どうもこんばんは一流です。今日は渋谷区から初台と参宮橋周辺をぶらりと歩いて気になったものを写真10枚でご紹介していきます。楽しみですね。
意外にもめちゃくちゃ久しぶりな渋谷区(なんとその13代々木・南新宿編以来!)から初台と参宮橋をご紹介します。渋谷区といってもこの辺りは新宿駅にほど近いエリアですね。初台駅は京王新線で新宿駅から一つ隣の駅です。京王新線は新宿から初台・幡ヶ谷・笹塚までを結ぶ路線ですが、一方の京王線では新宿駅の隣は笹塚駅のためなかなかややこしい路線です。初台に行きたいときは京王新線でないとたどり着けませんので注意しましょう。初台から南方向にある参宮橋駅は小田急線で新宿から二つ隣の駅です。京王と小田急という二つの私鉄が駆ける新宿西部のこのエリアで見つけた気になったものを写真10枚で見つけましたのでぜひご覧ください。
1.
まずはTHE・初台って感じの写真からスタートです。
手前の建物が新国立劇場で、奥にそびえる高層ビルが東京オペラシティビルです。これら二つの施設は併せて東京オペラシティという複合文化施設としてオフィスや劇場などなど様々な使われ方をしています。名前の通り新国立劇場はオペラやバレエなどの公演に使われる劇場を備えている一方、オペラシティビルには多くの企業がオフィスを構える他アートギャラリーなどを備えています。初台駅に直結しており、駅メロはオペラの名曲からくるみ割り人形の行進曲が使われているなどまさに初台の中心的存在といえる施設ですね。
2.
ではそんなオペラシティから気になったものを二つ紹介します。
この写真のオブジェ、オペラシティを訪れたことのある人なら一度は見かけたことがあるのではないでしょうか。巨大なアルミ製の人型の像はいつも天を見上げています。顎の部分が可動式になっており微妙に動いているのですが、これがこの像の見どころです。この像はジョナサン・ボロフスキー作の「シンギングマン」という作品です。その名の通り彼は空に向かって歌っているのです。実際に像の近くに行くと唸り声のような低い歌声が聞こえて来ます。製作者のボロフスキーは他にも世界中に巨大な人型の像を多く制作していますが、彼が小さい頃父親から聞いた伝説の巨人のお話が基になっているのだとか。子供の頃の思い出から生まれたシンギングマンは東京の空に向かっていったい何を歌っているのでしょうか。耳をすまして聞いてみると何かわかるかもしれません。
3.
オペラシティは建物の中にもアートがいっぱいです。
オペラシティ内にあるアートギャラリーでは年に4回企画展が行われており、主に近代美術や現代美術を展示している美術館となっています。オフィスビルの中にある美術館というのはなかなか珍しいですね。そのギャラリーに行く途中で出会ったのがこの人です。視界の端では黒い服を着た人が突っ立っているのかと思ったのでちゃんと見て驚きました。これはアントニー・ゴームリーのトゥータイムズⅡという作品。ゴームリーの作品はあらゆるところに人をポツンと配置することが特徴。人を立たせることでその場所を具体化させるというテーマがあるらしいです。様々なアーティストの作品を配置しているあたりにオペラシティの芸術への造詣の深さが伺えます。
4.
オペラシティのPR記事みたいになってきたので離れます。
こちらは一見すると普通のカフェですが、店名のところをよく見てみると違和感があることに気づきます。「City Hair&CAFE」とありますが、なんとカフェと美容室が一体となっているお店なんです。一年以上前の外苑前・青山一丁目編で紹介した店と同じタイプの店を初台でも見かけることができるとは思いませんでした。
このお店はもともと美容室が先にあったのですが、初台に移転するに伴いカフェを併設することになったそうです。髪を切るだけでもご飯を食べるだけでも両方でも利用でき、オシャレな店内やメニューから人気のお店のようです。どっちの目的で利用するか迷いますね。
5.
トゥクトゥクがありました。
いやほんともうそれだけなんですけど、トゥクトゥクがありました。初台の住宅街に突然出現したので二度見してしまいました。東南アジアではおなじみのトゥクトゥクですが、生では初めて見ました。しかも普通に駐車場に止まってるし。初台周辺で稼働しているんでしょうか?調べてもそういう話は出てこなかったので気になるところです。もしこの周辺で動いているところを見た人は教えてください。
6.
マザーというお弁当屋さんを見つけました。
店の壁に子供達が書いたポスターがたくさん貼ってあって気になりました。可愛らしい手形も付いていて子供にも人気のお弁当屋さんみたいです。ポスターで子供達がオススメしているのはメニューはブリ大根という渋めなチョイスですがそれだけ美味しいということなんでしょう。このお店は家族で経営しており、その名の通り母の味を提供するお弁当屋として初台の地で20年以上経営を続けているようです。この辺りはオフィス街でもありますが、地元の人に愛されている地域密着型のお店もしっかりと続いています。
7.
参宮橋にやってきました。
坂の街、花の街というフレーズを見つけました。参宮橋駅の前にはお店が立ち並ぶ商店会が広がりますが、この辺りには大小合わせ15もの坂に囲まれています。またこの地域は代々木公園にもほど近く、桜の名所も多くあることで知られます。渋谷区でありながらも喧騒とは程遠い閑静な街並みがこの周辺の特徴と言えるかと思います。参宮橋商店会のホームページを見てみたらめちゃくちゃシンプルでほっこりしました。ちなみに参宮橋駅名の由来はそのまま駅の近くにある参宮橋という橋なのですが、そもそもの由来はここが明治神宮の最寄駅であることです。東京メトロに明治神宮前駅という駅がありますが、実は参宮橋の方が最寄りです。ほとんど変わらないですが。
8.
東京乗馬倶楽部にやってきました。
23区内で唯一乗馬ができるスポットがこちらです。今年で97年もの歴史を誇る由緒正しき乗馬倶楽部で45頭もの馬を保有しています。倶楽部というだけあって会員になるにはかなりの額のお金がかかりますが、一般の方でも体験乗馬することができます。また隣接する代々木ポニー公園ではポニーと触れ合ったり乗馬したりすることができ、子供にも人気の施設となっています。乗馬というとなかなかハードルが高く、お金持ちの趣味って感じがしますが渋谷区で体験できると聞くと一回行ってみたくなりますね。ポニー公園の方は私も小さい頃訪れた記憶があります。家族連れでも楽しめそうなお出かけスポットですね。
9.
国立オリンピック記念青少年総合センターにきました。名前が長い。
カラフルな建物のこちらはスポーツや文化的活動の場を提供する研修所を備えた社会教育施設です。この地はかつて大名の屋敷などが点在している場所でしたが、明治維新後に当時の陸軍省がこの地を買い取り代々木練兵場として陸軍の訓練が行われる場所になりました。その後第二次世界大戦で日本が敗れるとワシントンハイツと言われる在日米軍施設として使われるようになるのですが、第一回の東京オリンピック後に日本に返還され現在の施設が作られました。研修施設やホールなどを備え、研修や遠征の際の宿泊施設として使われる他、吹奏楽団のコンサートやサークル活動、イベントなどなど使用法は多岐に渡ります。法人だけでなく個人の予約もできます。よく使う人にとっては馴染みのある場所かもしれませんが、初めてここを訪れた際はこんな施設があったのかと驚いたことを覚えています。
10.
最後はまた初台に戻って来ました。
一見何の変哲も無い公園ですが、名前が気になりました。この公園の名前は「角筈公園」。「つのはず」と読むこの名前、聞き覚えのある方は少ないのではないでしょうか。角筈とはかつて新宿の一部地域で使われていた地名です。現在の歌舞伎町や西新宿◯丁目一帯の広いエリアで使われていましたが、1970年代に現在の町名に変えられてしまいました。名の由来はなんとこの辺りを開拓した渡辺与兵衛という人物の髪型。束ねた髪が角や矢筈に見えたから...というなんとも味のある町名でした。新宿に限った話では無いですが、こうした面白い由来のある町名が味気ない名前に変えられてしまう寂しさについてはタモリさん、マツコデラックスさん、能町みね子さんなど多くの地理好きの方が言及していますが私も同意見です。ただこうして公園などにかつての街の面影を見つけることも、散歩の一つの醍醐味と言えますね。
というわけで久々の渋谷区から初台・参宮橋周辺をお届けしました。
次回は名前がかっこいいあの街に繰り出します。お楽しみに。
おわり