東京日記

東京の気になったものについて書いてます。『東京写真10選』全100編公開中

東京写真10選その60(豊洲・市場前編)

こんばんは一流です。今日は豊洲を訪れて気になったものをご紹介です。色々と話題になった豊洲ですが、現在の姿をお届けしていきます。

 

 

 

 

 

なんとか無事に市場が移転した豊洲が今夜の舞台です。豊洲市場に行きたい方はゆりかもめ有楽町線が通る豊洲駅から行くと徒歩20分くらいかかるので同じゆりかもめ新豊洲駅か市場前駅を利用しましょう。古くは埋立地の工業地帯として使われていましたが、セブンイレブンの日本1号店を始めとし多くの商業施設が次第に建設され、現在ではタワーマンションが乱立する都内屈指の富裕層の街となりました。豊かな土地となるように名付けられた「豊洲」という名に恥じぬ街並みは未だに進化を続けています。そんな豊洲を歩いて気になったものを写真10枚でまとめました。ちなみに今回は珍しく夕方〜夜にかけて歩いたのでいつもと違う雰囲気も楽しんでいただけたら嬉しいです。

 

 

 

 

 

 

 

1.

 

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まずはゆりかもめのレールが気になりました。

皆さんご存知ゆりかもめ豊洲と新橋を繋いでいるモノレールです。1995年の開業当時は新橋から有明までを繋いでいましたが、2006年に豊洲まで延伸され臨海エリアを繋ぐ重要なインフラとなっています。正式名称は東京臨海新交通臨海線というのですが、りんかい線と紛らわしすぎるので誰にも使われていません。悲しい...。さてこの写真はレールの終点を撮ったものです。豊洲駅が終着駅なのでレールが途切れていること自体はおかしいことではないのですが、ちょっとカーブを描いているのがわかるでしょうか。これはゆりかもめの勝どき方面への更なる延伸計画があったためです。現在は凍結している計画ですが、2020年の東京オリンピックによる臨海エリアの活性化などでまた復活したりするかもしれません。ゆりかもめのまだ終わりじゃないぞという意気込みを感じるカーブでした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

2.

 

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豊洲公園からの眺めです。

ただのいい景色じゃねーかと思わないでください。確かに夕暮れが綺麗ですが、注目すべきは写真の中央あたりです。ものすごい数のクレーンがあるのがわかりますね。ちょうど晴海埠頭のあたりでしょうか。東京オリンピックの際に選手村が作られる予定の場所です。現在はそれに向けた土地の開発と新しい建物の建設などで急ピッチで工事が進んでいます。個人的には晴海埠頭の雰囲気がすごい好きだったんですけど、しょうがないですね。古いものを潰して新しいものが生まれる代謝のスピードこそ東京の持つ大きな魅力でもあります。だからこそ、この街では行きたいところには行けるうちに行くべきですね。夕暮れと相まってしんみりした気持ちになってしまいました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

3.

 

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アーバンドック ららぽーと豊洲に来ました。

豊洲の商業施設といえばこのららぽーと豊洲をおいて他にないでしょう。他のららぽーととの違いはアーバンドックの枕詞にも見られるように造船所であったことを活かした設計です。写真にあるようなクレーンと跳ね橋のモニュメントも造船所であった面影を強く印象付けます。写真の下に写っている近未来的な船はヒミコという水上バスで、浅草まで隅田川を伝って行くことができます。ちなみに写真左の跳ね橋は昼は水上バスが乗り入れるため上がっていますが、夜はちゃんと降ります。跳ね橋の真ん中から見る東京湾ららぽーとの姿もなかなかオツです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

4.

 

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がすてなーにに来ました。

正式名称をガスの科学館という東京ガスが運営するガスの博物館です。体験参加型の博物館で、小学校などの課外授業で使われることも多いようです。以前有明を歩いた時に水の科学館をご紹介しましたが、臨海エリアにはその広大な土地を活かしてこうした大型の博物館なども作りやすい場所みたいですね。

東京写真10選その19(有明・国際展示場編) - 東京日記

館内ではガスが生む炎のキャラクターのプカ、ガスが生む電気のキャラクターのピカ、ガスが生む温かさのキャラクターのポカが案内してくれ、子ども向けの取り組みが充実していることが伺えます。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

5.

 

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新豊洲駅近くにある丸い建物が気になります。

テプコ豊洲ビルというこちらの建物。巨大なバームクーヘン状の建物はビッグドラムという愛称もあり、直径は140mもあるそうです。これは東京電力の施設の一つで、建物の地下には巨大な変電所を構えているそうです。またインターネットデータセンターとしての設備も備えており、有事の際などには電気やネットの維持に関する重要な拠点となる場所だそうです。今でこそ豊洲は大きなビルが立ち並び、その個性的な見た目も若干埋もれていますが、2003年の完成当時は周りにほとんど建物が無く、かなり奇妙な存在に写った人も少なくないようです。目立つ建物の割には中の設備が設備なだけに一般人はもちろん入れず、調べてもほとんど情報が出てこないやっぱり気になる建物でした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

6.

 

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これまた気になる建物を発見です。

巨大なビニールハウス的な見た目の建物です。なんだこれはと思って調べてみると新豊洲Brilliaランニングスタジアムという施設でした。その名の通りここは走る為の施設で、ドームの屋根の下は60mのトラックが用意されており、悪天候でも開放的にランニングを楽しむことができるようです。短距離のランニング専用の施設というのは珍しいですね。豊洲付近は土地柄からかこうした珍しい取り組みの施設がたびたび作られています。来るたびに気になる施設が増えているので飽きのこないエリアですね。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

7.

 

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物珍しい施設というと最近ではここも話題になってますね。

チームラボプラネッツです。臨海エリアの駅にはよくこの施設のポスターが貼ってますね。デジタルテクノロジーによる鮮やかな光の空間を楽しむことができ、やたらとインスタ映えすることでも有名です。個人的な感想なんですが、ここの青い光が雨みたいに降り注いでる空間で上向いて佇む写真をLINEのアイコンにしている女性の方めちゃくちゃ多くないですか?知り合いだけで3,4人いるような...。それくらい間違いなしのスポットということなんでしょう。これも2018年の7月にできたばかりの施設で豊洲の可能性の広さを感じさせます。

 

 

 

 

 

 

 

 

8.

 

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豊洲大橋に来ました。

築地から豊洲へ市場が移転する際にものすごい数のターレーが走って話題となった場所です。この橋は環状2号線の一部で、現在は暫定的に開通しています。環状2号線の話は以前虎ノ門を歩いた時にもご紹介したのですが、ずっと前から構想はできているのに色々な事情でなかなか本開通が実現していない都の長年の課題とも言える道路です。

東京写真10選その21(虎ノ門・神谷町編) - 東京日記

この豊洲大橋は市場移転に伴い暫定的に開通しているものの、環状2号線全体の本当の意味での開通は2022年になるとも言われています。ただ2020年にはオリンピックによって臨海部の交通量が大幅に増加することが見込まれますのでこのように暫定的に開通させるよう他の場所でも急ピッチで作業が進んでいます。開通すれば大幅に利便性が向上することが見込まれますので楽しみです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

9.

 

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市場前駅に来ました。

都内でも最も不遇な歴史を持つ駅ではないでしょうか。この駅が「市場前駅」という名前で開業したのは2005年のことですが、豊洲市場がこの駅の最寄りとなったのはご存知2018年のことです。これはこの駅が作られた2005年の時点で既にこの地に築地市場を移転させる構想があったことを意味します。先行して名前が付けられたものの、なんやかんやあって実際に豊洲市場の前となるまで13年も要してしまいました。しかもこの13年間は周りに建物が全く無いため23区にありながら1日の乗降者数が数十人前後という驚異的な過疎駅として名を馳せていました。誰にも利用されないこと苦節13年、ついに市場前駅は名前の整合性を手に入れ、現在は豊洲市場の関係者や見学者で賑わいを見せています。よかったね...泣。みんな機会があればぜひ使ってあげてください...。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

10.

 

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ということで結局来ちゃいました。

この日は遅かったため中をしっかり見れた訳ではありませんが、なんとなく雰囲気を掴むことはできました。移転に関する賛否両論は未だに週刊誌や情報番組の格好のネタですが、我々一般人は新しい観光スポットができたくらいのつもりで楽しむのがちょうどいいかもしれません。施設も綺麗になりましたし、わかりやすい展示なども増えており見学者にとってみれば悪くなった点はあまり無いように見受けられます。この施設も築地のように息の長い施設として、東京の新たな魅力を発信する場所になってほしいと願ってやみません。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ということで夕暮れの豊洲をお届けしました。いい雰囲気でしたね。

次は三の付くあの街を歩きます。お楽しみに。

 

 

 

 

 

 

おわり