東京日記

東京の気になったものについて書いてます。『東京写真10選』全100編公開中

東京写真10選その33(東大前・根津編)

こんばんは一流です。本日は読むと頭が良くなるかもしれない街のご紹介です。みんな読んでね。

 

 

 

 

最近忙しくてあまり散歩ができておらずストックが尽きかけています。ヤバいです。なんせこの記事が完成したのが昨日ですので過去最大のピンチであります。

またこの企画以外にも新しい企画を書き始めるとか言っておきながらまだ書けていません。今週か来週には一つ更新する予定ですのでお待ちください...。

 

 

さてまだ歩いていなかった区の一つ、文京区から東大前が登場です。ご存知の通り日本一の大学、東京大学があることで知られるエリアです。東京大学の最寄り駅は南北線の通る東大前駅の他に本郷三丁目駅などもありますが、今回は北側のこの周辺を散策しました。徒歩圏内にある根津駅と合わせてこの辺りには歴史的な建物が多く並び、歩いていると様々な発見のある地域です。根津は最近散歩の名所としてもよく紹介される谷根千の一角を占める街でもありますね。歴史や文化を知っていればいるほど散歩の楽しめるこの街で見つけた私の気になった10枚の写真をご覧ください。

 

 

 

 

 

 

 

1.

 

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まずは直球勝負の1枚でスタートです。

東大の代名詞、赤門の登場です。東大といえば誰もが思い浮かべる門ですが、実は正門ではなくただの門の一つです。なぜここまで有名であるかというと非常に歴史的の価値が高い建造物であるからです。遡ることなんと1827年加賀藩の前田斉泰が第11代将軍徳川家斉の娘、溶姫を迎える際に建てられたものだというから驚きです。つまり元々は大学の門として作られた訳ではなく、前田家の敷地に後から建てられた東京大学の門としてそのまま活用しているということになります。現在では国の重要文化財の1つとなっており、学問を極める志を持った若者の憧れの門として未だにその存在感を放ち続けています。

 

 

 

 

 

2.

 

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赤門が有名すぎてこんなことにもなっています。

こちらのお店の名前は「赤門不動産」。このように東大周辺には赤門を名前に入れている店が多くあります。地名でもないのに店名に使われる名前ってよく考えるとかなり貴重な気がします。確かに「東大不動産」とかだとちょっと直接的すぎてやらしい感じになりそうです。こんな誰にでもわかる代名詞があるという点だけを取ってもさすが東京大学だと思わせる発見でした。

 

 

 

 

 

 

3.

 

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東京大学構内から1つ銅像をご紹介します。

東京大学構内には安田講堂三四郎池など非常に有名な建造物、景観がたくさんありますが、個人的に見てほしいのはこの像です。左の犬はかの有名な忠犬ハチ公で右の人物はハチの飼い主、東京大学の教授であった上野英三郎博士です。犬好きの上野博士はハチのことをとても可愛がり、渋谷駅からの出張にもよく送り迎えをさせていました。教授が不在の間、ハチの面倒を見ていた生徒たちは教授の犬を呼び捨てではなく「ハチ公」と呼ぶことで敬意を表していました。ハチを飼い始めて1年半が過ぎたころ、上野博士は大学構内で急逝してしまいます。それからハチは死ぬまでの10年以上に渡って渋谷駅で上野博士を待ち続けたと言います。渋谷にあるハチ公像はその時のハチを表現したものですが、この像は上野博士の生前に渋谷で待っていたハチと再会した際のものとなっています。彼らは今頃きっと天国でこの像のように再会を果たしていることと思います。

 

 

 

 

 

 

 

4.

 

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京都の伏見稲荷を思わせる鳥居が現れました。

ここはヤマトタケルが1900年以上前に創祀したと伝えられる根津神社の一角です。社殿の多くが重要文化財とされている都内でも有数の歴史を持つ神社ですが、この千本鳥居も特徴の一つです。特に見頃となる時期は5月のはじめ、毎年3000株ものツツジが色とりどりに咲き乱れるつつじ祭りが開催される時期です。鮮やかなツツジと神秘的な千本鳥居、荘厳な社殿の共演は一見の価値ありです。最近では海外から訪れる方も多く、私が散策した際も様々な国の方が楽しんでいられる姿が見られました。

 

 

 

 

 

 

5.

 

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なんとも珍しい金色のポストを見つけました。

こちらは本郷郵便局前にあるポストです。なんでも郵便制度の創業100周年を記念して作られたもので日本に3つしかない貴重なポストだそうです。ですが入れ口は10年くらい前から塞がれポストとしては現役を退いてしまっているのだとか。個人的に気になったのはポストの上にある「郵便は世界を結ぶ」と書かれた地球を人々が支えている像ですね。世界の人々みんなが支えているのかと思いきや「持ってる感」を出して誤魔化してる人が結構いて面白いですね。小学校の運動会の大玉転がしで全然触れず手だけ伸ばして頑張ってる風にやり過ごしたことを思い出しました。

 

 

 

 

 

6.

 

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東大の近くにあったお店の張り紙です。

「思うところあってお墓参りしてきます。臨時休業させていただきます。」とあります。言い回しに趣があって思わず写真を撮ってしまいました。大学の近くにある個人経営のお店というと飲食店であれ商店であれ学生たちの憩いの場になるケースがよくあります。ここのご主人も学生たちと長い付き合いをされてきたのかもしれません。この言い回しはお客さんとの信頼あってこそという感じがしますからね。まさか閉まっている店からご主人の人柄やお客さんとの関係まで感じられるとは思いませんでした。

 

 

 

 

 

 

7.

 

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写真では説明しづらい道に来ました。

一見すると普通の道ですが、少し曲がりくねっているのがわかるでしょうか?S字クランクのようなウネウネした道がずーっと続いています。その名もへび道という知る人ぞ知る隠れ散歩スポットのようです。かつては藍染川という小川が流れておりそれを埋め立てた為にこんなにウネウネした道になっているのだとか。小さな裏道であるにも関わらずこの道沿いにはオシャレな雑貨屋やカフェなどが多く立ち並びます。先が見えないおかげで曲がる度に素敵なお店が目に入るワクワクが続く面白い道でした。

 

 

 

 

 

8.

 

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弥生土器発掘ゆかりの地の石碑を見つけました。

日本史の授業で誰もが聞いたことのある弥生土器はなんとこの街から出土していました。1884年、当時東京府本郷区向ヶ丘弥生町という名前であったこの地の貝塚からほぼ完璧な形状を保った土器が出土しました。土器は街の名前をとって弥生土器と名付けられ、その後この土器が使われていた時代を弥生時代と呼ぶようになりました。ちなみに現在の住所は東京都文京区弥生町であり、「弥生」の名は残されています。都内には数多くの歴史ある町名がありますが、時代の名前の由来となったのはここくらいなものではないでしょうか。編入の危機を乗り越え町名を保っているということですのでこれからも名を残していってほしいですね。

 

 

 

 

 

 

9.

 

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見つけましたよみんなが好きそうなやつ。

「おばさん枝を盗るな!!」とありますがこれは一体どういう意味なのでしょうか。

 1.よく枝を盗むおばさんがいるのでその人に呼びかけている。

2.「おばさん枝」という品種の植物である。

3.成長に応じて「お姉さん枝」とか「おじさん枝」とか呼び方を変えているけど特におばさん枝は盗んではいけない。

全く真相は闇の中ですが、こういうの考えるの楽しいですよね。みなさんも意見があったら是非教えてください。

 

 

 

 

 

 

10.

 

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最後は美術館で締めます。

こちらは弥生美術館という私立美術館です。隣には竹久夢二美術館が併設されており、高畠華宵竹久夢二といった戦前活躍した画家たちの美術品がコレクションされています。いわゆる大正ロマンと呼ばれる激動の時代に生まれた画風は現在でも強い人気があります。かつては皇后陛下も来館されたこともあるそうで小さいながらも充実した展示内容となっています。

 

 

 

 

 

ということで東京大学だけじゃない街、東大前と根津をお送りしました。

来週は異国情緒溢れるあの街を攻めます。

 

 

 

おわり