場で、126席という客席数からも演者と客の距離が近いことがよくわかります。2007年にオープンした比較的新しい劇場ですが、これまで行ってきた公演の出演者は今やテレビに引っ張りだこの人気者も数多く見受けられます。笑いと芝居という新たな神保町の魅力を感じたい方はぜひ訪れてみましょう。

 

 

 

 

 

 

 

 

6.

 

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救世軍本部を見つけました。

これ来るたびに気になってたのでちゃんと調べてみました。救世軍とは世界各国で活動を行なっているキリスト教系団体の一つで、主に医療や福祉などの慈善活動を行っています。その日本本営がここ神保町にあるというわけです。特徴はメンバーの階級などが軍隊に由来する単語から取られているというもの。英語では「Salvation Army」と呼ばれており、軍の名を冠するだけのことはあります。日本国内でも炊き出しを行ったり、社会鍋と言われる募金活動など精力的に活動しているようです。

 

 

 

 

 

 

 

 

7.

 

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神保町から九段下に向かう途中である橋です。

俎橋と書いて「まないたばし」と読みます。よく見ると俎の漢字が写真のものと違いますが変換しても出てこないので俎ということにします。意味は同じです。まな板のようななんの変哲も無いただの平たい橋だったからこの名がついたという説が有力のようです。ちょっと悲しい。現在は頭上を首都高が通っています。個人的にはここの橋を超えると九段下に来たなぁという感じがするので境界線的な役割を果たしている存在だと勝手に思っています。ということで次の写真からは九段下の名所3連発でいきます。

 

 

 

 

 

 

 

 

8.

 

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科学技術館に来ました。

よく見ると外壁がダイアモンドユカイのアレみたいな星型のマークで埋め尽くされています。こちらは日本の科学技術発展のために1964年に作られた博物館です、主に子供向けの展示として化学・物理・工学などに関する資料や展示が所狭しと並べられています。よく学校の課外授業などでも使われているため子供の団体客が多いイメージですが、その展示内容は大人が見ても十分楽しめるもので日本の優秀な科学技術の発展を様々な観点から見つめ直すことができます。私が訪れた日はたまたま入館無料日だったのでラッキーでした。ちなみにこの建物は2016年公開の映画シン・ゴジラにおいてゴジラとの最終決戦時に主人公が指揮を取っていたあの建物です。

 

 

 

 

 

 

 

 

9.

 

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日本武道館に来ました。

九段下といえばここでしょう。思いっきりメジャーなところに来ちゃいました。1964年の東京オリンピックの際に柔道の会場として作られて以来、その名の通り武道(柔道・剣道・弓道・空手など)の競技場として使われるほかライブ会場や多目的ホールとしても度々使用されています。ミュージシャンにとっては憧れの地でもありますね。その他にも大学の入学式や卒業式、著名人の葬儀や24時間テレビのメイン会場などなど毎日あらゆるジャンルの会場にその形を変えています。ちなみに私は以前ここで行われたイベントで一度スタッフみたいなことをやって控え室を使ったことがあります。メインホールを取り囲むように控え室が点々と配置されており自分がどこにいるんだか分からなくなった記憶があります。

 

 

 

 

 

 

 

 

10.

 

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最後は靖国神社で締めます。

国内外の戦争や事変などによって殉死した方達を祀る神社として1869年に完成した神社です。その広い境内には様々な施設や像があり、多くは戦時中の歴史や記録を現代に留めることに役立っています。また平和の象徴とされる白い鳩を飼っており、本殿近くに行くと白い鳩が飛んでいるのを見かけることができます。靖国神社にはみたま祭りの時に訪れるという方も多いかもしれません。神社のお祭りとしては日本屈指の規模で、ずらりと並ぶ3万を超える提灯は見どころの一つです。私も数年前にみたま祭りの見世物小屋に入る機会があり、なかなかショッキングな体験ができたことを思い出します。今年は7月13〜16日に行われる予定ですので興味のある方はぜひ訪れてみましょう。

 

 

 

 

 

 

 

ということで令和一発目は神保町と九段下の街をお送りしました。

来週は文学フリマがてらその周辺を散歩してきたのでそちらをご紹介します。お楽しみに。

 

 

 

 

 

おわり