東京日記

東京の気になったものについて書いてます。『東京写真10選』全100編公開中

東京写真10選その44(後楽園・春日編)

こんばんは一流です。今晩は後楽園と春日周辺を歩いて気になったものをご紹介していきます。お盆明けでも歩くぞ〜。

 

 

 

 

 

ついさっき書き終わった記事です。危なかった…。しかも予約投稿の時間を間違えていて今日の夜中の時間ずっと完成前の状態のまま公開されてたようです…。誰も気づいてないよね?ね?

 

 

 

さて文京区から登場するのは東京ドームやラクーアを要する東京ドームシティの玄関口、後楽園駅春日駅です。後楽園駅東京メトロ丸ノ内線南北線が乗り入れ、春日駅には都営三田線大江戸線が乗り入れています。二つの駅はすぐ近くにあり、地下鉄4路線が使える非常に利便性の高いエリアですね。都会のど真ん中にありながらアミューズメント施設が充実しており、平日休日を問わず多くの人で賑わうエリアです。歴史と娯楽が交差するこの街で気になったものを10枚の写真にまとめてきましたのでご覧ください。余談ですが、私はナイツの漫才の「昔は後楽園球場っていう球場があったんですよ。ちょうど大きさが東京ドーム1個分くらいだったんですけどね。」というネタが好きです。

 

 

 

 

 

 

 

1.

 

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まずは後楽園駅からご紹介です。

後楽園の駅ビルのメトロ・エムはよく見ると変わった形をしています。メトロがまだ営団地下鉄だった頃に初めて作られた駅ビルでもあります。メトロの駅のくせに地上に立派な駅ビルがあるのは地上を通る丸ノ内線が先に作られたため。実は後楽園駅を通る二本のメトロはものすごい高低差があり、丸ノ内線は地下鉄と言いながら駅ビルの2Fを貫通するように走っている一方、南北線は地下37mとメトロで2番目の深さを誇ります。そのためこの駅で南北線から丸ノ内線に乗り換えるのはなかなか骨が折れます。少し先の四ツ谷でも同じ乗り換えが出来るので状況によってはそちらをオススメします。ちなみに南北線後楽園駅の発車メロディはメジャーリーグでおなじみの「 Take Me Out To The Ball Game」。野球観戦の時にこのメロディが流れるとテンションが上がりますね。

 

 

 

 

 

 

 

 

2.

 

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文京シビックセンターにきました。

文京区役所が入る立派なビルです。後楽園・春日の両駅から直結のアクセスを誇り23区の区役所の中でも最も大きな建物となっています。このビルの特徴は何と言っても最上部の半円型に飛び出た部分でしょう。初めて見たときは天空闘技場か何かかと思いました。ここは無料の展望台になっており、都内でも屈指の眺めを堪能することができる隠れた名所です。新宿方面の高層ビル群や運が良ければ富士山も望むこともできます。東京ドームのイベントの開始まで時間がある方はここで優雅に都内を見下ろすのも悪くないでしょう。

 

 

 

 

 

 

 

3.

 

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春日の名前の由来を見つけました。

こちらは徳川家光の乳母として知られる春日局の像です。春日という街の名はかつてこの地が春日局の領地であったことから取られています。大奥などでも知られる徳川政治の重要人物であった彼女は家光よりこの地を拝領しただけでなく、同じ文京区の湯島にはお墓のある麟祥院という菩提寺もあり、この周辺は彼女とゆかりが深い土地となっています。写真にある石碑には「西に入る 月を誘い 法をへて 今日ぞ火宅を逃れるかな」という彼女の辞世の句が刻まれています。火宅とは苦しみに満ちた現世のことを指す言葉で、激動の人生を送った彼女は平穏に満ちた極楽へ行くことを恐れてはいなかったようです。

 

 

 

 

 

 

 

4.

 

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講道館にきました。

日本柔道の総本山である講道館はここ後楽園に置かれています。写真に写る銅像の人物は嘉納治五郎講道館創始者にして日本のスポーツの父とも呼ばれる偉大な柔道家です。アジア人として初めてIOC委員となったり現在の筑波大学の校長を務めたりと教育者として日本スポーツ界を引っ張り続けた嘉納治五郎のお墓では、現在でも柔道日本代表が世界大会に赴く際に必勝祈願が行われているのだとか。徳川家がまだ将軍を務めていた頃から昭和初期までのまさに激動の時代にスポーツの素晴らしさを広めるために尽力した彼の目に、今の後楽園の地はどう映っているでしょうか。競技は違えども人気スポーツチームの本拠地として熱気溢れる後楽園の今があるのも彼のような偉大な先人がいたおかげということを忘れてはいけません。

 

 

 

 

 

 

 

5.

 

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源覚寺にきました。

「こんにゃくえんま」という別名を持つことで知られるお寺です。これは本尊にいる閻魔さまの像のある逸話が由来となっています。宝暦時代、ある一人の老婆が目を患い毎日この閻魔像にお祈りしていました。すると夢の中に閻魔さまが現れ「私の目をあなたにあげて治してあげよう」と告げたと言います。その後老婆の目は治り、それ以来老婆は自分の好物であったこんにゃくを供え続けたそうです。実際に閻魔さまの像をよく見てみると右眼がまるで病を患っているかのように黄色く濁っており、逸話に真実味を持たせています。閻魔大王ってもっと怖いイメージがありましたが、このエピソードだけ聞くとすごいいい人ですね。今でも災厄を代わりに請け負ってくれるという意味からお参りしに来る方も多いそうです。

 

 

 

 

 

 

 

6.

 

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東京都戦没者霊苑にきました。

16万人以上とも言われる太平洋戦争での東京都の戦没者の慰霊のために作られた施設です。千鳥ヶ淵戦没者墓苑や以前ご紹介した両国の東京都慰霊堂などと並ぶ都内の主要な戦没霊苑の一つです。かつてこの地に小石川陸軍工科学校があった名残からここに建立されたとのことです。近くに球場や遊園地があるにも関わらず、ここは周囲の喧騒から切り離された静かな空間が広がっています。

 

 

 

 

 

 

 

7.

 

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黄色いビルです。

前々からふざけた名前だな〜と思っていたので改めて調べてみます。その名の通り黄色いビルである黄色いビルは、通称ではなく正式な名前となっています。1973年に開業し現在はスポーツ施設やボウリング場、宇宙ミュージアムTeNQなどが入り多くの人で賑わっています。かつてはこの近くに青いビルという名前の青いビルがあったのですが、最近リニューアルされ外壁が青くなくなってしまい、後楽園ホールビルに改称されてしまいました。また青く塗ればよかったのに...。後楽園周辺はこうしたビルの中にも様々なエンターテイメント施設が入っており1日いても回りきれないほどの楽しみ方がありますね。

 

 

 

 

 

 

 

 

8.

 

 

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その黄色いビルの中にあるウインズをご紹介します。

ウインズというのはJRA直営の場外馬券売り場を指します。都内の各地でも見かけることができますが、その中でもこの後楽園ウインズは日本一の売り上げと規模を誇ります。休日に家族連れで賑わうドームシティの傍らにワンカップを片手に持ったおじさんが大量にいるのを見かけたことはないでしょうか。施設の中では競馬場と離れた場所でありながらライブさながらの環境で楽しむことができる設備が揃っているようです。後楽園は本当に色々な楽しみ方ができますね。

 

 

 

 

 

 

9.

 

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小石川後楽園に来ました。

徳川頼房が築いた庭園であり、後楽園の地名の元となった場所です。日本三名園の一つに数えられる岡山県の後楽園と同名で紛らわしいのでここを呼ぶときは小石川を頭につけましょう。建設を命じたのは徳川頼房ですが、その後改修を重ね「後楽園」の名付け親になった人物は水戸黄門で知られる徳川光圀です。光圀は明の朱舜水という儒学者を設計に同行させたそうで後楽園の名前や景観には当時の中国で好まれた仕掛けが多く施されています。中には67箇所もの景物があるらしく都会の喧騒を忘れて庭園でゆっくり過ごすにはもってこいの場所です。

 

 

 

 

 

 

 

10.

 

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ということで最後は東京ドームで締めましょう。

広さの基準でおなじみの今更紹介するまでもない施設です。球場としては読売ジャイアンツの本拠地ですが、46000人もの収容人数を活かしコンサートやあらゆるイベントにも使われています。私は昔イベントスタッフのアルバイトをした時に空っぽのグラウンドに立ったことがあるのですがすごい開放感でした。ここで歌ったりホームラン打ったりするのはそりゃ気持ちいいでしょうね〜羨ましい限りです。そんな東京ドームですが、実は一般の方でもレンタルすることができます。気になるお値段は平日の昼の2時間で35万円。草野球チームでも組めば1人1〜2万程度と意外とお得な気もしますね。子供じゃできない大人の遊び方ってこういうことなのかもしれません。

 

 

 

 

 

 

 

 

ということで色々な楽しみ方ができる街、後楽園・春日を歩きました。

次は私の地元の街を歩く予定です。お楽しみに。

 

 

 

 

 

おわり