東京日記

東京の気になったものについて書いてます。『東京写真10選』全100編公開中

東京写真10選その67(北千住・小菅編)

こんばんは一流です。今日は北千住の街をぶらりと歩いて気になったものを写真10枚でご紹介していきます。久々の足立区です。

 

 

 

 

なんとその8竹ノ塚・西新井編以来の足立区です。一年半ぶりの登場ということで足立区のみなさま大変お待たせしました。紹介しますは足立区最大の街、北千住です。近年では穴場だと思う街ランキングで3年連続1位を獲得するなど改めて評価され始めているエリアですね。北千住駅はJR常磐線東京メトロ日比谷線と千代田線、東武スカイツリーライン(伊勢崎線)、つくばエクスプレスが止まるターミナル駅です。年間の利用者数は5億8千万人とも言われ、これは新宿、渋谷、池袋、梅田、横浜に次ぐ世界6位の数です。北千住すごい。駅周辺は1〜5位の駅と異なり下町の雰囲気を残しており、それがこの街の魅力でもあります。東武線で隣駅となる小菅と合わせこの辺りをぶらっと回って見つけた気になるものを写真10枚でご紹介しますので見ていってください。

 

 

 

 

 

 

 

1.

 

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まずは駅が気になります。

少し前、駅名の「北住」の表記が「北住」になっていたことが発覚し話題となった北千住駅です。気になるポイントは西口駅前の出で立ちです。巨大な駅ビルとペデストリアンデッキ、そしてその下にあるバス乗り場...というまるで地方都市のような光景を見るとなんだか小旅行に来た気分になります。大宮とか宇都宮とか仙台あたりに似てる気がしませんか?こういう構造の駅前って23区内では貴重な気がします。駅ビルにはルミネや丸井が入っていますが、少し商店街を歩くと下町の雰囲気が漂ってきます。次の写真からそのルーツに触れていきましょう。

 

 

 

 

 

 

 

 

2. 

 

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北千住の繁栄のルーツがありました。

そもそも千住という場所はちょうど先週紹介した日本橋から伸びる五街道奥州街道日光街道の宿場町として栄えた街でした。荒川から拾われた千手観音像に地名の由来を持つと言われる千住には、この写真にあるように大名専用の宿である本陣が置かれたり、明治天皇の泊まった旅館があるなど江戸を代表する宿場町としてその機能を有してきました。品川、板橋、内藤新宿と共に江戸四宿と並び称され、その中でも最大級の人口を誇っていたそうです。主に東北方面に向かう人の最初のチェックポイントとして様々な業種のお店が軒を構えていたと言います。1896年に北千住駅が開業してからも新たな路線が次々と乗り入れ現代の巨大ターミナルへと変貌を遂げていきました。古くから人の集まっていた北千住は現代においても再開発の計画を残しており発展し続けています。

 

 

 

 

 

 

 

3.

 

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わんさ君というキャラクターを発見しました。

「わんさ君」で調べると同名の手塚治虫のアニメばかり出てきて調べるのに手こずりました。なんだかちょっと昔のNHKの教育番組とかに出てそうな見た目の歴史を感じるキャラクターですね。北千住西口の商店街、きたろーど1010のマスコットのようですが、その割には公式サイトにも名前くらいしか情報が出てきません。下の看板には絵のバージョンのわんさ君もいるんですが、よく見るとわんさ君帯刀してますね?なかなかいないと思います帯刀してるマスコット。その身なりは明治の頃くらいの警察の格好っぽい気もしますね。メッセージがすごいありそうな見た目なのに全然情報が出てきません。誰か知ってたら教えてください。もっと自己アピールしてわんさ君...。

 

 

 

 

 

 

 

 4.

 

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千住 街の駅を見つけました。

道の駅ならぬ街の駅です。ここは足立区観光協会が運営しているお休み処。周辺の散策や街巡りをする方向けに休憩所やパンフレットなどが置かれています。昔ながらの外観は味があっていいですね。先述したように宿場町として栄えていた北千住周辺には寺や神社の他、古くからの建物などもたくさんあります。この街の駅はそうしたポイントをしっかり紹介していて我々のようなリアル東京ウォーカーにとっては非常に助けになります。この辺りも下町らしさを感じる所以ですかね。ただ栄えてるだけの街でないことがわかります。

 

 

 

 

 

 

 

5. 

 

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勝専寺にきました。

街の駅でも紹介されていたのでさっそく訪れました。印象的な赤い門が特徴の勝専寺は1260年に創建されたという由緒正しきお寺です。千住の名前の由来になったとされる木造千手観音立像が祀られていることでも知られます。江戸時代には日光街道の拠点として徳川家忠、家光、家綱も訪れたとされており、徳川家の御殿も用意されていたのだとか。その古くからの歴史とは対照的に明治時代に造られた本堂はコンクリート造りでインドのお寺風の見た目をしておりこれもまた存在感を放っています。

 

 

 

 

 

 

 

 

6.

 

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なんで泣いてるの...?

そんな目をしないで...いろいろあるんだから!いろいろペンケースあるんだから!もっと自信持って!!バリエーションがあるって素晴らしいよ!!!だから笑ってよ!!!!!!!

 

 

 

 

 

 

 

 

7.

 

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学園通りにきました。

自らのイルミネーションで自らの名前を隠している自爆現場を捉えました。学園通りのある北千住駅の東口は東京電機大学がキャンパスを構える学生街としての一面も持っています。2012年に出来た東京電機大学の新キャンパスは東口を出て徒歩数十秒の所にあり、駅を降りた瞬間に大学が広がるまさに超好立地。ターミナル駅のすぐそばにある大学ってかなり貴重な気がします。ところでこの学園通りという名前ですが、東京電機大学が出来たから付けられた名前ではなく、同じく東口にある足立学園から取られたものなのでこの名前の方が先にありました。とりあえずイルミネーションは名前と被らない場所に配置するのがいいと思います。

 

 

 

 

 

 

 

 

8.

 

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さてここからは隣駅の小菅に移動します。

小菅に来てここに来ないわけにはいきません。街の名前そのものがここを指す隠語でもある東京拘置所です。日本最大の収容人数を誇る拘置所であり、殊に影響力の大きい被告人や受刑者、死刑囚などが収監されています。中央の円柱から放射状に各棟が伸びる*(アスタリスク)状の特徴的な構造は、東武線のほか荒川沿いの首都高環状線などからもはっきりと確認できます。池袋のサンシャインシティのある土地はかつて巣鴨プリズンという拘置所だった話は有名ですが、その移転先がこの東京拘置所です。東京拘置所があるために、小菅の街では他では見られない施設を見ることができますので次でご紹介しましょう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

9.

 

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差入店 池田屋に来ました。

差入店とは拘置所に収監されている囚人と面会する際に差し入れするものを売っているお店です。囚人への差入は細かい規定により決められています。この池田屋はそれらを全て熟知しており、差入ができるものを選んで販売してくれます。面会所へ通ずる入口の向かい側に店を構えており、東京拘置所も公認の存在となっています。お菓子など一部の差し入れは池田屋を通してでなければ届けられないという決まりもあるそう。人生において、面会する機会は少ないに越したことはないと思いますが、受刑者が罪を償うための一助としてこうしたお店が存在していることも忘れてはいけません。

 

 

 

 

 

 

 

 

10.

 

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気になりすぎる。

小菅でこの店名はずるいですね。成り上がりて。店主の方の過去が気になりすぎます。この街では見かけたもの全てに人間ドラマを感じてしまうので他の街ではなかなか出来ない斬新な散歩が出来る気がします。

 

 

 

 

 

 

 

というわけで北千住と小菅をお届けしました。来週はサラリーマンの街に行く予定です。お楽しみに。

 

 

 

 

 

おわり