東京日記

東京の気になったものについて書いてます。『東京写真10選』全100編公開中

東京写真10選その17(両国・浅草橋編)

こんばんは一流です。

月曜の21時に更新ボタンを連打しているあなたのために更新します。

 

 

今回訪れる街は両国・浅草橋エリアです。

両国と言えば今なにかと話題の相撲の聖地。ぶらぶら歩くだけでそこら中に力士が歩いているのを見ることができます。そしてその隣駅が浅草橋駅ですが、この辺りには歴史的な史跡や施設が多く立ち並びます。相撲だけじゃない両国エリアの魅力を写真10枚で伝えていきたいと思います。

 

 

 

 

 

1.

 

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まずは両国駅にある優勝額から紹介です。

優勝額とは大相撲本場所にて優勝を飾った力士に送られる額縁のこと。両国国技館には32枚飾られており、東京場所で新たな優勝者が出るたびに古いものと順に取り替えられていきます。現在両国駅に飾られているのはかつての優勝者である三重ノ海若乃花武蔵丸白鵬の四枚です。どれも迫力がありますね。他にも写真に写っているように横綱の手形や背比べなどができるコーナーがあり、子供や外国人にもわかりやすく相撲の歴史を伝えています。

 

 

 

 

2.

 

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土俵です。

これは両国駅に直結した商業施設『-両国-江戸 NOREN』の中にある実物大の土俵です。ここは両国の新たな観光スポットとして2016年にオープンした施設でちゃんこ、そば、天ぷらなどを始めとした江戸の食文化を楽しめるレストランが多く立ち並び、外国人観光客にも人気を博しています。初めて土俵を間近で見たんですが、思ったより小さいなというのが第一印象でした。この狭い空間で足の裏以外が地面に着いたら負けと考えると改めて相撲の凄まじさを感じました。

 

 

 

 

 

3.

 

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江戸東京博物館に来ました。

巨大な高床式の構造という斬新な見た目をしていますが、意外とこの下町にマッチしているような気がして個人的には好きなデザインです。中には江戸の文化を伝えるための当時の生活の資料や再現模型などが充実しており東京の歴史を幅広く学ぶことができます。が、残念ながら今は改修工事に伴い休館中。2018年4月1日から新たにオープンするとのことですのでその際はまた訪れてみようかと思います。

余談ですが調べたらこの博物館の開館日が年も含めて私の誕生日と全く同じでした。気に入ったのはそのせいでしょうか。

 

 

 

4.

 

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横網町公園に来ました。

これは東京の地理好きには有名な話なんですが、この両国駅付近のあたりの地名は横網と言います。横綱(よこづな)』じゃありません。横網(よこあみ)』です。ほとんどの人が最初は読み間違えてしまう横網という地名ですが、実は横綱とは何の関係もありません。もともと横網という地名であったこの地にたまたま横綱を頂点とする相撲というスポーツを行う国技館ができただけなのです。どんな偶然だよ。あまりにややこしいのでいっそ横綱に町名を変更しようかという話も上がったことがあるのだとか。これを機にぜひみんな覚えてください。

ちなみにこの横網町公園はかつて関東大震災で避難してきた38000人もの方が犠牲になってしまった地でもあり、東京大空襲の犠牲者と合わせ東京都慰霊堂が建てられ追悼の碑などが並んでいます。

 

 

 

 

5.

 

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吉良邸跡です。

ここはかの有名な赤穂浪士の討ち入りが行われた吉良上野介の邸宅跡になります。現在は本所松坂町公園という区立の公園となっていますが、討ち入りの資料などが飾られている広場といった方が正しいでしょう。またもや日本史の知識がすっかり抜けてしまっているので改めて調べ直しました。驚いたのが47人の浪士たちが吉良を討ち取った後、この場所から泉岳寺まで雪の早朝を歩き通し、旧主の墓前に吉良の首を添えたというエピソード。街歩き好きの私にとっては討ち入りよりもここから泉岳寺までの十数キロを当時の舗装されていない道路、雪の中、討ち入り後という条件の中で歩ききったことに感嘆してしまいました。浪士ってすごいね。

 

これまた偶然ですが、泉岳寺エリアについては前の記事で紹介しているのでよかったらそちらもどうぞ。

 

 

 

 

6.

 

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神田川隅田川に合流する地点にある柳橋にやって来ました。

この橋から神田川側を見ると何とも風流な景色が広がっています。写真の左側に小松屋というお店が見えますが、これは川の上に建てられている建物です。川の両側に似たようなお店がずっと並んでいるのですが、これらは全て船宿や屋形船の発着点です。川から突き出すような形で等間隔に船の発着場が並んでおり、一部のお店は料理店なども併せて経営しているようです。川の上から神田川を眺めながら食べる料理もまたオツなものですね。

 

 

 

7.

 

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浅草橋駅前にやって来ました。

するとアピールが半端ない宝くじ売り場があることに気がつきました。どうやらこの売り場は1等やら2等の当たりくじがバンバン出る強運の売り場のようです。調べるとこの売り場の『秀じい』こと森秀夫さんの元で売られた宝くじからなんと20年間で18回も7千万円以上の当たりが出ているようで、その総当選金額は32億6千万というから驚きです。少しくれ。日本でも屈指の当たり売り場として知られており年末ジャンボなどの時期にはすごい行列になるのだとか。ちなみに写真には写ってませんがこの日も秀じいが販売してました。億万長者になりたい方は秀じいに夢を託しましょう。

 

 

 

 

8.

 

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人形屋さんです。

浅草駅と間違える人が多い浅草橋駅ですが、この辺りは歩いてみると人形屋が多いことに気づきます。ここでいう人形屋とは雛人形などの日本人形を売っている問屋のこと。雛祭りの時期などにCMで流れるような有名な人形屋はほとんどが浅草橋周辺に軒を構えています。このエリアはかつて浅草寺の参道であり、その時の人形屋やおもちゃ屋がそのまま発展していったというのが由来のようです。

他にも天然石などを中心としたアクセサリー屋や手芸小物店などが多い印象を受けました。これもかつて参道であった頃の名残なのでしょう。

 

 

 

 

9.

 

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浅草橋駅の表示です。

『ここはJRです』の表示の画質が荒すぎて笑ってしまいました。めちゃくちゃ拡大コピーした感がすごいです。頑張れ、JR。

 

 

 

 

 

10.

 

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最後は避難場所の看板で締めます。

地味なフィナーレですが、浅草橋周辺の避難場所が上野公園とはちょっと驚きました。距離は3kmほど離れており歩きでは40分以上はかかるためです。台東区としての避難場所なので間違いではないのですが、浅草橋周辺は古くからの小さなお店や住宅が密集している地域であり開けた空間が少ないということの表れでもあります。実際に歴史的にも火事などが起きやすい地域であるため消火器を外に付けている店もいくつか見られました。

 

 

 

 

 

ということで両国・浅草橋エリアをご紹介しました。歴史的に面白いものが多くて結構真面目な回になってしまいました。

 

次は私の地元に近い街をご紹介します。

 

 

 

おわり。