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東京日記

東京のこととかその他のこととか書いてます

ディズニーランドの思惑(その2)

エンターテイメント

 こんばんは。リューイチです。

今回は前回の続き、ディズニーランドの右半分が充実しているのは動線の管理をしたいからではないか?というところからお話しします。

 

 

 

 

まず動線というワードから説明します。動線とは動く線のことです。簡単ですね。

もっというと人の動く線、道筋のことを指します。そしてこの人とは多くの場合に客、消費者を示す言葉です。

 

マーケティングの世界では客の動線をどうコントロールするかということは当たり前の課題になっています。

 

例えばどのコンビニも飲み物が入り口から離れた奥の方に置かれていたり、どのスーパーも肉や魚をレジと真逆の位置に配置しているのも全てこの動線を管理しているからです。私たちは買い物をする際、商品の配置によって知らず知らずのうちに店を一周させられているのです。店内で歩く距離が長くなるということは、その分多くの商品と接する機会が増え、一人当たりの買い物する量を増やし顧客単価を上げることに繋がります。

 

 これと似たようなことをディズニーランドも行っているのではないでしょうか。もちろんディズニーランドはコンビニやスーパーとは業態、規模などが異なるため動線を管理する目的は違ってきます。

 

ディズニーランドが動線の管理を行うとすればそれは混雑度を少しでも解消するためでしょう。人が多すぎて何もできないという状況はディズニー側にも客側にもメリットはありません。園内の敷地をどんどん広げてキャパシティを大きくすることができれば楽ですがそう簡単に行えることではありません。とすると、人の動きを工夫して混雑を緩和させるしかないのです。

 

 

右エリアを充実させることにより、多くの客は入園後まず右側を目指すようになります。ファストパス制のアトラクションが多く、入口から近いトゥモローランドからスタートすることで効率よくアトラクションを周ることが出来るからです。そしてそのままリニューアル予定のファンタジーランドへ向かうとすれば、自然と反時計回りに園内を周る形になります。そうすると流れるプールのように反時計回りに人の流れが生まれます

 

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多くの客が同じ方向に歩くことで人の移動はスムーズなものになるのです。もし左エリアの方にも大量の客が周ってしまうとどこかで人の流れ同士がぶつかり滞留が生まれます。滞留が起きると人の流れは鈍化し、実際の混雑度以上のストレスや時間のロスを生んでしまいます。

 

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つまり近年のディズニーランドの右エリア贔屓は混雑度解消のためでは!?と思うわけです。ディズニー好きの間ですでに常識だったらめちゃくちゃ恥ずかしいです。

 

 

ところでここで一つの疑問が生まれます。人の流れを作り出すことが目的なのであれば、時計回りつまり左エリアを充実させるという選択肢ももちろんあったはずです。人が同じ方向に進むのであれば右と左に大きな差はありません。しかも本来ディズニーランドは時計回りに周ることで過去から未来の世界へ向かって進んでいくように設計されているという話もあります。

ではなぜディズニーは右エリアを優遇し左エリアを見捨てたのでしょうか。

 

 

 

 

その答えはズバリディズニーランドの外側と、これまでの方針にありました。

 

 

 

 

実はディズニーランドの左側には現在イクスピアリがあるのです。

イクスピアリは2000年にオープンした舞浜駅そばのショッピングモールです。ここは東京ディズニーリゾートの一部ではあるのですがディズニーのブランドではないというよくわからん形態を取っているエリアです。

このエリアが2000年にオープンしたことと、その翌年にディズニーリゾートラインという環状型のモノレールが完成したことで、ディズニーランドの左側には余剰スペースがほとんどなくなってしまいました。

対してディズニーランドの右側に広がるのはなんと駐車場のみです。さらに現在計画中のファンタジーランド拡張構想に関しても園内の一部の余剰スペースと、グランドサーキット・レースウェイという明らかに面積的なコスパの悪いアトラクションをクローズさせることでその分の敷地を確保しているようです。

 

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https://www.google.co.jp/intl/ja/earth/

 

 

そもそも開園当初から見ても、トゥーンタウンを後から作れるだけの敷地があったり、トゥモローランド謎の草むらみたいなエリアがあったことからも、右エリア余剰スペースが多く取られていたことは間違いありません。

f:id:icchiryu:20151119233641j:plain※謎の草むら

 

 

それは左エリアジャングルクルーズや蒸気船マークトウェイン号などの巨大な水場の敷地があったり、ウェスタンリバー鉄道のような広範囲を移動するアトラクションがあり、大幅な改装が困難であると予め理解していたからかもしれません。

 

と言うよりそもそも開園当初から左エリアには長く続いていくようなアトラクションエリアには柔軟に作り変えられるアトラクションをそれぞれ固めていたと言った方が正しいでしょうか。

 

左は維持し、右は改革する。

 園内のエリア作りにはこんなテーマがあるのかもしれません。

 

イクスピアリやディズニーリゾートラインをディズニーランドの左側スレスレに作ったことも、左エリアを拡張させるつもりが始めからなかったからと考えると自然ですね。

 

そして前回紹介したように、実際の数字として左エリアで今までクローズしたアトラクションが0であったのに対し右エリアは10近くもあります。

 

つまり開園当初から左は維持右は改革モットーでアトラクション運営を本当に行っているとしたら、ディズニーは32年間そのルールを忠実に守り続けていることになります。すごい。

 

 

とまぁこういったわけで、ディズニーは近年右エリアの開発を進めているものと思われます。

 

『元々右エリアはリニューアルのしやすいエリアであったが、更にそこに動線の管理という目的を追加させるためにまず入口近くのトゥモローランドの開発、そしてそこに続くファンタジーランドの拡張を決定したのでは?』という仮説です。

 

 

 

しかしここまでの仮説を聞くとマジで左エリアが恵まれないことがわかります。

このまま右だけがどんどんリニューアルされ、左はずっと変わらないまま取り残されていってしまうのでしょうか…?

 

 

 

いやそれは違います。

 

もしディズニーが本当に右エリアを開発することで反時計回りの動線を作り出そうとしているのであれば、実は左エリアには大きな逆転のチャンスが残されていると言えます。そのことについては次回お話ししますが、そのヒントを置いておきます。

 

それは今現在ファストパスが採用されているアトラクションを改めて見るとわかるかと思います。

左エリアファストパス制アトラクションと右エリアファストパス制アトラクションにはそれぞれある大きな共通点があるのです…!!!

 

その逆転の発想にスタジオ一同騒然!(次に続きます。)