東京日記

東京の気になったものについて書いてます。『東京写真10選』全100編公開中

東京写真10選その56(秋葉原・岩本町編)

こんばんは一流です。今日はオタクの街と呼ばれるようになって久しい秋葉原の街を歩いて気になったものをご紹介していきます。よろしく。

 

 

 

 

 

「あきはばら」と読むわりには「アキバ」と略す街、秋葉原の登場です。昔は「あきばはら」と読んでいた時代もあったらしいです。古くは電気街、少し前はアニメや漫画のオタクの街、そして現在はIT企業なども多く進出しており、まだまだ進化を続けている街でもあります。この周辺には駅が密集しており、行きたい店に応じて最寄駅を使い分けるという方も見られます。中心となる秋葉原駅にはJR山手線と京浜東北線総武線のほか東京メトロ日比谷線つくばエクスプレスなど多くの路線が乗り入れます。東側にある都営新宿線岩本町駅と含めこの辺りをぶらりと歩いて気になったものを写真10枚でまとめましたのでぜひご覧ください。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

1.

 

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まずは駅近の秋葉原ラジオセンターにやって来ました。

総武線のガード下に密集している電気屋さん街です。電気街として名を馳せた事がよく伺えるディープな施設です。中に入ると周りの世界とは隔絶された別世界に来た感じがします。オタクの街として脚光を浴びるずっと前からここでは多くの店が電子部品や無線機を売ってきました。かつてはこういった電子機器は露店で売られていたと言いますが、それらを移転させまとめあげて誕生したのがこの施設です。今では外国人の方も多く買い物に訪れており、未だに電気街としての一面が色濃く残っていることを強く感じさせました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

2.

 

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ラジオ会館に来ました。

こちらも長らく秋葉原の顔として存在感を放っていた建物です。現在の建物は2014年にオープンした新しいものですが、かつては同じこの地に1962年に竣工した旧会館が建っていました。先ほどのラジオセンターもそうですが、ここでいうラジオとは無線機器全体を指す言葉です。このビルもかつては露店だった店の移転先として様々な電子機器店が入居していましたが、ラジオセンターよりも一般的な一般家電やパソコンなどを扱う店が徐々に多くなり一躍秋葉原の顔となりました。今では電子機器だけでなくホビーショップやイベントスペースなども多く、秋葉原らしい商業施設としてまだまだ進化を続けています。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

3.

 

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マーチエキュート万世橋に来ました。

2013年に完成したおしゃれな飲食店やショップが並ぶJRの商業施設です。ここにはかつて万世橋駅という中央本線の起点となる駅がありました。このマーチエキュート内に当時の模型がありますが、現在の東京駅にも似た赤レンガの豪華な駅で、駅前広場には巨大な銅像まで建てられていました。大正で最盛期を迎えますが、その直後に東京駅、神田駅、秋葉原駅が次々と完成したことと関東大震災により駅舎が焼失したことから徐々に客足が遠のき1943年に廃駅となってしまいました。その後鉄道博物館が跡地に作られていましたがそれも2006年に閉鎖され現在のマーチエキュートの姿となりました。当時の赤レンガを思わせる作りがそのまま活かされていてなんだか落ち着きますね。意外と都心にもこうした廃駅はあちこちにあります。その面影を見つけたり現在の使われ方を観察したりすると歴史の新たな一面を知ることができますね。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

4.

 

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そんなマーチエキュートの中で一番気になった空間がこちら。

開業当時はここ話題になってましたね。マーチエキュート総武線の高架下にある商業施設です。なのでそのまま上に登ると線路に顔を出すことができます。かつてホームであった場所をそのまま活かして現在はテラスとプラチナフィッシュという飲食店が入っています。窓の外をスレスレで走る総武線を見れる貴重な空間です。電車好きの方にはたまらないでしょうね。ここに立って秋葉原の街を見下ろすとかつて栄えた万世橋駅のホームで電車を待っていた人の気持ちが少しわかるかもしれません。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

5.

 

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秋葉原神社という神社を見つけました。

ビルの一階部分だけが神社になっています。秋葉原は何度も訪れたことがあるのですが、こんなところに神社があったとは初めて気づきました。中に入ってみると鳥居が並んでおりまるで伏見稲荷のよう。本殿もきっちりあるちゃんとした神社でしたが、参道の脇はアニメキャラのフィギュアがびっしり並んでいました。こちらの神社ができたのはかなり最近のことのようで、当時は若干物議を醸したそうですが今はすっかり秋葉原の町並みに馴染んでいます。この神社ではフィギュアの供養を行っているらしく、秋葉原の地域性に即した神社みたいです。外国人観光客も物珍しそうに入っているのを見かけたのでまた新たな観光スポットにもなっているのかもしれません。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

6.

 

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苔むすアートミュージアムというミュージアムを見つけました。気になる。

気になりましたが、写真の通り閉まってました。ショック。ということで調べてみると、ここは日本湿工塗協会が運営する2017年の1月にオープンした苔をテーマにした作品が並ぶミュージアムでした。店先の一角といった感じで広くはないですが、個性豊かな苔の作品が所狭しと並んでいます。額縁の中に苔を生やし絵のような見た目にしている作品などアイディアも面見事です。ここの館長であり日本湿工塗協会の理事長である武田さんは苔を愛して40年にもなるそうで、単純に苔の面白さだけでなく、そのメカニズムを様々な技術に活かし裾野を広げているようです。今度は空いているときに訪れてその奥深さを堪能したいと思います。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

7.

 

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めちゃくちゃ気になる看板を見つけました。

ビールを片手にネクタイを目に巻いたサラリーマンのおじさんが巨大な餃子に乗って波乗りをしています。なにこれ。インフルエンザの時に見る悪夢?

ここはWARASHIBE GYOZA(わらしべ餃子)という餃子をメインとした飲み屋さんです。飲み放題コースに餃子が付いてきたり、チーズフォンデュ餃子やパクチー餃子などありそうでなかった数々の組み合わせの餃子を提供しているそうです。美味しそうですね。看板のインパクトに負けないようなメニューが用意されているとのことですので餃子好きの方は是非行ってみましょう。

 

 

 

 

 

 

 

 

8.

 

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秋葉原公園に来ました。

秋葉原駅昭和通り口を出るとすぐにあります。公園という名ですがこれを公園と呼んでいいのか気になって写真を撮ってしまいました。ただの道じゃないこれ?しかしよく見ると色々と気づくことがあります。まず左側に自転車が写っていますが、これらは全て駐輪場にきちんと駐車されているもの。適当な場所に停めている自転車は見当たりません。また駅前というのにゴミひとつ落ちておらず、地面に座るような人も見受けられません。さらに段差がなく、自転車や車椅子の方でも行き来しやすい作りをしています。さすが千代田区といったところでしょうか。何もない広場というのは逆にその土地柄を現すことが見て取れます。古くから大きな広場や歩行者天国などのあった秋葉原ではこうした何もない空間がうまく使われているようですね。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

9.

 

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オアシス@akibaという場所に来ました。

こちらは千代田区が設置した有料の公衆トイレです。有料の公衆トイレって海外だと割とメジャーですが、日本ではほとんど見たことがありません。このオアシス@akibaも都内の自治体が設置した初の有料トイレだそうです。オープンからは12年近くが経っていますが未だにかなり先進的なスポットのようですね。利用料は1人100円とのこと。駅からも近く立地もいいことからトイレだけでなく書いてあるように喫煙コーナーと地域案内コーナーも併設されています。これらと合わせて使う人も多そうですね。外国人観光客の方などはむしろ有料の方が安心できるのかもしれません。千代田区はこうした取り組みに力を入れていますね。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

10.

 

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最後は2k540 AKI-OKA ARTISANで締めます。

すでにご存知の人も多いかもしれないこの施設。近年流行りの高架下を開発した施設の中でも特に有名なところの一つですね。秋葉原駅から御徒町駅の間の高架下にものづくりをテーマとした工房やアトリエなどがずらりと並びます。ここでしか手に入らない手作りの品がたくさんある他、ワークショップなどもたびたび開催されています。江戸時代、この秋葉原-御徒町間のあたりには多くの伝統工芸職人が住んでいたと言います。その文化を現代に調和する形で提供することをコンセプトとしているこの2k540 AKI-OKA ARTISAN。名前が少し長いですが、2k540とは東京駅を起点とし2.54kmの地点であること、AKI-OKAは秋葉原御徒町の頭の文字、ARTISANは職人を意味するフランス語であるそうです。ここを歩いて見ると自分が欲しいと思っていた何かに出会えるかもしれません。

 

 

 

 

 

 

 

 

ということでオタク文化以外の魅力もたくさんある秋葉原と岩本町周辺をご紹介しました。

来週は坂の名前がそのまま駅名になっているあの街に繰り出します。お楽しみに。

 

 

 

 

 

 

おわり