東京日記

東京の気になったものについて書いてます。『東京写真10選』全100編公開中

東京写真10選その21(虎ノ門・神谷町編)

こんばんは。月曜21時は東京写真10選のお時間です。今日も東京の街で見つけた気になったものを写真10枚でまとめます。今宵はビジネス街、虎ノ門と神谷町をお散歩しました。

 

 

 

 

今回は都心のビジネス街、虎ノ門と神谷町をご案内します。虎ノ門といえば2014年に開業した虎ノ門ヒルズを始めとし、今再開発が進められている都心の一等地です。現在は東京メトロ銀座線が虎ノ門駅を通っていますが、2020年には日比谷線の新駅が作られるエリアとしても話題になっています。また神谷町は日比谷線の通るこれまた一等地のビジネス街。この辺りには各国の大使館や高級ホテルなども多く立ち並び、落ち着いた大人の街といった雰囲気が広がっています。そんなお堅い感じの街で見つけた10枚の写真をご覧ください。

 

 

 

 

 

1.

 

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まずは金刀比羅宮からご紹介します。

オフィスビルの一階部分に鳥居が立ち、参道がビル内部へと通じているという構造の神社です。現代の建物と神社の調和が見事ですね。この神社は香川県にある「こんぴらさん」の愛称でおなじみの金刀比羅宮の分社の一つです。江戸時代に讃岐国丸亀の藩主が江戸の虎ノ門に訪れた際に故郷の神を想い祀ったのが起源とされる由緒ただしき神社です。江戸と東京の両方の中心地である虎ノ門だからこそ見れる風景ですね。

 

 

 

 

2.

 

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虎ノ門ヒルズのイメージキャラクター、トラのもんが登場です。

名前も見た目もそのまんますぎますが、もちろん藤子プロダクション公式のキャラクターです。22世紀の東京からやってきたというトラのもんはドラえもんとおんなじ工場で作られたという設定なのだとか。ドラえもんも元々は耳がありますからその辺りもバッチリですね。

虎ノ門ヒルズは2014年に完成した虎ノ門エリアの新たなランドマークですが、六本木ヒルズ表参道ヒルズなどと比べると商業施設としての要素はやや薄めで、オフィスやホテルと言ったビジネス層向けの施設がメインとなっています。

 

 

 

 

3.

 

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そんな虎ノ門ヒルズの下を通る虎ノ門トンネルです。

 虎ノ門ヒルズが開業した時に話題となったいわゆる「マッカーサー道路」の一部がこのトンネルです。ここの道路に関しての話はかなり複雑なので詳しく知りたい方はwikiの『東京都市計画道路幹線街路環状第2号線』の記事でも見てください。名前長すぎだろ。簡単にまとめるとこの道路は1945年に一度計画されて以降、60年近く着工が凍結されていたけどこの前やっと作ったよというお話です。当初の予定からはだいぶ遅れてしまいましたが、新橋から虎ノ門までを通る幅の広いこの通りと虎ノ門ヒルズは新たな景観を虎ノ門エリアに作り出したのでした。

 

 

 

 

4.

 

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古びた有料休憩所です。

中には椅子と灰皿が用意されており、喫煙と飲食ができる休憩室のようです。が、都心のど真ん中でこの設備で有料とはなかなか思い切った商法ですね。この辺りは路上喫煙なども厳しそうですし、意外と需要があるのでしょうか?いずれにせよかなりの歴史がありそうなので、ここに集うことで生まれたコミュニティなんかもありそうですね。

 

 

 

 

5.

 

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愛宕神社の出世の石段にきました。

虎ノ門エリアにはなんと自然に形成された山があるのをご存知でしょうか。それがこの標高26mの愛宕山。山頂には徳川家康によって作られた愛宕神社があります。そこに行くためにはこの出世の石段と呼ばれる86段の石段を登らなければなりません。(別ルートを使えばエレベーターでも行けます。)ノンストップで歩き切るのは健康な大人でもなかなかきついこの石段ですが、出世という枕詞がつくのは江戸時代のある逸話が由来。三代将軍家光がかつてここを訪れた時、山頂まで馬で行き、梅を取ってくるよう部下に命じました。ほとんどの馬が怖気付き登れない中、曲垣平九郎という家臣が見事これを成し遂げ、家光から日本一の馬術名人と讃えられたのでした。どう見ても馬で登るのは無理な傾斜でただの伝説かと思いきや、なんと明治以降に少なくとも3人これを達成した記録があるそう。実際に見てみたいとんでもない話ですね。

 

 

 

 

 

6.

 

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ノアビルにきました。

建築物マニアの間では高い人気を誇るこのビル。下層部のレンガ作りから高層部の独特の黒色と点在する窓...と都心の高層ビル群の中にあっても一段と存在感を放っています。中は普通のオフィスビルなのですが、入口もまるでダンジョンのようでここに毎日出社する人がいると思うとちょっぴり羨ましいです。これは昭和を代表する建築家の一人、白井晟一氏の作品の一つであり石造や独特な光の取り入れ方を特徴とした彼の代表作でもあります。

 

 

 

7.

 

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そんなノアビルの向かいにあるビルに来ました。

このマーク、都市伝説が好きな方などは見覚えがあるのではないでしょうか。そうです。この建物は『世界を裏で操る秘密結社』、『世界の真の支配者』...陰謀論には必ずと言って登場するあの謎の組織フリーメイソンの日本総支部なんです。全てが謎に包まれた怪しい組織といった印象を持っている方も多いフリーメイソンですが、ここは意外にも一般の人でも見学ができるそうです。ですが気になる方はぜひとも入会をしてこの施設を利用してみて欲しいですね。世界の秘密を知ることができる...かもしれません。

 

 

 

 

8.

 

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狸穴坂(まみあなざか)に来ました。

都内でも屈指の難読地名の一つでしょう。タヌキと書いてマミと読みます。名の通り昔ここにあった穴にタヌキが住んでいたらしく、これもまた江戸時代から続く歴史のある名前となっています。余談ですがサッカーのFC東京のマスコットキャラ、東京ドロンパはこの狸穴坂出身のタヌキという設定みたいですね。

先述したノアビル、フリーメイソン日本総支部、さらにこの狸穴坂に加え宗教法人霊友会の釈迦殿やロシア大使館、さらには東京タワーなどは全て飯倉交差点という交差点付近にあります。政治やら宗教やら歴史やらがめちゃくちゃに交差しているここが私は都内の交差点の中では一番好きだったりします。

 

 

 

 

9.

 

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三年坂に来ました。

三年坂というと京都の清水寺にある産寧坂の別名として有名です。それにあやかったのか都内にも三年坂と呼ばれる坂はここを含めて6箇所もあるそうです。また三年坂といえば「転ぶと三年後に死ぬ」という言い伝えでも知られています。確か国語の教科書でそんな話がありましたね。転ぶと三年後に死ぬ三年坂で転んでしまったおじいさんが、あえて三年坂で転びまくることにより寿命を三年ずつプラスするというハチャメチャな逆転劇を演じるあのエピソードです。あのストーリーは子供ながらに「そういう理屈じゃねえだろ」とツッコんだのを覚えていますが、そんなことを思い出しながら、転ばないように慎重にこの坂を下りました。

 

 

 

 

10.

 

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なんの変哲も無いビルです。

実はここかつてテレビ東京の本社が入っていたビルです。かつてと言っても移転したのは2016年11月のことなので割と最近までここにいました。他の民放とは違う独自路線を行くことで知られるテレ東。汐留、六本木、赤坂、お台場と他社の本社の場所はやたら有名な割にテレ東本社の最寄りが神谷町であったことを知る人は少ないのではないでしょうか。現在はここから500mほど西にある住友不動産六本木グランドタワーの中に移転しています。新たな最寄り駅は六本木一丁目駅になったのでこれを機に皆さんもテレ東の場所を覚えてあげましょう。

 

 

 

 

 

 

ということで虎ノ門と神谷町エリアをお届けしました。

次回はオシャレなあの街にお邪魔します。

 

 

 

 

 

おわり